kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走練習

2019-10-01 | 陸上競技

土曜日。前の記事にも書きましたが昼前から国体選手の練習をすることになっていました。学校の練習との兼ね合いもあります。この日は他の部活が練習試合をするということで朝からグランドを使うことはできません。競技場なども使えないので午後からの練習としました。私は朝の時点で3時間程度仕事をする。考査を作っておかなければ時間が無くなります。合間を見て何かをやっておく必要がある。ここは本当に難しい部分ですが。

 

練習自体は15時集合としていました。私が周南を出たのが14時くらいなのでちょうどいいくらいかなと。学校に到着するとまだ練習試合が続いていました。予定よりかなり長引いている感じでした。仕方ないですね。しばらく待ちましたが時間がもったいないのでグランド以外で練習を始めることに。私は昼食をとっていなかったので購入しに行きました。

練習はバランス系から始めてDM投げなど。走る時間を確保したかったので補強の部分を省略していました。結局、始められないので軒下で腕振りの確認を。そこからセラバンド補強をしてハードル股関節。これはアスファルトmの上で。できる限りのことをやってグランドが使える状態になった時に走ることに。それでも終わらないので膝締めだけをさせました。終わった瞬間に縄跳び。ここからは一気に進めていく感じです。

 

台ドロップをしてハードルドリル。これに壁抜きを組み合わせる。重心移動をする感覚を作りたい。あやふやになっている部分があるのでここは徹底しておきたいなと思っていました。走る練習だけではなくこういう部分で「腰の移動」を作り出したい。久々にハードルを使っての壁抜きでした。まだまだ正確性が足りない部分はあります。意識して取り組むことで変化が生まれるなと言う感じを受けています。「意識してやる」というのが最大のポイントです。

 

スイッチング&スキップをやって走りの中での重心移動を作り出す。そこからチューブ5歩と前半マーク。ここで練習のつながりが意識できているかどうかは大きく影響してきます。チューブ5歩で最初の5歩のリズムを作る。そのままマーク走をしながら中間につなげていく。見ていると数人はマークに関係なく身体を起こしています。加速段階の練習をしているのに起きている。走りの流れを作っている練習ですがそれができていない。これも何度も言っていますが、結局は「意識してやる」「目的意識をもってやる」という部分につながっていきます。考えずにやることで走りは改善されません。一部ですが。

 

そこからはバトン練習中心で。中国新人があるのでここは外せません。必要があれば毎日バトン練習でいいと思っています。これが一番最大スピードを出すための練習になるので。その日の調子を確認しながらやっていく。どこで手を上げるのか。どのタイミングで渡すのか。初期のころは本当に徹底していました。今は少し疎かになっている部分があります。しつこくしつこく言い続けれなければいいことにはならない気もしています。「渡ればいい」というバトンからは抜け出してもらいたい。県新人のときのように「待て」がっかるようなことがあればうちの力では戦えません。スピード自体はかなり出るようになっているなと感じていました。

 

そこから走練習。本当に走っていなかったのでこの日くらいはある程度走っておきたいなと考えていました。140mT-120m-120m-90m。これを12分Restで2セット。それほど多くはないと思いますが。うちにとってはかなりの量です。特にやっておきたかった140mTができたのは大きいと思います。距離的な負荷をかけることができません。T走をすることでそれを補おうというスタンスです。140mTを行うとかなりきつい。その中で接地のポジションとフォロースイングのタイミングを作る。そのあとの120mでスピードが出せるようになる。そのためだけのT走です。

 

きちんと走れない選手はラストが適当になります。動かなくなってくる時に「接地」「フォロースイング」ができれば走れるようになる。次につなげるために途中であきらめずに走ることが必要。短長は意図的に追い込みました。倍に近い量を走る。140mTは一人で走ってそこから140mをT無しで走る。あとは往復のような形です。有酸素系が不足しているのでこういう練習をしっかりとしておく必要があると思っています。

 

2本走ってそれ以後全く走らない者も出ました。短短よりも少ない。「きつい」というのはあると思います。が、そこでどうするか。以前であれば「手を引っ張ってでも走らせる」というスタンスでしたが今は違います。「きついから走れない」という者にそれ以上は求めない。結局は自分自身のことだからです。2本走ってそれが「きつい」となると短長は不可能です。140mを2本走っただけですから。そうなると種目変更も必要なのかもしれません。「部活動」としてやることを選んでいるのでしょうから「ルールを守る」部分だけは徹底しますがそれ以上を求めるのは違うのかなという気はしています。

 

女子は必死に走っていました。途中笑顔が出る場面もありました。走り終わって倒れこんでいる選手のところに行って声掛けをする。手を差し伸べて一緒に歩く。女子は変化が見られます。前も書きましたが女子は全員ショートカットになりました。別に強要することはしていません。自分たちで決めて自分たちで行動に移す。「髪が短かったら速く走れるのか」と言われると違うと思います。しかし、「覚悟」は見られます。これまでの取り組みとこれからの取り組みの違いは「姿勢」にみられます。それが結果につながっていくと信じています。よく走れたと思いますね。

 

休まずに腸腰筋補強をしてシャフト補強。時間の関係でシャフトは20mで。その代り正確に丁寧にと。ここも「やるだけ」では意味がなくなります。股関節を使いたいというのがメインです。そのためのシャフト補強。やればいいわけではない。ここは繰り返し。腸腰筋補強のときに休憩している者もいました。私は選手の本気度を「補強」で見るようにしています。補強はやれば必ず強くなる。やらなければ強くなることはない。「きつい」云々を言っている者もいましたが「やっている者はやっている」のです。この「感覚の差」は如何ともしがたい。伝えてわかる部分でもないのかなという気もしています。

 

本当は最後に走りたかったのですが時間がないのでバウンディングで。練習自体はいい雰囲気の中でできました。苦しいアピールをする選手が少なかったのもあると思います。きつくてもやらなければいけないことがある。それを丁寧にやっていくことで確実に力が付きます。うちのような「普通のチーム」が強豪校に立ち向かうには「工夫」が必要です。それをしっかりとやっていくことができるか。

 

良い練習だったと思います。これが継続できれば面白いなと感じています。

 

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国体選手の練習

2019-10-01 | 陸上競技

余力なくなかなか書けません。バタバタしまくっています。それでもやることはあるので対応しながら。

 
国体合宿から1週間。この土日が技術的な確認の最後になると思います。ここで何ができるか。少年選手は2人なので少しでも役に立てたらなという想いがありました。100mHの選手は合宿時に日程調整をしていました。krk君は金曜日にkd先生から連絡があり日曜日に練習をらという流れに。
 
県内競技場はほぼ使えない状態でした。各方面に確認作業を行なって唯一使える競技場があったのでお願いをして使わせてもらうことに。ホームストレートでは記録会をやっていたのでバックストレートで走らせてもらえる事になりました。ありがたい話です。知り合いがたくさんレースに出ていました。アットホームな感じのレース。遠くから眺める事に(笑)
 
土曜日の昼前から空いている場所を使いながらショートハードルのための練習。やりたいなと思うことは沢山あります。しかし、全てを詰め込むには時間がない。最低限のことをやっておきたいなと。ハードルだけではなくスプリントの基礎をやる。ありがたい事にSoが練習を手伝いに来てくれました。動きの手本などを示してもらう事に。助かりました。
 
スプリントのための動きをやってハードルドリル。タンブリングと一歩ハードルも。この辺りがきちんとできていけばある程度の対応ができると思います。DM走を少しやってハードル練習。並べて跳ぶ事に。前回の合宿では1台目までのアプローチが中心でした。苦手意識もあったのでスプリントと1台目まででした。今回は流れを作るための練習。
 
本数は少なめに。普段の練習量の話を聞くとあまりできないなと判断しました。ハードルインターバルが広がるのでそこに合わせて練習。これまで8mだったものが8.5mに伸びる。大きな差です。これまでの感覚と同じように走っていたら届かなくなります。スプリントが12秒5を切るくらいになるとまた感覚が変わってくるのですが。
 
対話式で練習を組み立てていきました。本人の感覚が大切だと思うので。2台目までは問題なく走れますがそれ以後は少し遠くなる。そうなるとどう対応するかを考えなければいけません。単純に走っていく中で届くようにするというのではなく「狙い」を持ってやっていく。ハードリングの方向性を決めるための大切な要素を意識させる。走れるようになりました。すごい(笑)
 
スプリントを意識したハードル練習をしようと思っていましたがこれは感覚が作れなかったので取りやめ。無理してやる必要はないなと判断。できればもう少し指導する期間が欲しかったなと感じてはいます。磨く部分がかなりあります。限られた時間の中でやれることはやったかなと思います。輝く原石だと思いますね。
 
この日は朝からテストを作って周南に戻って練習。その後学校の練習のために再び防府へという流れでした。追い込んでいます(笑)
 
日曜日は下関へ。krk君の練習。国体までの最後のハードル練習になります。競技場はほぼ貸し切り。国体の予選が3レーンなのでそこにハードルを設置させてもらいました。
 
 


アップは試合のアップ。相変わらずサクサクやっていきます。数日前に150を何本か走って負荷をかけているようです。その時はしっかりスピードが出せたと言っていました。感じとしては悪くないようです。アップの時にはハードルを並べずにエアで練習を(笑)。抜き足が遅れるのがあったので自分で意識してタンブリングをやっていました。感覚的にこれが必要だと感じていたのだと。
 
今回は6台目までハードルを置きました。必要になるかどうかは練習の流れで決めようと。13歩でどこまで走るかによって色々な流れが決まってきます。私が主に担当するのは戦術的な部分です。どういう流れにするか。どう対応するか。
 
3台目まで13歩であれば6台目が逆足になります。ここ最近の流れであれば3台目までになります。そうなると4台目と6台目が逆足。6台目のカーブの逆足が崩れる感じがありました。ここに対するアプローチをしておく必要があるとkd先生と意見が一致。4台目まで13歩で行けば6台目が利き脚のハードリングなので問題なし。本人の感覚を確認しながらどうするか。
 
4台目まで走る感じを作ろうと思ってチャレンジ。バックストレートが向かうというのもあり3台目の踏切が遠くなります。これでは4台目を13歩で行くというのは難しくなる。話をしながらどうするか考える。今は「走りの中でのハードリング」にしていました。どちらかというとピッチを上げながら走るイメージ。少しkrk君の走りとは違う。「グッグッ」というイメージで走るほうがいいのではという感覚的な話をしました。
 
元々ストライドが大きくのびやかに走ります。この走りの感じだといつも前半が遅くなります。400mのときにはこの走りではスピードが出ないのです。「楽に走る」という感じの中で本当に「楽」に走っています。「楽に速く」ではなく「楽」に走るだけ。これを改善することができるのであれば「グッグッ」という感じで走る部分の問題は解決する。本来の走りに近づくほうがいいのではないか。このあたりもkd先生と相談しながら。
 
次の1本は問題なく4台目まで13歩で。少しピッチが落ちますが楽に速くという感じでした。これなら13歩で押していくほうが速い。kd先生が計ってくれたタッチダウンが「5.8-3.9-4.1-4.1」でした。これくらいで走れれば十分です。無理して速く走っているわけではない。それでこのタッチダウンであれば50秒台は見えます。そのまま6台目まで走ってみましたがこれも問題なく「4台目まで13歩」ができました。5台目の逆足もスムーズ。
 
最後に少し走って終わり。条件的に向かい風が強い中での走りでしたがよく走れていたと思います。本来の強さは「前半のスピード」ではなく「ラストの強さ」です。余裕をもって前半を入って後半しっかりと力を出せれば勝負ができます。日本一を目指してやってきています。インターハイでの雪辱を晴らすのは国体になると思います。台風が心配ですが、条件が悪くても勝負はできる。記録的なものが微妙ですが(笑)。
 
私は15時くらいに帰宅して散髪、その後ショートハードル選手のための練習計画を立てる。一日陸上競技について考えていました(笑)。
 
疲労感はありますがなんとかかんとか乗り切れています。本番間近。最後までできることをしておきたいと思います。
 
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