続きを。
「自分たちでやる」ということ。放置するわけではありません。これまで練習に関しては「意味があることをする」というテーマで実施しています。「走るメニューのみ」ということは1回もありません。指導者としては「走練習」を増やすことが一番楽です。技術的な指導は「本人が理解」していなければ伝えることができないからです。「他校がやっている」「専門誌に載っている」という理由で導入することはありません。そこに「価値」があるとは思わないからです。
私自身が理解する。それをきちんと選手に理解させる。この流れの中で「競技の楽しさ」を実感してもらいたいと思っています。「友達と一緒に過ごす」ことを「楽しい」と思うのであれば今のうちの取り組みとは全く違います。「練習が楽しい」という意味。表面的な意味ではない部分を重要視していきたい。「変わっていく自分」「成長していく自分」を楽しんでもらいたい。「できない」を「できる」に変えていく。そこに「楽しさ」を見つけて欲しい。そう思っています。
前任校。競技に対する理解は選手に求めていました。が、今と比べると・・・。どちらかいうと「量」で勝負していたところがあります。技術的なこともかなりやっていましたが今と比べると・・・という感じです。今は「量」ではない部分をしっかりと身に付けさせる。そのプロセスの中で「考える」能力が高まると思っています。当時はこちらが完全に主導権を握っていました。選手が個人的に質問してくることはほぼない。「言われることをやる」ことで「強くしてもらう」という感じが強くありました。
もちろん、それが全てダメだとは思いません。「何もないところからスタート」でした。県で決勝に残ったことがない選手がインターハイに進む。通常ではないと思います。それが実現できたのは「指導者主導」でやっていた部分があるからだと思っています。しかし、それだけではこれから先やっていけないなと思っています。いつの日からか「スタイルの変更」がなされています。
今、選手が「話を聞きに来る」ことが増えました。「今のはどうだったか?」とか「もっとこうしたい。どこに意識を置けばよいか。」など、「与えられる」のではなく「求める」のです。こうなると組織としては変わってくるかなと思っています。女子はこれができます。男子は微妙です。この「差」はどこから生まれるのか。私が「女子中心に指導する」と思われているからかもしれません。実際は違うんですが。「本気になれるかどうか」です。
1・2年生が中心に活動をする。そうなったときに「キャプテン」を「女子」にしました。この子はどこに出しても「きちんとやる」選手です。試合があればかなり走ると思います。しかし、「一生懸命」「真面目」なので「幅」がない。負担は大きいですがあえて「キャプテン」にしました。そのHoを中心に「1週間練習を任せる」ということにする。そうなると「今までとは違う部分」が見えてきます。これにより「チーム」自体が大きく成長するのではないかなと感じていました。
「自分のこと」に一生懸命にやる。それだけではなく「周りのためにも一生懸命にやる」という形になる。それにより「キャパオーバー」します。それを経験させる。そして「どうすればいいか」を考えさせる。初日、見ていると「一人でやろう」とする部分が目立ちました。当然でしょう。その様子を見てこちらが「問題点」を指摘する。「これで本当にいいのか?」と。
3年生。それぞれ役割がありました。Toがキャプテンとして動く。Saが「準備」などを率先してやる。それぞれが自分たちで「何をするか」を考えて行動していました。成長の幅は大きかったと思います。結局、「一人ではできない」のです。それを身をもって体験させたいと思って1週間という期間、「完全に任せる」ことにしました。
1か月は「自分で計画して自分のペースでやる」という流れでした。開始時間も間の時間も自分でやる。練習の道具はほとんど使えないので「準備」も「片付け」もそれほどない。しかし、学校で練習をするのであれば「次に何をするか」を考えて動かなければいけない。準備も片付けも「練習」だと思います。効率よく練習を進めていくこと。これが求められています。
さらに「声を出す」こともこの数か月間、ほぼやっていません。しかし、「やればできる」ことは徹底したい。距離感は保ちながら「声を出す」という行動が必要。見ていると「声を出す」選手は限られています。出さない選手は「自分なり」にやっている。これは練習の内容も同じです。「やっていはいる」が、そこに「意味がある」かどうかは別問題。そういう部分を「見る」ことができる期間かなと。特に「疲れてくる」と声が全くでなくなります。当然です。そこで意識して「行動」ができるかどうか。成長するために必要なことだと思っています。
まとまらないまま書き続けています。こんなのでいいのかな??まー誰に咎められる話でもないでしょうし。また合間を見ながら書いていきます。