練習について。真面目に書いておこうと思います。
前の記事にもあったように「散水機」のホースが抜けるということで練習開始時にホームセンターに外れないようにするための部品を購入しに。万が一のことがあってはいけないので練習に関しては日陰で実施させておきました。メニュー的にはバランス系とサーキットなので陰でできます。場所を取らないので。多くの道具を使うことになると直射日光に当たらなければいけません。これは避けたい。
私が戻ってきたときにはアジリティトレーニングが終わるところでした。なんとなく速い動きを入れておきたいというのがあったので。重心移動はありませんが「速く動く神経系の刺激」は入れておきたい。前日を休みにしていたのでそれも含めて「身体を動かす」という感覚が欲しいなと。
セラバンドと固定系を入れてから再び陰に戻って「壁引き出し」を。練習の中に「壁抜き」を入れることがあります。これは同じような表現ですが「中間での移動」を意識するものです。膝と腰の移動を作り出す。これも他校の指導時に入れていました。が、加速段階を意識するためには「壁引き出し」をやって動きの中でしっかりと「切り替え」を作っていく必要があるなと感じました。色々な工夫をしながらかなと。
この部分を見ていると「遅れている」というのが顕著になります。加速段階の引き出しです。練習の中に「チューブ5歩」や「前半マーク」を入れます。次から次に足を「送る」意識をする中で走りを作っていきます。が、最近見ていると「遅れ」が目立ちます。走りの中で修正することが理想だと思ってやってきましたがなかなか。スイッチングなども取り入れていますがうまくかみ合いません。
そこで「壁引き出し」を。加速段階の練習の時にはよくやります。が、これは一回ずつ引き出しを行い「直線的な動き」を意識させます。選手も合間によくやっています。しかし、ここが走りに直結していない漢字がありました。そこで「壁引き出し」を「連続」で。チューブ腿上げではよくやります。「トントン」ですね。これを「壁引き出し」でやる。中間も加速段階も基本的にやりたいことは同じです。膝の引き出しの角度が変わってきます。とにかく切り替えて進みたい。それなのに「加速段階」は片足ずつの引き出ししかしていない。引き出すことに一生懸命になりすぎて次の動きへの意識ができないのかなと。
これも何パターンかやりました。単純な入れ替えと数歩分の入れ替え。一回の入れ替えであれば気づかないことでもパターンを増やしてやってみることでわかることがあります。やはり「遅れ」が出る。3のリズム、4にリズムなどとやっていくと修正点が見えてきます。ここは重要なことだなと。
特別に何もしなくてもある程度走れる選手はいます。如何ともしがたい事実です。しかし、「走りを作る」という観点からすれば今の取り組みの中でやっていることをどうやって走りに落とし込むのかというのが重要になるのかなと。
「重心移動」の部分は作りますが、フォロースイングの遅れがあると意味がなくなってしまいます。移動するのに合わせて次々に足を前に送る必要があります。間に合わなければ進めなくなる。走ることは「体幹を前に運ぶ」ことです。単純に速く動いても重心が進んでいなければ「その場足踏み」のようになってしまいます。進むことに合わせて足が前に来ていなければ走れないのです。これをわざわざ書く必要があるのかといわれるかもしれませんが(笑)。だからこそこういう部分を意識させなければいけないなと。
さらには「足の入れ替え」で「股関節の開き」のイメージも作りたいなと思っていました。1年女子で完全な「ピッチ型」の選手がいます。走りの中で「股関節の開き」が作れません。最初から「チョコチョコ」動いてしまいます。ある水準まではいくと思いますがこれから先のことを考えると「中間での伸び」が必要になります。そうであれば「加速段階からその部分を作る」という練習をしておきたいなと。
それぞれ走りが違います。腕振りも足運びも違う部分がある。しかし、本当にやるべきことは同じではないかなと思っています。走っていれば勝手に速くなるというのもありますが「必要な要素を身に付ける」ことで走りは変わってくると思います。時間はかかるかもしれません。ウサギとカメ。持っている能力を最大限に引き出すことで大きな成長につながっていくと思っています。
そのまま「ハードルドリル」も。いつもよりも丁寧にやりました。ワンステップハードルで幅を広げて何本かやりました。ここ最近は時間短縮のために「1本ずつ」としていましたがあえて本数を増やす。「感覚づくり」は必要だと思っています。この部分がどれだけできるようになるか。走りを作っていくという中で見えてくるものがあると思っています。
時間をかける。必要なことだと思っています。少しずつですが。
長くなったので記事を変えておきます。後半は「走る練習」について触れておきます。