kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強化練習第1弾最終日~課題克服に向けて~

2020-08-17 | 陸上競技

練習について。真面目に書いておこうと思います。

 

前の記事にもあったように「散水機」のホースが抜けるということで練習開始時にホームセンターに外れないようにするための部品を購入しに。万が一のことがあってはいけないので練習に関しては日陰で実施させておきました。メニュー的にはバランス系とサーキットなので陰でできます。場所を取らないので。多くの道具を使うことになると直射日光に当たらなければいけません。これは避けたい。

 

私が戻ってきたときにはアジリティトレーニングが終わるところでした。なんとなく速い動きを入れておきたいというのがあったので。重心移動はありませんが「速く動く神経系の刺激」は入れておきたい。前日を休みにしていたのでそれも含めて「身体を動かす」という感覚が欲しいなと。

 

セラバンドと固定系を入れてから再び陰に戻って「壁引き出し」を。練習の中に「壁抜き」を入れることがあります。これは同じような表現ですが「中間での移動」を意識するものです。膝と腰の移動を作り出す。これも他校の指導時に入れていました。が、加速段階を意識するためには「壁引き出し」をやって動きの中でしっかりと「切り替え」を作っていく必要があるなと感じました。色々な工夫をしながらかなと。

 

この部分を見ていると「遅れている」というのが顕著になります。加速段階の引き出しです。練習の中に「チューブ5歩」や「前半マーク」を入れます。次から次に足を「送る」意識をする中で走りを作っていきます。が、最近見ていると「遅れ」が目立ちます。走りの中で修正することが理想だと思ってやってきましたがなかなか。スイッチングなども取り入れていますがうまくかみ合いません。

 

そこで「壁引き出し」を。加速段階の練習の時にはよくやります。が、これは一回ずつ引き出しを行い「直線的な動き」を意識させます。選手も合間によくやっています。しかし、ここが走りに直結していない漢字がありました。そこで「壁引き出し」を「連続」で。チューブ腿上げではよくやります。「トントン」ですね。これを「壁引き出し」でやる。中間も加速段階も基本的にやりたいことは同じです。膝の引き出しの角度が変わってきます。とにかく切り替えて進みたい。それなのに「加速段階」は片足ずつの引き出ししかしていない。引き出すことに一生懸命になりすぎて次の動きへの意識ができないのかなと。

 

これも何パターンかやりました。単純な入れ替えと数歩分の入れ替え。一回の入れ替えであれば気づかないことでもパターンを増やしてやってみることでわかることがあります。やはり「遅れ」が出る。3のリズム、4にリズムなどとやっていくと修正点が見えてきます。ここは重要なことだなと。

 

特別に何もしなくてもある程度走れる選手はいます。如何ともしがたい事実です。しかし、「走りを作る」という観点からすれば今の取り組みの中でやっていることをどうやって走りに落とし込むのかというのが重要になるのかなと。

 

「重心移動」の部分は作りますが、フォロースイングの遅れがあると意味がなくなってしまいます。移動するのに合わせて次々に足を前に送る必要があります。間に合わなければ進めなくなる。走ることは「体幹を前に運ぶ」ことです。単純に速く動いても重心が進んでいなければ「その場足踏み」のようになってしまいます。進むことに合わせて足が前に来ていなければ走れないのです。これをわざわざ書く必要があるのかといわれるかもしれませんが(笑)。だからこそこういう部分を意識させなければいけないなと。

 

さらには「足の入れ替え」で「股関節の開き」のイメージも作りたいなと思っていました。1年女子で完全な「ピッチ型」の選手がいます。走りの中で「股関節の開き」が作れません。最初から「チョコチョコ」動いてしまいます。ある水準まではいくと思いますがこれから先のことを考えると「中間での伸び」が必要になります。そうであれば「加速段階からその部分を作る」という練習をしておきたいなと。

 

それぞれ走りが違います。腕振りも足運びも違う部分がある。しかし、本当にやるべきことは同じではないかなと思っています。走っていれば勝手に速くなるというのもありますが「必要な要素を身に付ける」ことで走りは変わってくると思います。時間はかかるかもしれません。ウサギとカメ。持っている能力を最大限に引き出すことで大きな成長につながっていくと思っています。

 

そのまま「ハードルドリル」も。いつもよりも丁寧にやりました。ワンステップハードルで幅を広げて何本かやりました。ここ最近は時間短縮のために「1本ずつ」としていましたがあえて本数を増やす。「感覚づくり」は必要だと思っています。この部分がどれだけできるようになるか。走りを作っていくという中で見えてくるものがあると思っています。

 

時間をかける。必要なことだと思っています。少しずつですが。

 

長くなったので記事を変えておきます。後半は「走る練習」について触れておきます。

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とりあえずミスト&噴霧器

2020-08-17 | 陸上競技
今写真を(笑)

こんな感じで水道からホースでミストを散布する感じです。


何となくミストが出ているのが分かるでしょうか?もう少したくさん出てくれると良いのですが。なかなか難しいですね。


もう一つは噴霧器。除草剤や農薬を撒く道具ですね。見た目はかなり怪しい。消毒液を撒いているように見えるのではないかという不安も。


虹が撮れないかとチャレンジしましたが無理でした(笑)


備忘記録として。残しておきます。
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強化練習第1弾最終日~今更暑さ対策~

2020-08-17 | 陸上競技

土曜日。この日は支部新人に向けての強化練習最終日としていました。毎日更新していなかったのでどのような状況か分かりにくい部分はあったと思いますが。この時期に3日間ほど「強化練習」としてしっかりと練習をしようと考えていました。

 

暑さもあり毎日やるのは厳しいと思っていたので水曜日と木曜日に2日間連続で実施して、一日休んでもう一度。そこからは練習量をガッツリ落とそうと考えていました。連続で練習をするというのはもう無理だなと思う部分もありました。暑すぎて体力的に持たない。選手たちには「休みの時間」をどのように使うのか考える機会になると思いました。

 

この日は6時過ぎにグランドへ。練習は8時からですがその前に色々と準備をしようと。練習計画を立てる必要もあります。あれこれ終わったのが7時前。そこから練習のための準備を。前日にホームセンターに寄って「散水機」を購入していました。ミストを発生させるやつです。水を浴びながら練習をするということで「気化熱」を利用して体温を下げようと。親しい指導者が練習で使っていたので早速購入。写メをとるのを忘れていました。

 

これを使うだけでずいぶん違います。地味かもしれませんがこうやって少しでも体温を下げる努力をしないと思っています。本当は全力で水を撒くほうがいいのだと思いますが。さらには「噴霧器」も購入しました。これも他の指導者が使っているのを見て。一見すると「ポニョのお父さん」です。イメージできるでしょうか?自分が歩くところを「噴霧器」で濡らして歩いている。比較的安価で購入できるので練習中に噴霧器で水をかけながら練習をさせることに。

 

ホームセンターには「水鉄砲」も売っていましたがこれを購入すると間違いなく遊ぶことになるので。噴霧器も使い方によってはストレートで水が出ます。練習の合間にひたすら水をかける。ぬるいかもしれませんがそれでも蒸発するときに熱を奪ってくれるので確実に違うと思います。「水にぬれて気持ちいい」という話ではなくきちんと考えています。

 

最初の段階で取り付けに手間取りました。「ミスト」を発生させるホースが上手く機能しませんでした。色々と試しましたが。最初の段階で「蛇口」と「ホース」をつなぐ部分をドライバーで付ける。選手に手伝わせながらですが。その後、何故か「水圧」に負けて「ホース」が外れる。理由が良く分かりませんでした。「ホース」が外れてしまうので選手は水浸しに。これは困るので「ホース」を固定するものをホームセンターに購入しに行くことに。おかしい。

 

戻ってくる。選手には練習をさせていました。「ホース」をつけようと思うと少し離れた場所に「部品」が置いてあります。元々「蛇口」と「ホース」を接続する部分の「部品」があります。これを取り付けのときに外している。その「部品」があれば「ホース」は外れません。この部分、任せていたのが失敗。30分以上ロスしました。何とか接続が上手くいき「ミスト」が出るようになる。

 

練習中はとにかく水をまき続けました。途中、飽きてきたのでマネージャーと交代(笑)。休んでいるときに水をかけるという作業をひたすら。こういう部分は重要だと思います。マネージャーは若干遠慮していましたが「かけていい」という指示のもと水かけを(笑)。

 

途中は「氷嚢」の溶けた水を使いながら。これは冷たい。半分は私の「楽しみ」的な話になっているのですが。とにかく今更ながら「暑さ対策」を徹底することにしました。練習環境を整える。重要かなと。ちょっと「写真」を撮ってきます(笑)

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他校の選手への指導

2020-08-16 | 陸上競技

金曜日。この日は下関でした。学校の練習は休みにしていました。2日間連続で練習をしていたので。炎天下の中での2日間。思った以上に身体にダメージがあると思います。そういう部分も含めて「休み」を選択。そのタイミングで下関に行くことに。

 

今年度は国体が10月に開催されません。例年は国体の合宿が実施されています。今年はそれがないので時間に余裕があります。気分転換にと言われていたので下関で他校の選手の指導をすることに。前日も行われていたようなのでこちらとしては様子を見ながらかなと思っていました。

 

大学生も数名いました。ほとんど走っていない他校のOGも参加。久しぶりに会った感じですね。アップがフリーになってそこから「ハードル」を使った練習を。前日にやているとのことなので見守り隊。ある程度やったところでいったん止めて集めました。

 

一応「指導するため」に行っているのでその部分は正確にやらせたいなと。ハードルの壁抜きと連続抜きを繰り返す。なぜのこの練習をするのか。「メニューとして決まっているから」という選手もいると思います。私個人だけで考えれば「他校の選手だからどちらでもいい」というのはあります(笑)。が、呼ばれて行っているので最低限の役割を果たす必要はあります。

 

暑いので日陰を使いながら繰り返し。飽きてくる選手も出ると思いますが、「こういう機会だからできること」もあります。走りこむだけの合宿や「なんとなく技術っぽいことをする」というのではなく「なぜこれをやるのか」を考える機会になればと。分からずにやるよりはきちんと分かるほうがいい。

 

午前中は本当に「膝と腰の移動」のみ。ここを徹底する。普段学校でやる「ワンステップハードル」も。「スイッチング」の部分も含めて徹底する必要があると思います。意味のある練習にしたいなと。

 

午後は「スタート」の部分の練習を課されていました。が、「スパイクをはくことができない」という競技場でした。スパイクを履ける日が決まっているようです。全国でこのような競技場があるのだろうか。まー何かやって後であれこれ言われるのは嫌なので「シューズ」でできる練習に切り替え。

 

再び日陰で。最初に体幹補強などを30分程度実施。そこから「足運び」を。「加速段階」と「中間疾走」の足運びの違いを理解する。同じようにやるだけではなく「意味が違う」ということを知る必要があります。その段階を踏まえて練習を。

 

壁を使っての足運び。その指導をしている中で「良い動き」をするためにうちの選手にも確認をさせなければいけないなと。壁を使ってスタートの部分。最近見ていると「遅れる」ことが目立っていました。ここを走りながら修正するというのがテーマでしたがうまくできない。そこでこの場面で思い出したメニューを他校選手にやらせてみる。ビンゴ。これですね。というのがありました。単純に運ぶだけではなく「切り替える」部分も重視する。「2」「3」「5」のリズムを作りました。

 

さらにそこからスティックを使ての「最初の5歩のリズム」を作る。シューズですがやりたい動きはあります。まー私がなぜここで指導しているのかは疑問かもしれませんが(笑)。滑る部分があります。それでも「直線的に運び」ことと「リズムを作る」ことを重視。壁を使っての「足運び」と「リズム」にこのスティックを組み合わせていくことでずいぶん変わっていきます。

 

さらに「1歩目」をどうするかというのもあったので「負荷」をかけての重心の移動を作る。とにかく2時間くらいかけて徹底しました。何人かは変化が見られますね。やはり「課題を持った練習」ができるかどうかは大きいと思います。他校の選手であっても「一生懸命にやる」選手に対してはこちらもそれに応じて指導する必要があると思います。

 

私が指導することに意味がるかどうか。別にそこまでして詳しく競技について考えなくてもいいと思う指導者もいると思います。突き詰めて話をすることはほとんどありません。必要とされないのでしょう。力がある選手がいれば特に何かしなくても「ある程度」の結果は出る。その「ある程度」の結果が「100」を出しての結果なのか「70」の力での結果なのかです。ウサギとカメですね。だから勝てる可能性がでてくる。自分の中ではここは重要な要素です。

 

最後にグランドで少し走りました。片足スキップをしようと思っていましたが時間が足りなくなったので割愛。

 

帰りにホームセンターで「散水機」を購入。暑さ対策をしようと思って。色々色準備しておこうと思います。他校の選手を指導する機会が今年度はありませんでした。こういう場面で「思いつく」「思い出す」ことがあります。通常の練習だけではなくこういう部分が自分自身を育ててくれるのかなと思います。まー別に進んでやろうとはもう思わなくなりましたが(笑)。

 

とりあえす記録しておきます。

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グルメツアー?

2020-08-16 | 陸上競技
木曜日の夕方から下関へ移動。色々あって。こういうご時世ですからあちこち行くことはできません。弱っていた私に気を使っていただいて「気分転換に」ということで下関に行くことになりました。木曜日の夕方も「かなり」の食事をしましたがこれは割愛。
 
金曜日の朝、せっかく下関に来たので「唐戸市場」で食事をしたいという欲求がつよくありました。どうも「市場は休み」という感じでした。それでも「どこかやっているかもしれない」ということで。「行くなら2階にあるお店がいい」と言われたのでその言葉を信じて。
 
市場に入ってみると確かに休みの様子でした。にぎわってはいません。しかし、海鮮丼や寿司などを販売しているお店がいくつか開いています。それぞれおいしそうです。が、今回は「定食」を食べると決めていたのでまっすぐにお店へ。
 
 
 
まー、こんな感じです(笑)。7時半には着いていたのでどうしようか悩む。が、せっかく来たので「何が何でも食べる」という気持ちに。30分間お店の前で立って待つのもどうかなと思ったので市場内を散策。結局我慢できずに「フグのから揚げ」を購入。揚げたてですからおいしい。

 
8時少し前にお店が開いたので入店。おすすめであった「定食」を食べることに。刺身にクルマエビのフライ、フグのフライです。これはかなりボリュームがあります。

 
よくよく考えてみると通常は朝ご飯を食べないのでかなりおなか一杯になりました。貴重な時間でした。できればもう少し食べたいなという気持ちがありました。普段食べないのでこういうときくらいは・・・という部分。
 
そして昼食はお勧めの「ユッケジャン」を。辛いのは苦手なのですがせっかくなので。猛暑ですが出てきたのは熱々(笑)。これはかなりですね。食べ方がいまいちわからなかったので教えてもらいながら食べる。もう少しご飯があるとよかったなと。



 
ひたすら食べました。気分転換になりました。貴重な時間でした。
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あえてやる

2020-08-16 | 陸上競技

木曜日。通常は「盆休み」とする時期です。前の記事にも書きましたが支部新人に向けて少しずつ準備をしておきたい。そこまでする必要はないと思われるかもしれません。それはそれで「考え方」なので否定しません。別に私自身が「絶対的正義」だとは思わないからです。

 

かなり気温が上がる予報でした。それに対してこちらも最大限の準備をします。このような気候で「運動をする」ということ時代が大変なことです。日陰でできる部分はそこでやる。休み時間を長めにとって身体を動かす。合間にとにかく体を冷やす。

 

熱中症になって取り返しがつかないことになるのは許されることはありません。何かあれば早めに対応します。グランド内で常に見ておかなければいけない部分も出てきます。目が離せない部分もあります。運動時間を最小限にしながら休憩を長めにとる。本当は短時間でパッとやってパッと終わるほうがいいのかもしれません。それでも「あえてやる」という選択をしました。正解かどうかは分かりません。

 

前日は「説明をする」という部分が多かったので時間がかかりました。この日は説明は最低限にしたいなと思っていました。本当はこういう時期には時間をかけて「基礎の徹底」をするべきだと思っています。時間があるときには「走りの基礎」を固める必要があると思うからです。が、レースがある。そうなるとそこにかける時間が不足していきます。トレーニングもしっかりとやりたい。全てはできません。割り切りながらかなと。

 

シャフトトレーニングをやってからDM投げ。固定系と台ドロップ。基本的なことはやりますが「徹底」というところまではいきません。バランスだと思います。前日に行った「スイッチングラン」をもう一度やっておきたいなと思っていました。これに関しては前日の段階で「動画」を送っていました。これをみて「何をやろうとしているのか」を考えさせる。与えられることを自分がどのように消化するか。

 

チューブ5歩をやってから二次加速スティック。そう考えるとほとんど走っていない漢字があります。スプリント系は任せながら私はハードルの個別指導。久々です。まだまだ走力がないのですが何とか戦えるようになってもらいたいなと思います。焦らずやっていきたい。それなりにばねもありますし、身長もある。時間をかけながら準備していくことで戦えるようになるかなと。ハードル指導に関しては結構自信を持っています。少しずつ少しずつ。

 

要望があったのこの日の前半は「T中間走」を。これはT走と40↑30→を組み合わせたものです。T走で中間のイメージを作っておいてから走りの流れを作る。遠目にしか見えていないので何とも評価しがたいところですが(笑)。きちんとやってくれていたと思います。

 

いったん日陰に逃げ込む。補強系が不足するので休憩もかねて補強。BOXを使った補強とMD腹筋を。20分くらいかかったと思いますが「陰で休む」ことでずいぶん違ってきます。とにかく暑さ対策です。

 

本当はホッピングを予定していたのですが疲労感もあるし暑さもあるのでここは無理しないことに。省略してスピードバウンディングに切り替え。走練習の前にトーイングを使って最大スピードを出す。もっと早い段階でやるほうがいいのかなと思っていましたがタイミング的にはここかなと。1本の予定でした。女子が男子に「引っ張って欲しい」と頼んでいました。こうやって「自分に必要なこと」を判断していく。重要なことだと思います。走りがよかったのでここを2本にしました。「限界を超えるまで引っ張ってもらえ」とだけ言っておきました。

 

本当はつなぎで10バトンと25並走を少しだけやろうかと思っていたのですが「暑さの限界」というのもありここで割り切ることに。各自で60mを1本走ってから走練習へ。めちゃくちゃ暑いですが「しっかり走ろう」ということに。通常は「Rest〇分」というセットは組みません。走るときは1セット走って終わりという流れにしています。が、今回は意図的に2セット。かなりしんどいと思いますが。

 

150m-90m-60m。120m-120m-90m-60m。走る量としてはそこまでではないと思います。そこまでにかなり負荷をかけているのできついと思いますね。これがうちの練習での「最大の走り込み」です。2セット目は必要に応じて「往復走」にすることに。これはかなり。とにかく暑い中で「往復」というのが無謀。本数を多くするのではなく短時間でやることを考えるとこの部分は必要になります。

 

疲労感がある中でずいぶん動いていました。2セット目が終わった時には数人のみ余力があるという感じでした。いや、気持ちで奮い立たせているという感じだったでしょうか。1年生にとっては初めての夏。経験したことのないような暑さ。それだけでしんどかったと思います。熱中症にだけはさせられないのでこちらも注意を払いながらですね。

 

最後、約束通り(?)バウンディングを。120m-90m-60m。これはかなりのダメージになると思います。それでも「やりたいことをやる」という形を選びました。結局、このスタート地点に立てたのは2年生のみ。男子は途中で足をつるので終了。女子2人が元気にやっていました。これくらいの雰囲気で乗り越えてくれると色々なことが変わってきます。「歩数を数える」と言いながら大きな声でバウンディングをしていました。これが「特別」ではなく「奮い立たせるための努力」だと思います。

 

1年生女子が1人、「シンスプリントなのでバウンディングではなく120mを走る」と申し出てきました。無理をしなくてもいいという話はしましたが「走りたい」ということだったので許可。「強くなりたい」という気持ちを感じます。目標意識を持って取り組んでいるのが伝わります。課題は多くありますが少しずつ克服していくことで色々なことが変わっていくかなと。楽しみです。

 

暑さの中での練習でした。かなり疲労だと思います。選手には「あえてやる」という話をしました。根性論で指導するつもりはありません。しかし、「やり切った」という気持ちはどこかで経験しなければいけません。この暑い中でしっかりと走った。目標に向かって練習ができた。これが「自信」につながると思っています。

 

根性や気合で何かを成し遂げることは難しいと思います。しかし、「心の持ち方」は重要だと思っています。勝負の舞台に立った時に「これだけやってきた」という自信が持てるかどうか。「楽しくやってきた」というだけではない部分があると思います。

 

良い練習になったと思います。目指すところはまだまだですが。今のチームとしてできること。そこをしっかりとやりたいと思いますね。

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時間をかけながら

2020-08-15 | 陸上競技

続き。練習に関してはここ最近は「言わない」ようにしていました。技術的な部分も含めて。本当に求められているのかというところもあったので。

 

が、「前に進む」ためにこちらもある程度のイニシアティブをとる必要があるなと感じました。「選手なりの一生懸命」で何かをやっていってもロスが大きくなる。それをどうするか。個別な話もしますがこの日は意図的に「何をするのか」を徹底することに。暑いので休憩をはさみながらの練習になります。それだけ練習時間は長くなる。もちろん、意図的に長くしているという部分もあるのですが。

 

基本的なことをやってからスイッチング。さらにスイッチングラン。スイッチングランに関しては一昨年までかなりやっていました。動きが作れない選手が増えてきたので取りやめていました。が、やはり「走りの中でどのように動かすか」というところを考えるために「再導入」です。もちろんできません。説明をしますし、動画も見せます。その中で「何を意図しているのか」「何が目的なのか」が分かるかどうかは大きい。「やろう」とするかどうかも大きく影響します。

 

更にはそこから「バトン」について。これまでも何度も説明をしてきました。が、結局「できていない」のです。なんとなくやっている。「10バトン」にも「25並走」にも「狙い」があります。その「狙い」が分からずに「渡せばいい」と思っている選手もいます。これでは「バトンで稼ぐ」というのではなく「負けるためにやっている」感じになります。

 

理由も含めて説明。できなかったら「やり直し」という形にしました。このような「罰」の意味合いを持つ練習はできればしたくない。とはいえ、「ミスはできない」という感覚を持たせる必要もあると。狙いを理解しているかどうかも大きく影響してきます。

 

「合流走」も。この日はマークの位置を「5m」にしていたようです。これはでは「競争」にはなりません。考えるべきです。「合流走」は「追いかける者」にも「逃げる者」にも意味があります。単純に走っていけばいいという話ではない。スピード曲線を使って説明を何度もしています。どのような意識で走るべきなのか。重要だと思います。「分かっているだろう」ではなく「徹底していく」というところに戻ろうかなと。ここは得意なので。

 

暑いので種目を削りながら。久々に瞬発系シャフトを。これもここ最近はやっていませんでした。ショートスプリントの向上を目指すためにはこの部分は必要だと思っています。身体の使いかたや力の出し方を覚えるためにどうするか。ここに組み合わせてハードルジャンプも。練習には「段階」があると思っています。前やったことをどのようにつなげていくか。単純にやるだけではなく「走りにつなげるため」にどうするか。これを考えていくのが我々の役割だと考えています。

 

90mを走って最後に60バトン。走る量としてはそれほどではありません。が、暑いので時間がかかります。集中力も切れてしまう危険性があります。それであれば「量」をもっと減らしておけばいいのではないか。それもあると思います。

 

例年であれば夏には「夏季合宿」を行います。今年は宿泊を伴う練習などは極力避けたいということもあり実施しません。他校との合同練習さえもやっていません。単独でやるというのはしんどい。他校の選手の力を借りながらチーム作りをしていくというのもあります。が、自分たちの力で超えていく必要性がある。今回はそこだと思っています。単独でどこまできちんとできるか。

 

練習中に気になっていることがありました。チームをずっと引っ張ってきている選手の表情が曇っていました。元気もありません。練習中はあえて話をせず。終わってから個別に話をしました。「これまでできていたことができなくなっている」ことに対しての感情が大きくなっていたようです。間違いなくかなり力がついているという状況でした。色々なことが重なり自分の力が出せなくなっています。それがあるだけに「苦しい」のだと思います。

 

が、「乗り越える」必要があります。これも3年生が最後に「感情のコントロール」というのを言っていました。ここができないと「良い練習」はできないのです。間違いなく「負のスパイラル」にはまっています。「できない」のでそれに対して考える。「苦手」を克服しようとして時間をかけるが「できない」のでさらに気持ちが下がる。それによりまた「できない」になり落ちていく。ここを抜け出せるかどうかは「自分次第」だと思っています。もちろん力は貸します。が、最後は自分自身です。

 

力がついている。それは間違いない。が、去年のような走りができない。正確にいうと「春の走りができない」のです。ここが苦しくなっている原因。できることを増やしていって元に戻すしかない。技術的な部分もありますがそれ以外の要素も大きい。そうであれば「乗り越え方」を身につけなければいけません。

 

本当に一生懸命にやる選手です。この姿を見て多くの指導者が「応援したくなる」と言ってくれます。だからこそ「超える」ということが必要です。過去の自分をどのように超えるのか。「前はできたのに」と言っていても何も進みません。そうであれば「何をするべきか」をもっともっと理解するべきです。日誌も見直す。そうやって「何が必要か」を見直す。

 

選手に寄り添いながら。そう思っています。「本気でやりたい」と思う選手に対してはこちらも最大限のことをやるつもりです。それが今の職業だと思うからです。求められないことに対してこちらがイニシアティブをとる必要はないかなと。

 

進みたい。進ませたい。強くそう思います。

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少しずつ進もう

2020-08-15 | 陸上競技

かなりモチベーションが低下していました。遠方の知人がFacebookに「モチベーションの低下のために指導が・・・」とアップしていました。年齢歴なものなのか与えらえれた環境の部分なのか。かなりしんどいのだろうなと感じます。お互い耐え忍び生きていきたいなと思います。

 

県選手権が終わり翌日は休み。選手は休みですが私は関係なく。大会の申し込みと面接練習、さらには課外という形でした。やるべきことはやっておかなければいけません。

 

水曜日に練習再開。一応「強化練習」と位置付けていました。19日が支部大会です。今年はこの大会で勝ち上がらなければ県新人に出場することができません。「参加するだけ」になっていた部分の見直しにもなると思っています。きちんと練習をして力をつけなければ出場することもできない。うちのような「普通のチーム」ではかなり厳しい状況になります。それでもやるしかない。

 

最初にミーティングをしました。これは前の記事にも重なる部分がある。もう一度「前に進むために」取り組んでいこうという話をしました。3年生が最後に怪我をしてしまったことも踏まえて「これから徹底すること」について確認です。

 

やはり私の練習のベースは「起訴筋力の向上」です。ここは絶対にやっていかなければいけません。譲れない部分。3年生の故障の原因の一つに「筋力の低下」があります。故障明けの選手何度も怪我を繰り返すのも「筋力の回復」をする前に走るからだと思っています。徹底的に筋力を上げていく。すぐに結果が出るモノではありません。毎日少しずつでも積み重ねていく必要がある。

 

腹筋を毎日1000回やれという話はしません。そんなにたくさんのことを毎日継続するのは不可能だからです。しかし、毎日100回ならできる。全くやらない者と毎日100回やる者であればどうなのか。短期間では分からないかもしれませんが365日経過した時には0回と36,500回となります。大きな差がつく。こういいう部分は重要だと思います。毎日継続していくことが自信につながると思っています。

 

更には3年生が口にした「何かを得ようと思えば何かを我慢する必要がある」という言葉に重ねての話。これも賛否両論になるでしょう。世間一般的には「お盆」という時期になります。こんな時期に「練習をする」というのは非常識だと言われるのかもしれません。例年であれば国体の合宿もあります。今年は支部新人を勝ち上がらなければ県新人に出場できない。別に「出場しなくてもよい」と思う者もいると思います。それはそれで仕方ない中という感じです。

 

この日の前日に色々と話をする機会がありました。翌日から「合同練習」を予定していた。予定に関してはかなり前から示していた。しかし、前日になって「お盆だから」「家族と旅行に行くから」ということで「参加しない」という報告があったと。それはそれで「一つの選択肢」だと思います。しかし、そうであれば「通常時に時間を作って指導する必要はない」と思います。「何としても県新人に出場したい」からこの時間を有効に使って少しでも戦えるようになりたい、と思うのであればこちらはいくらでも協力します。しかし、「言われたからやる」という状況であればわざわざ時間を作ってそこまでやる必要はないと思います。

 

「やりたい」と望むのであればやる。そうでなければ時間と労力を使って対応する必要はないと思っています。「競技」としてやるのであればここは重要。単純に「所属」して「参加」するだけならそこまで時間んを使ってやる必要はないと思っています。お互いが不幸になるからです。私はかなり前からそのスタンスに切り替えようと思ってやっています。周囲では分からない部分がある。そこまでして私がやる必要がるのかという自問自答。「やりたくない」のであれば「やらなくていい」ところでやればいいと思っています。

 

最後に「ウサギとカメ」の話も。これも何度もしています。「ウサギとカメ」では才能があって速いウサギと普通のカメが競争をします。ウサギが「もう大丈夫」と思って休んでいる間に最後カメが逆転していまうという話です。「努力をすれば最後はいいことがある」というような話なのかもしれません。コツコツやること。ここが重要だと。

 

が、実際はカメは普通に歩いていただけです。ウサギが勝手に休んだ。休んでいる間にカメが普通に歩いてゴールした。カメが何かをしたと言う話ではないと思っています。実際、ウサギが手を抜かず最後まで走り抜けていたらカメには勝ち目がありません。

 

うちの選手は「ネズミ」くらいだと思っています。個人で中国大会に行ったり特別な結果を出したことがる選手は皆無です。県大会に出れたら御の字。なんとなく陸上競技部に入ってきた。そのレベル。県選手権の100mで優勝した中学生には何をしても勝てないと思います。「努力は実る」という幻想を与える意味はないと思っています。

 

なかなか勝てないかもしれない。それでも「最大限の努力」をし続けていれば「ウサギ」に少しだけでも近づける可能性がある。トップ選手は記録が頭打ちになりやすい。そうであれば「ネズミ」が少しずつ努力を重ねて正確な練習をしていくことでその「差」を詰めることはできる。勝てないかもしれないが近づける。

 

更に「ウサギ」が調子が悪くて80%の力しか出せない。うちの「ネズミ」がそのタイミングで105%の力を出せば0.01秒だけ勝てるかもしれない。相手が100%であれば勝ち目はない。が、0.01%の確率で勝負ができるかもしれない。もちろん、「何もしない」というのであればその「0.01%」さえも存在しません。勝負の舞台に立つことさえできないからです。

 

最大限の努力をしたときにその「0.01」が生まれる。自分の記録を高めていってそれで初めて意味がある。なんとなく現状維持で満足するのでは意味がないのかなと。もちろんん「意味がない」というとらえ方も各自の話だと思いますが。私的には「参加するだけ」ならやらないほうがいいのでは?と考えています。限りある時間の無駄遣いになるのかなと。

 

そんな話をしました。もちろん伝わるかどうかは別ですが。自分の中で「前に進む」と決めました。それがどのような形になるのかは分かりません。強豪校には勝てないかもしれません。選手が集まる学校にも勝てないでしょう。それでも「うちの陸上競技」をやっていきたいなと思っています。そこに意味がある。そう感じています。

 

まとまりませんが。こんな話をしました。少しずつ。

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3年生最後のレース3

2020-08-13 | 陸上競技

続きを。

 

最後にまた別の選手に話を。本人はほぼ泣いていました。色々と思うことがあるのでしょう。

 

「個人」でやっていた部分から「集団」への練習になった。集団行動ができなくて本当は一人でやりたかったという話をしていました。集団でやると自分の思い通りに物事が進みません。「我慢」しなければいけないことが増える。そこまでして競技をするのかという気持ちはずっとあったのだと思います。

 

1年次にインターハイに出場する機会がある。そこから翌年も…という気持ちはある。が、自分の「気持ち」をコントロールすることができない。少しでも何かあると「もうやらない」という気持ちが出る。レースが終わって私とマンツーマンで話をするというのはほぼ「恒例行事」のようになっていました。「もうやりたくない」という言葉を何度聞いたことか。

 

世の中、思い通りにいかないことのほうが多い。そこが分からないといけない。時間がかかります。昨年は記録会のアップ終了後、「このメンバーとリレーを走りたくない」と言い出して棄権。今でこそこうやって書けますがもう大変なことが数えきれないくらいありました。

 

それでも最後のレースが終わって後輩たちに「自分の感情のコントロールをする重要性」について話をしていました。結局、それで自分が上手く走れなくなるというのが分かっていたのだと思います。分かっているけどどうにもできない。悪循環を生んでいた。自分の失敗を後輩にはさせたくないという気持ちがあったのでしょう。「最初は一人がいい」と思っていたけど「このメンバーでやってきてよかった」という言葉もありました。一人ではできないこともみんなとだからできた。こういう言葉が出てくるというのは本当に「成長」だと思います。

 

更には「後輩と先生ともう一度インターハイに行きたかった」という言葉もありました。随分成長してくれているなと思います。うちのチーム以外であればまた違う結果だったのかもしれません。この冬は本当に一生懸命に取り組んでいました。県で勝てるのではないかと思う水準の走りをしていました。が、これもコロナの影響で果たせず。そこから気持ちを奮い立たせてもう一度チャレンジしようとしましたが故障。上手くいきません。

 

色々な話をしていました。この子がこの場面でこうやって「上級生」として「メッセージ」を伝える。これは周囲にはわかってもらえないかもしれませんが大きなことです。いったん引退しようと思ったが「後輩に技術的な部分の手本を示したい」という想いで残ってくれました。2年前では考えられないことです。こうやって成長する。それができたというのが本当に大きな意味があります。

 

感情をぶつけられることもありました。過去最高レベルだったと思います。それでも互いに考えながら譲歩しながらやってきたからここに立つことができた。見えない結果かもしれません。それでも間違いなく「大きな成長」をしています。この部分は私にとっては最高レベルの喜びかもしれません。通常では経験できないことをこの場で経験できたのかなと。

 

3年生が話をしている姿を見て2年生女子は泣き崩れていました。色々と思うことがあるのでしょう。下級生に慕われているところも大きくあったのだと思います。立ち上がれないくらい泣いていましたから・・・。これも貴重な経験です。「結果」とはなにか。足が速くなればそれでいいのか。速ければ他の部分がなくてもいいのか。私はそう思いません。「引退する」というときに「いなくなって良かった」と思われるのか、「もっと一緒にやりたかった」と思われるのか。大きく違ってきます。

 

こう考えると一緒にやってきた3年生は本当に下級生に慕われていたと思います。これだけ泣きながら話ができるというのも貴重な経験。本気だったからこそ流せる涙だと思っています。

 

まとまりませんが。記録として残しておきます。

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3年生最後のレース2

2020-08-13 | 陸上競技

続きを。

 

個人のレースもありましたがこちらも「完全燃焼」とはいかず。力が出し切れたかと言えば違う気がします。それでも「結果」を受け止めてそのときに何を感じるか。重要なことだと思います。

 

全てが終わって少し残って話をすることに。3年生から下級生に向けての話です。これまでは5月の県総体のときに話をしていましたがこんな状況なので県選手権のあとになりました。

 

男子選手。春先に「引退」することを考えた。が、やはり「陸上競技が好き」でこのまま引退する気にはなれなかったと。1年生で入ってきたときには400mを60秒くらいで走っていました。それが2年生には52秒。決して器用な選手ではありません。手と足が一緒になったりすることは多々ありました。しかし、地道に練習を続ける。「途中何度も辞めようと思った」という話をしていました。この時は「注意を受ける」ことがかなりあった。自分のことで注意を受けることもあれば下級生のことで注意を受けることもある。嫌になったのだと思います。

 

その時を振り返って「辞めようかどうか悩んでいる時間が無駄だったと思う」と。その時間をきちんとした練習の時間に充てることができればまた違った結果になっていたのではないかということでした。こうやって辞めずにこの舞台に立てる。それを嬉しく思うと話していました。それだけで十分ではないか。そう感じていました。

 

また別の男子。2年生のときに県総体に出場できない。そこで「やり投げ」を始めると申し出てきました。何とかして自分の力で県総体に出たい。そういう想いがありました。これもまた不器用な選手です。何度か師匠のところに連れて行って練習を見てもらったことがあります。上手くできません。それでもトレーニングと練習を重ねていって「形になってきたかな」という感じでした。上手くいけば中国大会も見えるのではないか。が、コロナの影響と故障で試合に出れず。

 

話の中で「何かを得ようと思えば何かを我慢しなければいけない」というのがありました。以前卒業した選手が卒業式の後に話していた内容です。それを受けて「陸上競技を中心に生活をしよう」と考えるようになったと。日常生活の部分で指導を受けることもありましたが、競技に対してかなり向き合えるようになっていました。重要なことだと思います。選手として最後を迎えることができませんでしたが、こうやって毎日のように練習に来てくれた。後輩の指導もしてくれていました。

 

思えばこの子たちには「先輩」といえる上級生がいませんでした。男子は1年で入って聞いてすぐに3年生が引退。その後は自分たちでやってきました。上級生が皆無。何を教えてもらうこともない。自分たちで何かをやってそれが間違っていて怒られる。この繰り返しでした。一時期「上級生」らしき者がいた時もあります。が、これはなかなかでした・・・。実際に競技をするうえで「自分たちでやってきた」と言い切れるレベルだと思います。

 

上級生がいれば・・・。また違った結果になっていたかもしれません。うちには「入部」してくる者は毎年います。残念ながら最後まで続ける者は半分以下でしょうか。「指導体制が悪い」といわれた甘んじて受け入れましす。「楽しく」「ルールなく」「適度に」という運営方針でやれば誰一人辞めることはないと思います。それが「正しい活動の在り方」だとするならばうちの活動は批判されてやむなし。

 

「中学校のときの様子を見て入ってきた」と言われることもありました。「違い」がかなりあります。中学の陸上部とうちの活動はずいぶん違うと思います。だからこそ最初の段階で「かなり厳しい」という話をします。それでも入ってきて最終的に「顧問と合わない」と言われる。仕方ない部分でしょうか。担任などをしていて「本当に嫌いだ」と言われることはこれまでありませんでした。内心思っている生徒はいたかもしれませんが。が、「部活動」になると「指導が悪い」「対応が悪い」と言われる。さらには「合わない」とまでも。

 

本当にそうなのでしょうか。「視点」がどこにあるかではないか。「自分だけ」で自分のやっていることが正しいとっ判断しているのではないか。多くの選手が「やっていてよかった」と最後に言います。途中でドロップアウトしていく者は「最悪だ」というでしょう。受け入れられない部分があればそれは「こちらの指導が悪い」という判断になるのかもしれません。

 

が、こうやって「やってきてよかった」と言ってくれる存在がある。注意を受けることも多かったと思います。それでも「やっていてよかった」という言葉には重みがあります。こういう言葉を聞けるとやってきてよかったと思いますね。

 

まとまりません。また書きます。

 

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