kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

トレーニング

2021-05-09 | 陸上競技

またも更新が滞っているので記憶がかなりあいまいになっています。これはどうなのか・・・。しっかりと考えていきたいなと思います。まー自分で勝手に書いているだけなのでこれを更新しなかったからといって何かが変わるという話ではないのですが。自分の中で頭の整理をしていきたいなと思ってはいます。それがどのような形になるかは自分でもわかりませんが。

 

連休明けの木曜日。なんだかバタバタしていました。毎回バタバタしていると書いているきがしますが・・・。放課後は会議があったのでグランドに顔を出せたのでは1時間程度経過してからだったかなと思います。このあたりの記憶がすでに曖昧です。記憶しているのは「〇〇が痛い」と申し出てくる選手が多かったのでそれに対して治療というかケアというかをした感じがありました。テーピングを張ることも含めてトレーナー的なことが増えています。それはそれで「体の仕組み」などを考えられるので大きいなと思っています。トレーニングをするにあたって「どこをどのように鍛えるのか」という部分を考えていけるきっかけになります。

 

木曜日は「身体づくり」がメインの日でした。筋力回復を最優先という感じでしょうか。トレーニングで気になる部分は話をさせてもらっています。これも受け入れてもらえるのでありがたいなと思っています。自分の立ち位置を考えながら選手のとって何がプラスになるのかを見極めたい。複数体制で実施しているので自分の立ち位置を見失うと選手が混乱します。これまでとは違う形になりますがそれでも競技に関われること、指導をさせてもらえることは大きなことだと思います。

 

前から書いていますが「補強」というのはなかなか結果が出にくい。「技術的な変化」のほうが目に見えてわかります。そうなると選手は「わかりやすい」ほうを選ぶ傾向があります。当然です。「やった」ことがすぐに目に見えてわかるのだから。「できない」が「できる」に変わるだけでずいぶん違います。「練習をしている意味がある」と感じやすい。しかし、トレーニングは一朝一夕では効果は出ません。だから途中で「やっても効果ないな」と思ってやめてしまう。よくあるパターンです。ここをどのようにやっていくのかというのは大きなことだと思っています。

 

また、トレーニングは地味できついので「面白くない」と感じる部分はあります。筋力を上げるということに近道はないと思っています。身体の使い方などは面白みがあるかもしれませんが基礎筋力の向上に関しては正直「楽しくない」と思います。だから練習計画にトレーニングが入っていると「やればいい」という感じの雰囲気になりやすい。「筋力を上げる」ことが競技力に直結するという感覚が持ちにくいからです。これまで見てきた選手の中でも「やればいいんでしょう」とか「やった感じを出す」ということが何度もありました。最初はしつこく言いますがそれでも改善しない。根本的に「速く走りたい」という気持ちがそこまでではないのかもしれないなと思っています。それ以上言っても「やらされている」となるだけで、私が不在の時には「適当にやる」ことになります。ここに生産性はない。互いに楽しくないのであればそこまで求めないのも正解かのかなと思う部分がありました。

 

幸い今はそれがありません。きちんとやります。この「差」は大きいと思っています。そうなるとこちら側も楽しくなります。より正確性を高めて必要な部分を強化していきたい。「練習をやらせる」ところからスタートするのではなく「強くなるために何をするのか」という観点で話ができると面白いと思っています。練習は継続性が重要です。その日の気持ちで「負荷を増やす」とか「乗らないからやらない」というものではないと思っています。そうなるのだけは避けたない。教えてできるものではないのかもしれないですが。

 

この日、トレーニングが終わってから「ハードルを跳びたい」という申し出が。無理はさせたくないですが少しだけ。目標意識も高くなって「もっとやらなければ」という気持ちになているのかなと思います。そこは重要ですが「やりすぎ」で故障をしてしまうのは絶対に避けなければいけません。本人の「気持ち」だけではなく周囲が抑えてあげることも重要なのだと思っています。走練習やハードル練習も重要ですが「休む」ことも必要。長い目で見て「身体づくり」をすることも大切。与えられた役割の中で自分自身が何をするべきかをしっかりと考えていきたいなと思っています。

 

なんかこんな感じだった気がします。帰宅は21時前後だったのでそれ以後の記憶はあいまいです。本当に寝るだけになっている感じがあります。もう少し自分の中で時間を有効に使えたたらいいなとは思うのですが・・・。難しい部分です。

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感じたこと

2021-05-08 | 陸上競技

これは雑感に近い部分かもしれませんが。途中まで書いて力尽きたまま間になっていました。多分、木曜日に書きかけていた気がします。その感じで読んでもらえるといいのかなと。

 

ここ数日間、いろいろ考えることがありました。どうすれば競技力を上げていけるのか。基礎基本とは何か。どの段階になったら求める水準を変えるのか。自問自答しながらです。今、ハードル指導について考える時間があります。これは幸せなことだなと思っています。前任校で久々にハードルをやりたいという選手が出ました。ここに対してどのようにアプローチすればいいのかを考えていました。結果、「足が遅いと何をしてもダメ」という結論になりました。ここに関しては本人にも説明をしていました。1年生の間は「ハードルは跳ばない」という恐ろしい指導でした。納得してもらっていたのかどうかはわかりませんが、「今だけを考えていない」という話だけはしていました。

 

1年生の秋に実際にハードルに出る。練習自体はほとんどしない。ある程度のセンスがあったのだとは思います。が、ここで結果を出しても意味があるのかどうかという話はしていました。まずはスプリントを上げていく。さらには基礎筋力を上げる。体幹トレーニングを中心にしてハードルを越えても身体がぶれないようにする。それを徹底。1台目までを9歩で行くという感じだったのでそこだけは修正。大きくいってでも8歩で入るという感覚を作っていました。「目標は5台目まで3歩」という感じでタイムを出すというのはできない状況でした。県新人でなんとか8位に入ったのではなかったかなと。冬の間は練習の中でハードルを越える練習を増やしました。ハイスピードで走る練習を入れる。走りを強化するために5歩ハードルを中心に実施していました。技術的な部分の改善もしながら基本は「スプリント」と「基礎筋力」。

 

気が付けば15秒台で走れるようになっていました。動画を見ながらアドバイスをしていく中で抜き足の改善がかなりされていく。その中で県選手権で15秒3。これは自分の中でやってきたことが「間違っていない」という自信になりました。中学時代に勝てなかった選手たちに勝てるようになる。その一番の要因は「一生懸命に取り組む」ことができたからだと思います。

 

GWに他のハードル選手の練習を見てほしいと依頼されたので基礎的なことを教えました。基礎的な部分でいうと明らかに差がありました。正確な動きができない。さらにはその動きをするために必要な筋力がない。センスはあると思います。しかし、それを支える「基礎的な動き」「基礎筋力」が不足している。このことは指導者にも本人にも話をしました。「技術的な変化」を求めてきたのかもしれません。しかし、技術の変化を生み出すためにはその根底部分となる「筋力」が必要になります。それが不足しているのに「よい動き」を身に着けたいと思ってもできないのです。

 

選手は「技術練習をすれば速くなる」と考えます。指導によって「技術的な変化があればあっという間に速くなる」と考える。しかし、そんな甘いことはありません。もちろん、「必要な技術」はあります。抜き足に関してもリード足に関しても「改善の余地がある」というのは間違いないと思います。しかし、そこだけやっても微妙に速くなるかもしれませんが劇的には速くならない。技術を支える「体力」の部分がないからです。先日うちの選手に話したように「心技体」の最もベースになる部分が抜け落ちていたら強くはなれない。ここは忘れてほしくないなと思っています。短期的に「速くなりたい」というのではなく長いスパンで考えることが重要になるのかなと。

 

14秒5を切ることを目標にうちの選手はやっていました。技術的な変化は間違いなくあります。しかし、それは前段階があるからだと思います。冬の間に明らかに筋力が上がりました。12月と1月に指導させてもらったときは驚くくらいの非力でした。「補強が大事」という話はしてました。kbt先生の指導の下、時間をかけて基礎筋力の向上に取り組んできたのだと思います。一緒に練習をさせてもらえるようになった時には以前と比べるとかなり強くなっていました。もろろん、まだまだ足りない部分がありますがこれは限られた時間の中で強化していければいいのなと思います。

 

実際、速くなった理由は「私が異動したから」というよりは「ある程度筋力が上がったから」ではないかなと思っています。もちろん、そこに「技術的な部分」が重なるから相乗効果で記録が一気に上がっているというのもあるとは思いますが。私が指導したら手品のように皆が速くなるというの出ればもっと有名になっています(笑)。そんなことはないのです。根本的なことを丁寧にやってくれるという前提があってそこに「技術的な部分」が乗っかっていくからそれなりに走りが変わっていくのだと思っています。kbt先生がスプリントを伸ばしてくださっているのも大きいと思います。

 

いろいろと感じることがあります。「ハードルを教えてほしい」と言われたらそれなりに教えます。しかし、根本的な部分は短期間では変わりません。それをどうやって身に付けていくのかは別問題です。これもよく話す内容ですが「合宿」や「合同練習」に参加したら「速くなる」と勘違いする選手が出てきます。一時的に技術的なことを教わってそれで満足する。それくらいでは強くなりません。それを定着するまでしつこく繰り返すことが重要なのです。


今目の前で様々なタイプのハードル選手を見ることができる。その選手にあった練習や負荷を考えて実施する。課題となる部分をどう克服するか。これはしっかりと見極めながらやっていけたら良いのかなと感じています。特に関わりが深いハードル選手に対してはこちらもその場で必要なものを提供してかけたらと考えています。理想のハードルというのがあるのかもしれません。しかし、全てを与えるのではなくその選手に一番必要なことを伝えていく。ここがすごく大切なのかなと。


トレーニングに関してもしっかりと見極めていきたいと思います。何ができるか。何が必要か。こういう意味ではハードル指導をしっかりとできる環境はありがたいですね。頼られるというのもやりがいがあります。冷静に指導していけたらと思います。


まとまりませんが。日が空いたので何を求めて書いていたのか分からなくなっていますが(笑)

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自分の中での葛藤4

2021-05-07 | 陸上競技

わけのわからないことを書いています。お付き合いください。

 

私が「楽しい」と思うこと。これは「強くなりたい」と切に願う選手に対して「こうやったらもっと良くなるよ」と伝えること。できなかったことができるようになって選手の表情が明るくなること。ここに「楽しさ」を感じています。これは今も昔も何も変わらない部分です。そこには最低限の条件があって「一生懸命にやる選手」であるという部分。これは絶対に譲れません。表面的に「一生懸命やっています」という選手は間違いなくボロが出ます。これは行動などを見ていたらわかります。

 

4日に練習をしたと前の記事に書きました。この練習に前任校の選手とは別の選手が3人参加していました。選手の気持ちを考えると「何をするのかわからない」中にいきなり入れられて不安しかなったと思います。それでもわざわざ休みの日に練習に参加するために市外に来る。ここは本当に評価できる部分だと思います。今は力がそれほどないかもしれません。しかし、こうやって「強くなるためのヒント」を得ようとする姿勢がある限りは「応援したい」と思います。

 

逆に力があっても「何でこんなことをしないといけないのか」というような言葉を発したり態度をとる選手に対しては「応援したくない」と思っています。それが日本一になれる可能性がある選手であっても私自身の「楽しさ」とは違う。そこに対して頼まれても「断る」という行動に出ると思います。「一生懸命にやる」と言葉にしてもきちんとやらない選手はたくさんいます。そこに対して私が時間を使って指導するというのは「望まない時間」です。私の中での葛藤。これは「13秒台を目指す」「中国大会を目指す」という選択肢ではなくて「一生懸命にやる」「一生懸命にやらない」という選択肢だったのではないかなと感じました。

 

そうであれば今指導させてもらっている選手も「一生懸命」ですし、15秒3で走った選手も「一生懸命」です。そこに対してどのようにかかわるか。目指す部分は同じなんだと思います。その選手が望む方向に進んでいく。そのために私が持っているものを提供していく。ここに尽きるのではないか。そうであれば「自己否定」する必要性もなくなってきます。これまでの自分自身も「一生懸命にやる」選手のために何ができるのかを考えてきただけ。だから指導していて「楽しい」と思える。

 

17秒台で走っている選手に対してはその競技レベルにあった練習があります。13秒台を狙う選手にとってはそこにあった練習があります。17秒台で走る選手に13秒台で走る選手の課題を与えても「できない」のです。それを見極めながら何を提供するか。目の前にいる選手にとって必要な要素を端的に表現して与えていくことができるかどうか。ここはすごく大切な部分だと思います。

 

親しい指導者が「こういう機会を増やしてほしい」と言っていました。指導したくても何をしたらいいのかわからないという指導者がいる。何がポイントでどこを視点に見ていけばいいのかがわからない。また、選手も「一生懸命」だけどどのような練習をしたらいいのかわからない。課題克服のために何をすればいいのか見えない。そういう選手のために何をしたらいいのかを伝えていく場面が欲しいと。それが県全体の強化につながっていくのではないか。その一端を担う必要があるのではないか。そんな話をされました。

 

残念ながら私自身はそんな大きな話をするつもりはありません。ありがたい話ですが。私は「目の前にいる選手」に対してどうするかだけで精一杯です。だからといって「速く走れるようになりたい」「方法がわからない」という選手に対して拒否することもありません。表面的な「頑張ります」という軽い発言をするような選手に対して自分自身の時間を使う気にはなりません。しかし、それが「本気」の言葉であれば受け取る側もわかります。冷たいようですがどれだけ親しい指導者からの頼みであっても「きちんとやらないな」と感じた部分があれば次からは断るつもりです。

 

利用してもらっても構わないと思います。師匠から多くのことを学び、先輩方から様々なヒントをもらってきた。県外の素晴らしい指導者と出会って自分自身が身につけたことを伝えることは必要なことだと思います。それは指導者に対しても同じだと思います。「礼」「義」を欠くような指導者に対してこちらから何かをしようという気にはなりません。こういう性格ですから「あいつの態度は何だ」と言われることもあるでしょう。私の態度が悪い部分があるとすればそこには間違いなく理由があります。自分で言うのもどうかと思いますが、「長いものに巻かれる」という生き方はできません。頼まれても断ることがあるのかもしれません。誰のために指導をするのか。私自身が評価されるためにやるならやりません。そこに自分の価値観がないからです。

 

葛藤。今でもあります。しかし、この数日間悩んだ結果、自分が何をやりたいのかを考えることができました。これが正解かどうかはわかりません。最優先するべきは何かを常に考えなければいけないと思っています。その中で自分が「やる」と決めたことに対して進みたいと思います。原点に返る。競技力に左右されるのではない。優先するべきは「心」の部分です。非礼なことがあればやはりこちらも拒否する権利くらいはあると思っています。気遣いをしてもらう必要はないですが、最低限のことは存在するのかなと。

 

こういう性格です。自分でも面倒な性格だというのはわかっています。納得できないことに対しては断固拒否するという部分。歳を重ねているのである程度我慢しなければいけない部分もあるのでしょう。納得できればどこまででもやるつもりです。今回自分の中で出てきた答えが正解なのかどうかはわかりません。それでも自分の「柱」となるのかなと。

 

何を悩んでいて何が自分の中で処理できなかったのか。難しい。それでも進むことができそうです。長々と書いていました。お許しください。

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自分の中での葛藤3

2021-05-06 | 陸上競技

自分自身でいろいろな想いがあって。それを言葉で表現できない部分がある。難しいですね。

 

葛藤。「どこを目指すか」という部分。この葛藤の中でタイミングよくなのかタイミング悪くなのか「練習を見てほしい」という流れにありました。これが4・5日に。プライベートな時間なので好きに使いたいなと思っています。「練習を見てほしい」と言われて「嫌です」とは言わない。よほど予定合わない限りは「良いですよ」と答えるようにしています。

 

スプリントの基礎とハードル基礎。この部分はやっておいて損はないと思っています。これから先につながる部分です。自分自身も「基礎」の部分を再確認することができます。段階を追って練習を組み立てていくのが私の好きなパターンです。「練習を見てほしい」という部分があったので今やっている練習に合わせてポイントになる部分を伝えるという感じでしょうか。前任校の選手と一緒に指導していて異動された指導者の学校の選手を教えることに。

 

本当に本当に基礎的な部分。前任校の選手には何度も話してきています。しかし、人は忘れる。そして言われなければ疎かになる。この部分の徹底をどれだけするのかという部分は「指導者のこだわり」だと思っています。丁寧にやる。が、あまり多くの情報を提供しても混乱を招く。そういう部分では「自分を見つめなおす時間」だったのかもしれません。

 

前の記事にも書きましたが「どこを目指すのか」というのが自分の中で処理できない感覚がありました。どうするのが正解なのか。日本一を目指す練習をするのか、基礎的な力を上げていくための練習をするのか。これまでも「日本一」を目指す選手に国体の関係で何度も何度もかかわってきました。その指導の中から気づくこともある。一昨年のkrk君に関してはこちらが「やりたい」と思うことと本人の感覚が一致するのでこちらも「楽しい」と思う部分が多くありました。日本一を目指す中で「楽しい」と思う感覚。

 

同時に前任校の選手の指導をさせてもらう中で「できないことができるようになる」という「楽しさ」を感じました。一緒に練習していたときにはできていたのに細かい部分が疎かになってできなくなっている部分がある。それを丁寧に修正していくことで再びできるようになる。その時に「嬉しそうな表情」は私にとって幸せな時間だと感じました。これも私にとって「楽しい」のです。

 

自己矛盾のような感覚がありました。正直、どちらも「楽しい」のです。選手にはそれぞれの目標がある。その目標に向けて進んでいく。それを手助けするという部分ではどちらも変わりません。見えてくる景色が違うのかもしれませんが自分の中では「同じ」なのです。それでも「13秒台を目指す」という練習と「中国大会に進む」という練習では違う部分が出てきます。どちらか一方の練習しかできないとなると自分は何を選ぶのか。

 

そんなもやもやがずっとありました。「楽しさ」の違いが自分の中で明確にできない。どちらも「楽しい」という部分。こういう性格ですからこれが自分の中で苦しさに変わっていました。何をやるのが正解なのかわからない。進めないなという感覚。そんな中で「ハードル基礎」を教えることに。本当に基礎的なことです。それができない。が、できるようにしていくことで間違いなく記録は伸びていきます。繰り返し書いていますが17秒かかっていた選手が15秒3で走るというのは「基礎の徹底」の影響だと思っています。それができなければ絶対にその記録まで届かなかった。中学時代に特別に強かったわけではない。それでも日々の積み重ねで15秒3で走れるようになる。この「楽しさ」は言葉では表現できません。

 

同時に14秒8だった選手が14秒5を切るために何をするのか。これは見ていて感じた部分を練習の中に入れていきました。中間以降のピッチの維持。これをどうやって身に着けさせるか。限られた時間の中で最大限の効果を高める。少ない本数で最大限に質を上げる。これは自分が経験したことのない話になるのかもしれません。未知の部分に対してどのようにアプローチしていくのか。十分だったかどうかはわかりませんが幸い「結果」につながりました。それにより選手は償る目標に進んでいくのだと思います。

 

指導をしているときに親しい指導者が「楽しそうに指導している」と言っていました。この日の練習もですが、前回14秒5を切るために何をするかという練習の指導をしているときも「楽しそうに指導している」と言っていました。どちらか一方だけではない。分かりきっていることなのですが自分の中で「別物」としてとらえている部分がありました。少し話が前後しますが苦しくなって最も尊敬する指導者に相談しました。「13秒台を狙う練習」と「中国大会を目指す練習」に関しての自己矛盾があるのだと。答えは単純でした。「同じことやろ」という返事。「強くなったら特別なことをやる」というのはこれまでも「だから上手くいかなくなる」という話をしてきました。客観的に見たときには「余計なことをするからうまくいかなくなる」というのがわかっています。しかし、自分のこととなると「何が正解かわからない」という感情になる。

 

正確に言うと「13秒台」と「中国大会」は自分の中で「別物なのではないか」と考える部分がありました。頭では「同じ」だとわかっていても「心」の部分でうまく処理できない。トップを目指す練習を否定するつもりはないですし、自分自身もそこを目指してやっていきたいという想いがあります。同時に「力がそれほどない選手が上を目指してやっていく練習」というがこれまでの中心だったので「日本一を目指す練習」に切り替えることでこれまでの自分の取り組み自体が否定されるような感覚があった。これにうまく対応できないので「競技って何だろう」という自己否定の感情が生まれていました。

 

「同じことやろ」という言葉。結局はそこに尽きるのです。競技力は違っても「やることは同じ」なのです。その競技レベルにあったことをやるだけ。目の前にいる選手が何を目指すのかに合わせてやっていくだけなのです。それが「13秒台」なのか「中国大会」なのかは関係なくて「その選手に必要なことはなにか」を考えて一番最適なものを見つけていく。ここに変わりはない。競技レベル云々は「後付け」なのかなと。

 

まとまりません。もう少しだけ書かせてください。

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自分の中での葛藤2

2021-05-05 | 陸上競技
上手く言葉にできるかどうか分かりません。それでも記しておきたいと思っています。この感情をどのように表現すれば良いのか。全くわかりません。そしてその感情を誰がどのように理解できるのか。本当に難しい部分です。これまでの自分の「生き方」を見直す必要性があるのかと感じています。

県選手権。前の記事からの続きになります。今回うちの選手は周りに引っ張ってもらって記録が出せれば良いなと思っていました。力的には14秒5を切るくらいの力はあると感じたいました。本人の冬季練習の時の目標は14秒50。昨年度のベストが14秒87。そうなると丁度いいくらいの目標なのかもしれません。先日の記録会で14秒69を出していました。この時の課題は明確だったので2週間の間に克服するための練習はしてきました。ベストを更新した事により意欲的にかなり上がっていました。こちらがある程度抑えないといけない部分がある。追い込む事で速くなるわけではないので、何度か話をしながら対応してきました。こういう部分を任せてもらえるのは本当にありがたいなと。

実際のレース、スタートで完全に出遅れました。音を聞いて出るという練習はできていなかったのでその辺りのことも影響しているのかもしれません。しかし、遅れを取り戻す。上位選手と競り合いながら少しずつ追いつく。フィニッシュタイムは14秒45。公認です。社会人選手には追いつけませんでしたが3位に入りました。タイム的にはかなりだと思います。記録でインターハイが決まる事になってもなんとかはいるのかなという記録です。よく走ったと思います。そのあとマイルがあるので気功で疲労を散らして対応しました。

同じレース。前任校の選手が15秒36で走りました。昨年度のベストは16秒6。一冬でかなりの力を付けていました。私のイメージとしては県総体で15秒5を切るという感じで冬の練習をしてきました。あわよくば上位選手と戦って表彰台の一番真ん中に立たないかなと思ってやっていました。ここに関しては1年のシーズンにはほぼハードル練習をしていません。足が遅い者が何をやっても戦えないと言い続けてきちんと走れるようにする事を最優先してきました。本人に不満はあったと思います。それでも先を見て取り組むというのは絶対に必要。こころを鬼にして理由を説明しながら。

今回の結果。私の中では「手応え」を感じる部分でした。ある程度のことをやって対応するための練習をしていく。それが目に見えて結果につながります。うちの選手に関してはスタートがきちんと出れれば力みもなくなるでしょうから14秒3は出せると思います。まだまだ筋力的にも練習的にも足りないのできちんとやっていく事ができれば13秒台も見えるのではないかなと勝手に思っています。トップを引き上げるための練習のイメージはあります。あとは時間が足りるかどうかだけ。インターハイで勝負できる可能性のある力があると思っています。

同時に前任校の選手が15秒36で走った事に対して。冬に取り組んできた事が間違いなく結果に繋がっています。ここは自分自身の中で「やってきた事が間違っていなかった」と感じら部分でした。実際に目の前で指導してきたハードル選手はほとんどいません。ヨンパではある程度いましたがショートハードルの選手はいませんでした。国体のハードルコーチをさせてもらっているにも関わらず自分のところでハードル選手を育てられていないというのは負い目を感じている部分がありました。名目的なハードルコーチなのではないか。そういう気持ちが私の中にずっとありました。

今回、今見ている選手が14秒45で走る。前任校の選手が15秒36で走る。この事が自分の中で生まれた葛藤でした。なかなか分かってもらえない部分はあると思います。こういう性格なので。

これまでの指導。「普通の選手が強くなるためにどうするか」を常に考えてきました。中学時代に実績がなくてもきちんと練習さえすれば絶対に逆転できる。そのために時間をかけながら基礎基本を徹底する。すぐに結果は出ないかもしれないけれど長いスパンで考えていく方がすごく大切なんだと思ってやってきました。16秒6の選手が一冬で15秒36で走るというのは「間違っていなかった」という自信になります。

それと同時に今指導させてもらっている選手が「課題の克服」に向けて練習をする事でそれが目に見えて結果に出てくる。県記録会の時には5台目以降で置いて行かれたので短時間で改善できる方法を提案させてもらってそれを数回やって行きました。それがすぐに結果として出てくる。これはこれで「やりたい事ができる」という意味では最高に楽しいのかもしれません。それに応じてくれる選手がいてくれることも。

この結果を受けて自分の中での葛藤がありました。私自身は何を目指して指導をしているのか。これまで「普通の選手がどうやって戦うか」を常に考えてきました。しかし、今は目の前に「やればインターハイで戦える可能性のある選手」がいます。私がこれまでやってきたことはどこに向かっていたのか。ベクトルの方向が違ってくるのか。同じ方向を向いているのかもしれませんが、これまでやってきたこととこれから先やっていかなければいけないことの整合性が自分の中でつかない。

間違いなく「同じ方向」を向いているのは分かります。「速く走るため」という感覚は変わらないからです。ハードルにおいて求める段階は違ってきます。3歩でいけない選手に対してのアプローチと13秒台を狙いたいという選手へのアプローチは違います、どちらも理解しているつもりです。しかし、これまでのスタンスでは「普通の選手」をどうするかがメインでした。職場が変わったことは大きく影響しています。そのことも自分の中では消化できているつもりでした。

が、「本当に日本一を目指す」という選手と「インターハイに進みたい」という選手では求める事が違うのかもしれない。もっというと「中国大会に進みたい」とか「県総体に出たい」という話とはまた違う話になるのかもしれない。ここが自分の中で上手く処理できない。「何を言ってるの??」と思われるかもしれないですが。私の存在は何を求められているのか。これまでやってきた事が間違っているとは思いません。同時に今目の前にいる選手のために「日本一を目指す」というのもやりたいと思っていた事。自己矛盾とまではいかないのですが、自分の中で上手く処理できない感情がありました。

本当に苦しくて。これまでやってきた事に意味があるのか。これから先に何を目指してやっていくのが正解なのか。自分の中でもよく分からない感情がありました。しんどくなってどうにもならなくて。親しい指導者に愚痴を。更に処理できなくて最も尊敬する指導者に相談。結局は自分の中で処理するしかない事なんだというのはわかっているのです。

これまでやってきた事をどうこれから先に生かすか。強い選手に対してまだ普通の選手に対してもアプローチの仕方は本当は同じ。強いからと言って違うことをしたとしてもそれは間違った方向に進む。この感覚は忘れたくはない。が、自分の中で上手く処理できない。もどかしさがありました。

突発的ですが「陸上競技から離れたい」とまで思いました。これまでの自分がやってきたことを自分の中で否定してしまう感覚が生まれてくる。普通の選手に対してのアプローチも力のある選手に対してのアプローチも何も変わらないはずなのに。どちらか一方が正しくてどちらかが間違っているなんてことはない。分かっているのです。これまでやってきたことを求められる水準に合わせて出していけばいい。簡単なことなのです。

が、なかなか処理できない。目の前の選手をインターハイで戦えるようにしたい。これは上を目指す指導なのかなと。これまでやってきたのは普通の選手を少しでも上の大会に導きたいという指導。本当は何も変わらないのかなと思いながらも処理できない。強くなったら特別なことをしたくなります。本当は基礎基本を丁寧にやっていく事が大切なのに。強くなったら別のことをやりたくやる。それによって崩れるという話は我が師匠と何度も話をしてきたことです。

これまでは国体の関係で少し離れたところでサポートするという形がありました。選手が私のことを信頼してくれているのかどうかは別としてその場その場で上を目指すための指導をしてきました。これはこれで本当に楽しい。が、これまでは「泥臭くやっていく中で強くなる」という感じでした。なんとなく「別物」として捉えてしまう感覚があるのですが本質的には同じなんですが。

私に求められているのは何なのか。そこが分からなくなりました。現時点では心の整理が付いてはいます。しかし、月曜日の夜は全くと言っていいほど眠れませんでした。自分の存在価値がどこにあるのか。指導するって何のためなのか。目の前の選手に応じて様々な関わり方をしていけば良いだけなのに。それが自分の中で「日本一を目指す」と「インターハイを目指す」が別物ものようになっていました。本当に本当に勝手に苦しんでいました。周りから見れば「何を言ってるの?」という感覚の話なのかもしれません。自分の中でなかったあは半端ないものでした。

相変わらずまとまりません。長くなりすぎてしまっています。分かってもらえない感覚なのかなという気はしています。すみません。面白くないですし、理解してもらえない部分。

今見ている選手が全国で活躍できるようにしたい。同時に前任校の選手がインターハイに行けるように力になりたい。この葛藤を常に抱えています。求められる水準が違うかもしれません。どうすればいいのか。自分の中で考えていくしかないのです。

この事に関してはまた書きたいと思います。ある程度の答えは出ているのですが。すみません。
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自分の中での葛藤

2021-05-05 | 陸上競技
上手く表現できません。これをどのように表現するのが適切なのか。気持ち的にかなり落ちます。陸上競技をしていてこんな気持ちになるというのは何故なのか。全く自分の中で表現ができない。ここに関しては言葉として記しておくのが正しいのかどうか。

県選手権、100mH。社会人選手が出場していました。2人とも国体の関係でずっと一緒に競技をしてきました。この子達(20歳を過ぎているので表現が適切ではないかとしれませんが)と一緒にやる中で色々と学ぶ事ができました。国体というのは普段見ない選手と短時間で感覚をすり合わせながらやっていかなければいけません。その辺りも含めてコミュニケーションをとりながらやってきました。アップ会場で一緒になったのでハードルを起こしたり倒したりをしました。普段の流れです。練習会場係はいますがこの手のことは分からないと思います。選手がやりやすいようにしなければいけないので、ショートハードルのアップの時には指導者がいる方が良いと思っています。

普段から見ていないので過剰な声かけは不要だと思っていました。気になる事があったので少しだけヒントを。これは以前から話をしている内容なのでそれを自分で分かっているはず。そこに気づかせるという部分。教えたくなるけど試合前にあれこれ言うのは適切ではない。混乱を招くだけです。アップ会場で根本的な練習をすることには意味がないと思います。だからこそ「本人が意識しているけどできていない」部分に絞って話をする方がいいのかなと。普段指摘を受けていないでしょうから「ヒント」があるだけで違うのかもしれません。

「しっかり走って14秒3を出して」という話をしました。ここには私的な感情も含まれていました。選手が14秒5を切るためには速い選手に引っ張ってもらった方が良い。「あなたが14秒3切るくらいで走ったら14秒5切ると思うので」と。「私のことを応援してくれているのかと思ったらそういうことですか(笑)」という会話も。応援している部分もあります。今指導させてもらっている選手がタイムを出させてあげたいというのも本当の部分。どちらもです。

インターハイ。県総体、ブロック大会が開催されるかどうか分かりません。その中で選考大会が開催されなかった時には「2020年7月からの記録のランキング」で出場が決まることになります。先日出した14秒69も悪くない記録です。しかし、今の中国地区は14秒0台が2人います。その関係でレベルが上がるのは確かです。そうであれば記録が狙える時に記録を出しておくというのは必要。そのために力を借りたいという気持ちがありました。

もう1人の社会人選手。大きな怪我をしていたのですが競技復帰を果たしていました。これはすごい。選手生命が終わるというくらいの大怪我だったはずです。今回も私が異動したのを知って連絡をくれました。中学校3年生の山口国体の時からの付き合いです。応援したいなという気持ちはあります。この子も1台目までの乗りが悪い。ここに関して何か言ってあげた方が良いのかなと思いながらも。余計なことを言うべきではないかなと。難しい部分です。

そんな時にうちの選手がスタブロからではなくスタンディングから1台目まで入っていました。その様子を見て自分で判断してスタブロを外してスタンディングから1台目まで入るとかなりいい感じで入れました。そのことに関して一言だけ伝えました。こういう部分で役立てるのであればという感じです。

うちの選手に対しては「正規の距離」でやることを伝えていました。状況によって詰まる事があります。スピード感覚を磨くためです。これはその日その日の状況に応じてやらないといけないかなと思います。本当は選手が判断してやれるといいとは思います。が、過剰な関わりと言われてもここは客観視する部分が必要なのかなと。この日のメインスタンドは風が不安定でした。レースによっては向かい風になる事があります。その中で「詰めて走る」というのはリスクがあります。感覚的に変わってくるからです。客観視してこのタイミングでどうするか。ハードリングは抜群に良くなっています。

更に前任校の選手もいました。ここもサポートできればなと。もちろん細かいことは言いません。気になった事があったので。今指導している選手のハードルインターバルの動きを見せました。方向性の問題です。競技力によって「求められる事」は違います。その部分を踏まえての部分。アップ会場であれこれ話しても仕方ない。だからこそ何が必要かを見極める視点は必要不可欠なのかなと考えています。ある程度力が付いてきている今であればこれまでとは異なる指導が必要になる。

書きたいことに辿り着く前になんだかグダグダ書いてしまいました。うーん。また書きます。多分。
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数日間の振り返り

2021-05-05 | 陸上競技
なかなかです。本当はもう少し頻繁に更新したいと思っているのですが。なかなか。更新が遅くなると何を感じたのか分からなくなるからです。事実を思い出しながら書くと途中で生じた感情や考えも混ぜ込まれてしまいます。その時感じた部分とは異なってしまう。これはこのblogを書くという原点から離れてしまう。面白くないなと思いながらも。日々の想いや葛藤が自分の中にあります。

金曜日の記憶がほぼありません。何をしたのか。うーん。木曜日が舎監だったのだけは確かです。その日は多少なりとも時間があったのですが。金曜日は新体力テストがあって授業は2時間だけ。その後は監督をしました。見守り隊。午後の練習の記憶がありません。記憶を遡るとハードルを少し跳んだ気がします。日曜日月曜日が県選手権だったのでそれに向けて。日曜日が幅跳びがあるので前日はそちらの練習。ということで金曜日に4台越えた気がします。とにかく風が強すぎて大変だったような。

土曜日は雨予報だったので練習は午後から。午前中は授業準備をしました。今年は電子商取引という授業を担当していです。これはなかなか面白い。先日は個人情報の取り扱いについて触れました。このblogでも気をつけなければいけない内容です。細心の注意を払いながら。次回授業に関しては個人的にはかなり面白いと思っています。「デジタルデバイド」についてです。現状を踏まえつつこの手の授業ができるというのは面白い。

練習に関してはフリーアップの後にヨンパ選手のための練習。この日もかなり風が強い。更にスコールのような雨も。なかなか厳しいですね。天候が不安定になっています。暑いかと思えば寒くなり、突然雨が降る。昔からこの手のことはあったのかもしれませんがここ最近はとくにこんな感じが多くなっている気がします。何とかできないかな。

風が強い。こうなるとヨンパのレースの組み立てが難しくなります。少しの風であれば前半から行けると思いますが、この日のように4〜5m近い向かい風が吹くと予定通りのパターンにはなりません。22歩15歩のレースパターンを変えていかなければいけない。15歩を16歩に変えて対応しないといけないかなという感じでした。実際、ハードル練習はそこまでできていません。ドリル的な練習ができていない。ハードリングの改善はしたいと思っていますが、他のことが多くてそこにたどり着いていないというのが現状です。

余談になりますがヨンパをやる選手には二つのパターンがあると思いです。ショートハードルから距離を伸ばすパターンと400選手がヨンパに移行するパターン。今の選手は1年時にショートスプリント種目に出れなかったのでヨンパを始めたという流れのようです。元々ハードルが得意だったわけではありません。こういう選手にはドリル系の練習が必要になってきます。なかなか改善されませんが。ショートハードルをしていた選手に関してはハードリング自体はある程度できます。こちらの方がロスなく走れます。持久力という部分が関係してきますが。ここはヨンパというだけで括らずにきちんと対応を変えていく必要があると思っています。

1台目までは22歩で変えたくないなと思っていました。スタンディングからの練習にはなりますがその辺りは徹底しました。逆足が苦手なので(利き足が上手いかと言われるとまだ微妙ですが)、極力使いたくない。とはいえ、15歩で行くのは厳しいかもしれない。そういう感覚の中で判断していかなければまたいけません。

こう見えてもハードル指導はできると思っています。特殊性が高いのですが専門だと思っています。この辺りのことは県選手権終了後から自分の中で葛藤があるのですが。かなり胸が苦しいというか、処理できない感情があるというか。何が正解で何をやらないといけないのかというのはあります。周りから見れば「何が悩みなのか」と思われるかもしれません。これまでのスタンスと違う部分が出てくるのだけは確かです。

最近は高跳びにも興味を持っています。先日話を聞いてから技術的なことは分かりませんが、助走などのイメージに関しては少し考えるようになりました。「前傾しない」「内傾を保つ」という部分。見ていると面白い。そしてこの部分が私の指導の中で大きくなっています。別に助走が今の指導に生きるというわけではありません。「モノの捉え方」が必要になってくるのかなと思っています。この視点が私には足りなかったなと。分かっていてもなかなか現場でできない事がありました。

ある程度助走練習をしてから最後に気功で疲労を取っておいてと頼まれたのでそちらの対応も。この日は練習始めに「足が痛い」「身体が重い」というような感じで「トレーナー」的な対応に追われた部分もあります。依存されたら良くないなと思いますが、できることをやってそれでパフォーマンスが上がるのであれば可能な限りやっていきたいと思います。それがプラスになるのであれば。

何となく記録しておきます。何となく記録。
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心技体

2021-05-01 | 陸上競技

書きたいなと思っていたのですがなかなか余力がなく。前の記事をまとめて書いてしまったというのあるのですが。

 

木曜日。少しだけ話をさせてもらうことにしていました。なかなか練習の全体の前で話すことはありません。気になっている部分があったのでそこについて少しだけ話をさせてもらいました。よくわからない人間が前で話すとなると「拒否反応」が出ることも当然考えられます。人間関係ができていない中で話をしても「伝わらない」というのもあります。

 

異動して約1か月。支部大会が終わってから少しは話をしていけたらと思っていました。本当は前日に話ができたらと思っていたのですが、急遽会議が入ってしまったので断念。この部分は難しですね。タイミングです。良いタイミングで話をしておかなければいけないかなと。どちらにしても少し時間がかかる話だったので翌日のほうがよかったのかもしれません。

 

前日の最後に「心技体」について自分がどこが一番大切だと思うかという話を投げかけました。これは考え方なので私が思っていることが正しいとは思いません。それでも「私としてはこのように考えている」というのは伝えておきたいなと思っていました。

 

少し時間をもらって話を。何人かに「何が大切だと思うか?」というのを聞きました。「心」の部分という答えが多かったですね。理由も含めて話をしてもらいましたが、「緊張した場面で力を出し切るのは心の強さが必要」という意見もありました。「苦しいところで絶対にやってやると思う心」が必要だという意見も。まさにその通りだと思います。

 

ホワイトボードを使って話をしました。よく話す内容です。「ピラミッド」の話。この話はどこでもされるのではないかなと思っています。この順位がどのようになるのかはわかりません。あくまで「私見」です。

 

「心」が大切。その意見は正しいと思っています。一番根底にあるのは「心」だと思うからです。しかし、それは「ピラミッド」が立っている「地面」の部分ではないかなと思うのです。「最後の最後で力を出し切れるか」という部分の「心」とはこの部分は別物なのではない中と思っています。

 

「地面」に存在する「心」とは何か。「強くなりたい」という「取り組みの気持ち」です。大半の指導者はこの段階を育てるのにかなりのエネルギーを使います。これまで指導してきた学校では「なんとなく入ってきた」という選手が多かった。そのなかで「陸上競技を本気でやる」という部分に目を向けさせるのはかなりのエネルギーを要していました。「やりたくない」と思うのであれば「やらないほうがいい」と思いますが、それはなかなか理解できない。「本気でやる」という「本気」の水準が違うからです。ある程度本気でやってくれれば結果は出ます。しかし、そこに至るまでに時間がかかるのです。その間に高校3年間の多くが過ぎてしまっています。

 

こういう意味ではsky高校の選手は「心」という土台があります。「競技をしたい」と思って入ってくるわけですから。まだ細かい部分は分かりませんが「スタートライン」としては非常に高いのではないかなと思っています。足りない部分もあるのでしょうが、「速くなりたい」「強くなりたい」と思って学校を選んでいるわけですからその部分での「覚悟」は違うと思います。

 

そこで今度は何が必要か。私自身は「体」の部分が大きいと思っています。この「体」には「体力」という意味合いもありますが、「筋力「柔軟性」「ボディーコントロール」などの部分です。

 

インターハイで投擲選手を見るとものすごい「体」をしています。ベンチプレスでは120㎏以上挙げそうな体つき。投擲は顕著ですが「力持ち」が競技力が高いというのは明確です。多少技術がなくても「筋力」で結果につながることは往々にしてあります。「なんでこんな投げで?」という選手であっても6投のうち1回がすごい記録になることがある。「技術」で勝負しようとして安定して6回投げられたとしても「飛びぬけた1回」に勝てないことがある。投擲は明らかにあると思っています。

 

それ以外の種目はどうなのか。「出力」という部分ではやはり「筋力」が必要になると思っています。「体幹の安定」により「ロスなく進む」ことにもつながります。地面に大きな力を伝えるための「筋力」と体幹を安定させるための「筋力」は同じ「筋力」という言葉を使ったとしても違ってくると思います。もちろん、こんな細かい話はここではしていません。「体を動かすために必要な筋肉」としか言っていません。突き詰めて話すとどこまでもいってしまうので。

 

トレーニングはしています。しかし、それが「何のためにやっているのか」をきちんと考えているか。そのトレーニングが「どこの部分を鍛えているのか」を意識しているのか。姿勢の部分。また、つま先が外を向いて膝が内側に入るようなトレーニングをする。ここは「実際の力の発揮の仕方」とは異なります。筋肉は賢い。トレーニングで発揮している「筋発揮」をほかの部分でもします。正確にやっていかなければ鍛えても違う形での力の発揮になってしまいます。

 

「出力」を上げるためのトレーニングと「体幹保持」のためのトレーニング。どちらも重要だと思っています。「中殿筋」を鍛えているはずなのに大腿四頭筋に負荷がかかる。これでは「狙った場所」への練習にはなりません。「トレーニングをしているから大丈夫」という話ではないと思っています。

 

これも話はしていませんが「タイヤ押し」をします。これは「膝の引き出し」と「腰の移動」を覚えるための練習です。これをやることで「加速段階」での「膝の引き出し」と「腰の移動」の感覚を身に付けます。単純にタイヤを押せばよいという話ではないのです。この部分は選手にもわかるのではないかなと思います。しかし、これを「トレーニング」に置き換えるとどうなのか。「筋力を上げればいい」というだけでひたすら「補強」をすることは大きなプラスになるとは思えません。使えない筋肉がつくことで体が重くなります。必要な筋肉を理解して力の発揮まで意識する。単純に「追い込んだらよい」というのとは違うと思います。

 

さらには「体の使い方」です。筋力が上がったとしてもこれを使えなければ単なる重りにしかなりません。ウエイトトレーニングをして筋力が上がったとしてもそれが使えなければ単純に「重り」を背負って走ることになります。意味がなくなる。この部分も考えていければいいのかなと持っています。

 

前日にkd先生がやり投げの選手に補強をさせていました。この動きを見ていて「投げの最後の部分」を意識して練習をしているのだなと感じました。そのあたりを確認して選手には声掛けをしていきました。実際の競技場面での力の発揮の仕方を体に覚えこませている。それが競技につながる。だからしんどくてもきちんと意識をして補強をしなければいけないのです。すごく大切。しんどいと意識が抜けてしまうのでその部分に「意識づけ」するのも我々の仕事なのかなと思っています。

 

今のトレーニング、よく組み立てられています。選手もよくやります。そうであれば「目的意識」をもっと明確にすることでパフォーマンスが上がるのではないなかなと思っています。「補強をする」というだけが大事ではなくて「何のためにやるのか」「どこにつながっているのか」を感じながらやるともっともっと効果が出ると思います。この部分は一度話したから分かるとは思いません。「やっている」という気持ちもあるでしょう。しかし、もっともっとできることがあるのではないか。そう感じています。

 

3年生に関してはこれから一気に筋力を上げるというのは難しいと思います。そうであれば「意味づけ」や「身体の使い方」が重要になってくる。今ある筋肉をどのように使えばよいのか。持っている身体をどのようにコントロールするのか。ここで大きく競技力は変わってくると思います。そういう部分でも私にできることはあるのかなと思っています。

 

心技体。どれも大事だと思っています。身体づくりは重要度でいうとかなりだと思っています。6割から7割くらいはあるのではないかなと。それが短期間に目に見えて結果につながるとは思いません。時間をかけながら身体づくりをしていくことが重要。その部分の意味を理解してもらえるといいのかなと思います。

 

まとまりません(笑)。もっと書けるのですが。この辺りはまた時間のある時にまとめておきたいと思っています。このblogに何を期待されるのかは分かりませんが。思うことを、必要だと感じることを書き続けていきたいと思います。

 

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