あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ベン・アフレック監督の「アルゴ」をみて

2016-04-21 13:13:11 | Weblog




闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.1006



イランのアメリカ大使館占拠事件を描いた映画ずら。カナダ大使館に逃げ込んでいた6人の大使館員を偽映画「アルゴ」の撮影スタッフと偽って無事に帰郷させる一大スペクタクルであるが、まあよく成功したものであるな。

 当時は骨肉の争いを演じていた両国がとりあえず和解を遂げるに至ったことはまずは目出度いが、こんな映画にアカデミー賞とは驚く。

 もっと驚くのはこの事件から36年後の世界がもっと過酷で救いのない閉塞状況にまで煮詰まってしまったこと。この映画の緊迫した事件自体が、なんだか牧歌的に見えてしまうくらいに。


  今回も黙ってテレビを見つめている俳句も短歌も出る幕はない 蝶人
コメント
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