あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

寅さん6連発!

2016-12-26 13:42:13 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1115、1116,1117、1118、1119、1120


○山田洋次監督の「男はつらいよ 噂の寅次郎」をみて

大原麗子をヒロインに泉ピン子、室田日出男、志村喬が出るシリーズ第22作。大原麗子のの楚々とした風情がなんともいえない。出演者の大半が故人となった映画はまたとない思い出の遺産である。 


○山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」をみて

松岡リリーの浅丘るり子が出演した2本目の映画。前作で寿司屋と一緒になったリリーが離婚してまた一人になったところで寅さんと再会するのだが、この2人より蒸発サラリーマンの船越英二の役どころが面白い。この3人が繰り広げる道中膝栗毛はシリーズ屈指の名場面である。


○山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」をみて

ここでは寅次郎と浅丘るり子のリリーが相思相愛の仲となり、演出次第では2人を夫婦にすることもできたのだが、それではこのシリーズが終らざるを得ないので、監督はやむなく彼らの仲を泣く泣く引き裂いたのであるが、その道行きがまざまざと読み取れる不可思議な映画である。


○山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎物語」をみて
秋吉久美子がヒロインで五月みどりはどうでもいいが亡くなった河内桃子が出ている。2人とも風情のある女優ずら。


○山田洋次監督の「男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎」をみて
「愛の水中花」の松坂慶子がヒロインで、寅次郎の膝ににじり寄るが寅さんは逃げ出してしまう。決定的瞬間というやつを逃がすと男女はつい結ばれないのである。


○山田洋次監督の「男はつらいよ ぼくの伯父さん」をみて
ゴクミ、檀ふみ、尾藤イサオ、戸川純、笹野高史がさくら夫妻の息子吉岡秀隆のビルダングス物語ずら。ゴクミを追って佐賀までやってきた寅さんに尾藤イサオの高校教師が常識人としての嫌みをいうと、寅さんが敢然と甥の行動を弁護するところが本作のハイライト。しかしこのあと尾藤&壇ふみ夫妻はどうなったんだろうなあ。


   横須賀に据え付けられし大砲よいずくにありや汝の標的 蝶人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする