
蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 256&鎌倉ちょっと不思議な物語第388回
えー一席お伺いしやす。
皮肉なものでお盆過ぎてから急に暑くなりました。外に出ると日差しが強くて風もないのでくらくらめまいがして倒れそうになります。桑原桑原。今日は静かにテレビで高校野球でも見物することにしませう。
高校野球もしばらく見ない間に様変わりして野球帽が変わっている。頭の真中が凹んでいる凹み帽がはやっているようであるが、これはどちらかといえば悪趣味だし、あんまりスポーティ感がないので私は嫌いだ。今日の決勝戦ではノーマル帽の広陵を応援するとしようかいな。
私が住んでいるところは最近空き家が目立ちやす。
不動産屋に頼んでもなかなか売れないようだ。と思っていたら、路地の奥の奥の隠れ家が超安値で売れた。買主は中国人で、彼はこのタダ同然の空き家に手を入れてリニューアルを施し、どうやらモグリで観光客相手の宿泊商売をはじめたようだ。
表通りから相当奥に入った場所なので、重いスーツケースを引きずりながら中国人をはじめいろいろな国籍の人たちがスマホを操作しながらうろうろしている。
鎌倉はホテルなどの宿泊施設が乏しいので、こういう簡易宿は歓迎されるのだろう。
きけば町内にはほかにもこういう商売をしている人がいるそうだが、ネットで検索しても出てこない。やはり口コミで利用されているのでしょうね。
家は人が住まなければどんどん荒廃してハクビヂンやアライグマなどの野生動物やスズメバチなどのねぐらと化していく。そういう意味では民泊活用はなかなかのアイデアである。
閑話休題。子供の時からつむじ曲がりのわたくしは、巨人白鵬ドコモなどは大嫌いなので、ケータイなどはauというのかKDDIというのか知らないがその会社と契約している。
月々500円払うとパソコンのトラブルなどなんでも手取り足取りPCの画面に侵入して教えてくれるので重宝だ。それはよいのだが、その相談のあとで担当者が「次回は自分に指名してくれ」とか「後刻のアンケートでできたら自分を高評価してくれ」とかの依頼をしてくるのが気に食わない。
おそらく会社はそれによって従業員を業績評価しているのだろうが、劣悪な労働環境と労使関係が透けて見えてくる感じで、真夏とはいえ心胆がうすら寒くなる。
どの山も同じように見えてくるNHKの「日本百名山」 蝶人