あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

聖書協会共同訳旧約聖書「民数記」を読んで

2020-01-10 12:12:03 | Weblog


照る日曇る日 第1336回

モーセとアロンを操る神に率いられたイスラエルの民は、エジプトを脱出はしたものの、蜜と乳の流れる故郷カナンの地に辿りつくどころか、同じところを行ったり来たり、しかもその間愚かな?民草が反抗したり、邪宗に魅入られたり、呑み食い出来ないとエジプトに帰ろうとするなど、神と人との関係は一筋縄ではいかないことを証明するかのように試行錯誤を繰り返しながら、それでもようやくヘブロン辺りまでやってくる。

ここで気になるのは、いくらかつての故地近辺であるとはいえ、何世代も経て別の種族が住んでいる「外国」に「帰還」したイスラエル人が、神の支援を受けて!女子供も皆殺しにして武力で侵略し占領するなんて、到底平和を愛好する神と民とは思えないこと。

その傍若無人な姿は、ちょうどその子孫であるイスラエルが、旧住民のパレスチナ人を暴力で弾圧して屈服させる今の姿と二重写しになる。

アロンとモーセ兄弟も、せっかく神から選ばれて指導者になったにもかかわらず、最後の最後のところで神を信じなかったというて、まず兄のアロンから命を取られてしまう破目に陥るのは、まことに身勝手極まりない処置だし、どこから眺めても好きになれない旧約の神ではある。  


 後援会をどっさり招いて公金で接待するや安倍蚤糞 蝶人
コメント
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