あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ウィリアム・スタイグ文と絵・おがわえつこ訳「みにくいシュレック」を読んで

2020-01-13 11:37:06 | Weblog


照る日曇る日 第1339回


超醜くて悪臭芬々のシュレックが行くところ、人々は辟易して遠く逃げ出し、ために主人公はいっそう得意になって「自分第一」を剥き出しにするので、人々は余計彼を嫌い、彼は余計己のありように自信を抱く。まるでどこかの国の指導者のようだ。

全世界を我が物顔で闊歩したシュレックは、そんな自分に超お似合いの醜い女性に出会って結婚する。までたし、めでたし。

これまたどこかの国の指導者の姿のようだが、見方によっては、シュレックとは我々自身の裸の姿なのかも知れない。
まっこと怖い絵本です。


「手をつけ」と待ったをかける行司あり待ったをかけない行司もあるでよ 蝶人
コメント
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