闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2010~14
1)ジョン・カーペンター監督の「エスケープ・フロム・L.A.」
1996年に製作された近未来SFで1998年現在のL.Aを想定しているが、どうみてもリアリテイに欠ける身勝手な映画だ。主演のカート・ラッセルの顔を見るとうんざりする。
2)ロバート・ゼメキス監督の「フライト」
デンゼル・ワシントン機長が故障機を駆って奇跡の生還を遂げるが、最後に自分がアル中でコカイン常習者であることを告白して肩の荷を下ろす。その阿修羅のごとき操縦ぶりが最大の見どころ。あとナディーン・ベラスケスの素っ裸がいいね。
3)アスガー・ファルハディ監督の「セールスマン」
2016年製作のイラン・フランス合作映画。「セールスマンの死」を演じる夫婦に突然訪れた危機をリアルに描くが、イラン社会の実情が遠く近くに反映されているのが興味深い。
4)クリント・イーストウッド監督主演の「ファイヤー・フォックス」
ソ連が開発した最新鋭機をめぐる1982年製作の米ソ対決映画であるが、時代と事情が激変した現在、ほとんどリアリテイはないずら。
5)トッド・ヘインズ監督の「キャロル」
1950年代のアメリカで愛を貫こうとする2人の女。それは現代よりも遥かに苦難多き道のりであった。ケイト・ブランシェットって美人だが、アップになるとそうでもなく映るときがある。
途轍もない凄ンげえ短歌を度忘れし切歯扼腕したりけるかな 蝶人