あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2020年卯月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2020-05-01 14:21:17 | Weblog


ある晴れた日に第607回


今年また白く寂しく咲きにけり庭の端なる大島桜

知らぬ間に空から落ちて我が庭で花をつけたる大島桜

コジュケイの「ちょっと来い」の声に励まされ雨戸を開けるコロナ禍の朝

「観光の方はお帰り下さい」と必死に無線で叫ぶ鎌倉市長

中世にペストが流行りし時に似るや鎌倉街道人影もなし 

1億が今思うこと一斉に声に出したら物凄いだろう

「自粛せよ食べられなくて窮する者は死んでしまえ」と君は言うなり

「自粛せよ、自粛せよ」とほざくなり引退すべき猪八戒が

「森友」と「桜の会」を吹き飛ばしコロナ旋風悪党救う

人間の屑ともいうべきその男緊急事態をぺらぺら語る

医療だけがホーカイしているのではないあんたも国もホーカイしている

死ぬる時には死ぬるがよいと良寛はいうがコロナなんかで死にたくはない

バラバラになりたる世界を無理矢理に一つにまとめる新型コロナ

口と歯の間柄ゆえ善きことも悪しきこともすぐに伝わる

「終止符」を打ちて果てたる赤木氏と打たずに出世し続けるひと

「新しい」と銘打ちしものはすぐに廃れる古今東西森羅万象

昨日からデスマスクのような顔をして朝までぐっすり眠っていたんだ

画眉鳥よ我が家に来るなお前の姿も声も嫌いだ

いつどこで叙情に逃げるか詩も歌もそれがいちばん問題なのさ 

障害者より自分は偉いと思う人みな植松聖の仲間なり

植松を死刑にしても生き残る我らが裡なる植松聖

もしシャバに出てきたならば「心失者」を殺しまくるだろう植松聖は

エッシェンバッハ懸命にタクトを振り回せどまったく乗らないN響

ホカホカのウンチを入れたマッチ箱振り回しつつ学校へ行く

トイレまであと一歩というところでパンツにぶちまけられたビチビチうんこ 

世間では「どうしようもない子」と言われてるその「どうしようもなさ」を抱きしめてやる
 
年毎に自閉症の君が好きになる無能で無力で無垢なる君が

「へーつと」と声に出してみる亡き父の口癖なりしその一言を

 死にかけか死後でなければ感染の検査ができない民草哀れ 蝶人
コメント
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