闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2257~67
0)田中徳三監督の「続・兵隊やくざ」
中国の戦場を彷徨&咆哮する勝&田村コンビの第2作。捕虜にした中国人の刺殺命令に田村上等兵は身を呈して反対、勝初年兵もそれに従うが、文部省はこの必見シーンを全国の小中学生に見せるべし。
1)田中徳三監督の「新・兵隊やくざ」
シリーズ第3作の勝&田村コンビは今度は戦地で売春宿を経営することになるのだが、ここで田村上等兵ははじめは反対するものの最後は勝初年兵に押し切られてしまう。この逆転を是と観るか否と観るか。懐かしや嵯峨三智子が登場し勝と夫婦役!を演じている。
2)森一生監督の「兵隊やくざ脱獄」
1966年のシリーズ第4作。小川真由美はさすがの役者ぶり。ソ連軍が迫る中で将校に扮した凸凹コンビが大活躍、というところだが、彼らは殊勝にも史実と異なり民草を逃がして軍人だけで最後まで戦おうとする。文部省推薦の歴史映画だ。
3)田中徳三監督の「兵隊やくざ大脱走」
1966年のシリーズ第5作。前作同様、ソ満マン国境で民草を逃がし、軍人だけで最後まで戦おうとする。日本会議必見の歴史映画だ。
4)田中徳三監督の「大江山酒呑童子」
長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、山本富士子などがゾロゾロ出てくるが、かなり詰まんない1960年の大映映画。
5)田中徳三監督の「雄呂血」
バンツマの市川雷蔵による1966年のリメイクだが八千草薫が圧倒的に可愛いずら。斬って斬って斬りまくるが、まだ斬り残した奴がいっぱいいるようだ。
6)森一生監督の「大菩薩峠 竜神の巻」
1960年の続編であるが、天誅組にまっぎれこんでいた竜之介は小屋が爆破されてにわかめくらになってしまうが、そこはよくしたもので次々に美貌の女性が現れて手を取ってくれるのである。
7)森一生監督の「大菩薩峠 完結編」
1961年の製作の完結編。またしても中村玉緒が3人目のファムファタール役で登場。時ならぬ集中豪雨に襲われてまたしても竜之介と兵馬の一騎打ちは流れてしまう。この後我らが盲目の主人公はどうなってしまうのだろうか?
8)村山透監督の「野獣死すべし」
松田優作が鬼気迫る怪演で圧倒する大藪春彦原作の1980年製作の人殺し映画。殺人の快感に支配されて?小林麻美ちゃんまで次々に射殺するがその動機は不明である。その癖花房晴美のショパンに涙するなんて頭が相当おかしいんじゃないか。
9)山本薩夫監督の「氷点」
三浦綾子の原作を1966年に映画化。安田道代の陽子が初々しいが、主役は超凡人役の母親若尾文子。「原罪」どころか女の情に流されゆく魅力的な悪女の姿をラスト顕現。それにしても陽子は殺人犯の娘に設定するべきであった。
10)井筒若幸監督の「犬死にせしもの」
西村望の原作を1986年製作。荒れ狂う海の上で真田広之と佐藤浩市が大活躍。安田成美が可愛い。犬死にしたものとは何だったのか?
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