こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

車窓からの初冬の景色

2020年11月10日 | 通勤・交通・旅行
最低気温が10度を下回るようになり、鉢植えたちにも冬の準備をさせはじめた。木枯らしが吹き、立冬も過ぎたのだから当然といえば当然か。
一昨日には霜対策として、数年前にほとんど枯らしてしまった(けど、今年不死鳥のように蘇った)ハイビスカスなどを軒下に移動させた。近所に園芸好きの方がいて、植え替えだからと抜いたベゴニアをうちの砂漠地帯(何を植えてもすぐ枯れてしまうエリア)に何十も植えてくれた。もうすぐ枯れてしまうだろうけど、それまでは楽しめるでしょうから、とのこと。ありがたい。

通勤電車の窓からは、初冬の景色が見える。何よりも冠雪がずいぶんと目立つようになった富士山。手前に目を落とせば、ススキとセイタカアワダチソウ、どちらもそろそろ終わりだ。多摩川を渡るときには紅葉の進んだ多摩川台公園の森が見える。都内に入ると緑はほとんど見えないので、季節感はずいぶんと薄れてしまう。それでも小さな公園や小学校の校庭に紅葉した木を見つけると嬉しい。
一つ一つ、写真に撮ってここに載せたいほどなのだが、車内からでは残念ながら、それはままならないし、撮れたとしても思ったほどいいものにはならない。人間の認知能力というのは優れていて、富士山なら富士山、ススキならススキをピンポイントでピックアップしているからよく見えるのであって、スマホのカメラで捉えた風景はそれに比べるととても平面的なものになってしまうので、どのみちうまくいかない。
コートの出番か

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ずいぶん空いてるんだ

2020年10月15日 | 通勤・交通・旅行
気温が低いせいなのか、朝咲いたら夕方にはしぼんでしまうハイビスカスの花が一晩たっても咲いている。別の蕾も開き、たくさんの花が同時に咲いて華やかだ。そんな雰囲気の写真を撮りたかったのだが、少し寝坊してその時間はなかった。寝坊したのは昨晩久しぶりに外食したからかもしれない。
診断に苦慮している症例があり、いつも世話になっている先輩病理医に相談したらうちの病院まで来てくれた。組織像とそこから考える病態について2時間ほど喧々諤々検討し、診断確定までこぎつけた。病理診断に絶対はないけれど、整合性のある合理的な診断をつけることができた。

その先輩というのはいける口で、どうも飲みたかったらしく、帰りがけにいっぱいということになった。快く私の相談に乗ってくれたのはこっちがあったからかもしれない。そんなわけで駅から少し外れたところにあるこじんまりした焼き鳥屋で久しぶりに舌鼓を打った。こういう店で飲むのは先月妻と鎌倉で飲んで以来のことだ。店内はほぼ満席とちょっと混んでいたが、仕切り板の向こう座っているカップルも掘りごたつで飲んでいるサラリーマンも、みなおとなしく、先輩とは積もる話をすることができた。何せ先輩とは去年までは2、3ヶ月に1度は飲んでいたのに、今年は昨晩が初めてだった。また、新型コロナウイルス感染が一週間ほど気になるが、仕方ない。

小一時間ほど飲んで、食べて店を出た。さほど遅くもないのに帰りの電車はガラガラだった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生後、この時間帯に電車に乗ることは随分減ったが、その都度空いている。そういえば、店の方も、私たちが帰る頃には空席が目立っていた。JR東日本が終電の時間を早めるというのもわかるような気がするが、夜の街、これでは商売あがったりだろう。久しぶりに電車の中でうたた寝し、乗り過ごしそうになりながらもなんとか乗り換え無事10時前には帰り着いた。塾帰りと思しき高校生もちらほら見かける時間だが、だいぶ遅い時間のような気がした。

それにしても寒くなってきた。病院を一歩出たらぶるっとした。
鍋の季節がきた

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ちかごろあまり歩かなくなり

2020年09月09日 | 通勤・交通・旅行
歩かなくなった。
どこか勤め先のある人間にとって歩くか歩かないかは、通勤経路に負うところが多い。
5年前まで勤めていたちょっと郊外にあった病院に通っていたころは通勤経路を工夫して、毎日往復で1時間あまり歩いて、1万5千歩以上歩いていた。これで痩せたというわけではなかったが、いい運動、ストレス解消にはなったと思う。その後、東京タワーにほど近い都心の病院に1年勤めたが、その時も似た様な工夫をして同じぐらい歩いた。ただ、都心だったので排気ガスには閉口した。昨年まで勤めた大学病院は駅から比較的近く、あまり歩かなくなってしまったが、乗り換え駅の直近にスポーツジムがあり、そこで汗を流した。

ところが、今の職場はなかなかうまくいかない。駅を降りてから病院までの距離が微妙で、結局、バスを使っている。途中の乗り換え駅は日本最大級のターミナル駅で、周囲には木の1本も見当たらず、どこも人だらけ。今回のコロナ禍もあいまってとてもじゃないがそんな街、歩く気になどならないし、地価も高いので、気軽に使えそうなスポーツジムもない。夜、鎌倉駅から歩けばいいのだが、1日終わって1時間半電車に揺られたあと、そんな気力も失せていて、いつも妻か娘に車で迎えにきてもらっている。妻がナイトと一緒に朝晩送り迎えしてくれていた頃が懐かしい。
そんなこんなで、歩く機会を失って、いまや5〜6000歩。1日8000歩ぐらいがちょうどいいそうだが全く足りない。せめてもと、2階にある病理診断科の部屋から4階の医局まで1日3、4回行くようにし、その都度階段を使う。駅の階段分も加えて1日15階分ほど上ってはいる。まあ、こんなだから、日曜日にちょっと歩いただけでヘトヘトになる。

運動不足は体の衰えには覿面(てきめん)で、動かないから余計に足はむくむし、動態視力も低下する。剖検で4、5時間立ちっぱなしになることのを考えると心配になる。
そんなわけで、適度な運動は人間にとって必須だ。さて、どうしようかと考えるのだが、かといって今の生活リズムは妻のそれとも比較的よくはまっていてなかなかウォーキングの時間を挟み込む妙案は浮かんでこない。とりあえずは医局に行く回数をあと2度ぐらい増やすぐらいだろうか。
コロも年で

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置き傘問題

2020年08月05日 | 通勤・交通・旅行
今年の梅雨は本当によく降ったという感じがする。カラ梅雨という言葉が世の中に存在すること自体が信じられないほどほぼ毎日降ったから、朝晩の天気予報は欠かさず見て傘を持って出るか否かを日々決めていた。傘を持って出るのはもちろん通勤のためであって、通勤時の雨はまあ困る。電車に乗る前降りた後に歩く距離は決して長くはないというか、ほんの少しなのだが、傘なしではやっぱり濡れてしまうので、”雨の日は雨の日らしく”と傘を持って出かけた。それに梅雨時、雨に濡れるとわかっているのに傘を持っていないことは間抜けな感じすらする。せっかく傘を持って出たのに、往復ほとんど降らないこともあったし、朝はよく降っていたので、帰りも念のためと傘を持って出たのに、降られなかったということもあった。でも、うっすらと夕日がさして、明らかに降りそうにない日は朝持ってきた傘を置き傘にして帰った。

定番の置き傘はいまのところ2本。折りたたみ1本と、ビニール傘1本。いずれもほんの少し曲がったところはあるものの、立派に使うことができる。家にある普段使いの傘は2本。どちらも10年以上使っているのだが、このうち1本は以前長距離を歩いて通っていた頃に妻が買ってくれたのだが、とても大きく、すごい大雨でない限りは持ち運びが面倒で使い勝手はあまり良くない(傘をさして歩くのは難しい - 2014年09月03日 )。もう1本は、木製の傘の3代目(1本目は20年以上前に傘立てにさしていたものを盗まれ、2本目は骨が曲がってしまったが後生大事に持ってはいる)。時代を下るほどに愛着が薄れているのだが、新しいほど調子はいいので、この7、8年はこれを主に使っている。

先週の金曜日、7月31日の朝も雨模様だったので木製の傘を持って出たのだが、帰りには青空に可愛い雲が浮いていた(ブログのパニック値 - 2020年07月31日 )。そんな梅雨明けの予感のせいで傘を病院に置いて帰ったのだ。これで、置き傘は都合3本となってしまった。梅雨の間は折りたたみ1本となることもあったので、多い分には差し支えないし、置き場に困るというわけではないのだが、置き傘であることが本来の役目ではない1本が目的外に存在しているということ自体が気になる。

今朝は4日ぶりの曇天。このままの空模様だったら木製の傘を持って帰ってもいいのだが、それこそ降ってもにわか雨だろうから、実質1分の距離のために傘を持って帰るのは馬鹿馬鹿しいと思っていたのだが、それどころか綺麗な夕焼け空となった。梅雨の間は傘を持つ姿も似合うが、それを過ぎてしまうとかえってそぐわない。梅雨が明けてしまうとむしろ雨に降られた方が季節感があるようでいい感じとなるのだから不思議なものだ。
明日もいい天気

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あの人、この人、どこ行くの?

2020年04月23日 | 通勤・交通・旅行
これほど利用者が減っているのにもかかわらず、JR東日本は運行本数を減らすことなくよく頑張ってくれていると思う。ほとんど空の新幹線を運行しているJR東海も頑張っている。これが休日ダイヤで運行されたりしたら、接続とかの問題で結構大変な思いをしてしまうに違いないし、今よりは混雑することになる。さすがは元国鉄と頼もしく思える。さて、今朝の通勤。電車の中で隣り合わせで座っている人は減って、私も隙間に座るよりはと立っていた。ソーシャルディスタンスはなんとか取れている。でも、窓越しによその路線の車内を見ると、出口に近い車両ではまだまだ密で、乗っている人が気の毒になる。

昨日、政府の専門家会議で、「人との接触を8割減らす、10のポイント」と題した資料が示された。9の在宅勤務のところには、”通勤は医療、物流、インフラなど社会機能維持のための業種に限ること”というようにされている。もちろん、私も、医者だからといってのべつ仕事に出るようなことはせず、家でできることは在宅にして通勤機会を減らしている。

1】実家などへの帰省を避け、ビデオ通話によるオンライン帰省をすること、
【2】スーパーでの買い物は、1人または少人数で、空いている時間に行うこと、
【3】ジョギングは少人数で行い、公園はすいた時間・場所を選ぶこと、
【4】急ぎではない買い物は通信販売で行うこと、
【5】飲み会はオンラインで行うこと、
【6】診療はオンラインなどによる遠隔診療で受けること、
【7】筋トレやヨガは自宅で動画を活用して行うこと、
【8】飲食は持ち帰りや宅配を利用すること、
【9】仕事は在宅勤務で行い、通勤は医療・インフラ・物流など社会機能維持のための業種に限ること、
【10】会話はマスクをつけて行うこと

それなのになぜ、いまだに通勤電車が混んでいるのか。世の中には、私が思っている以上に”体を張って仕事をしている人がいる”ということなのか。医療業界と一口に言っても病医院勤務者以外にも、出入りの納入業者さん、医療機器の製造業者さんなどたくさんの人が関わっている。社会インフラといえば公務員はじめ多くの人が関わっている。物流はもちろん社会の生命維持機能だ。そう考えていくと、いまだ通勤電車に乗っている人の多くはそういう使命を持った人ということになる。ならば、通勤がストレスだ何だと単にわがままなことを言っているばかりでは解決にはならない。自分で行動することが肝要だ。

常に、ソーシャルディスタンスを意識して行動し、出口から少し遠くなってしまっても混んでいる車両は避ける、窓を開ける、つり革手すりに触らないように気をつけ、触ってしまったら手指消毒をする。マスクをして、他人に感染させない、感染させられないように注意する。といったことが求められる。
空いていても要注意

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今は在宅勤務を増やすのも仕事のうち

2020年04月15日 | 通勤・交通・旅行
新型コロナウイルス感染症(COVID19)対策のため、多くの病院が診療体制の見直しを迫られている。COVID19用の病床を確保する必要があり、救急対応が必要でない疾患の場合、受け入れができないことすらある。医局にいても、慢性疾患の患者さんに対して、今は入院できない、近所の病院を紹介しましょうか、といったようなことを電話で説明している臨床医の申し訳なさそうな声が聞こえてくる。

病理検体も減ってきた。不要では無いが、不急の検査が減っている。これは私のような専門医療施設に限った話でなく、どこの病院でも同じようなことが起きている。1年に1回、経過観察を行っているような細胞診、生検・・・たとえば、子宮頸がんのための細胞診、胃カメラ、大腸内視鏡などによる、癌や炎症性腸疾患のフォローアップさらには腎臓、肝臓といった臓器移植後の拒絶反応の検査のための生検、そういったものができなくなりつつある。どこかの病棟で院内感染が起きたら、人員配置の見直しを迫られ、病院そのものの機能が失われる。医療資源というものはもともと限られているわけで、その中で資源を配分していかなくてはいけない。医療崩壊とはこうして進行してくのだと目の当たりにする。

緊急事態宣言の目的は、人の移動・外出を極力減らし、人との人との接触を減らすことだ。朝のニュースで、長距離通勤の人を減らすことが効果的だと言う考えてみたら当たり前だが、当事者にしてみたらショッキングな話が出ていた。神奈川県から都内へと通勤している私はマイナス要因の一つだったといえる。
おとといの月曜を自宅勤務としたが、緊急事態宣言中はこれをもう少し増やす必要がありそうだ。診断業務そのものが減少している状態にもかかわらず、仕事に出て行くなどと言うのは愚の骨頂。それでもやらなくてはいけないことは今のところ山ほどあるので、状況に応じて家でできることを探していこうと思う。ただ、今日も緊急の生検があった。高度医療施設における常勤病理医は即応体制でいなくてはいけないと言うジレンマもある。
米国では病理医がCOVID19対応に動員され始めたということだ。日本でも私の知り合いの病理医が電話対応などの関連業務を行なっていると話していた。私もそのようなことにも対処できるように、情報を集めておかなくてはいけない。
二方面との戦いが始まっている

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とても静かな通勤電車

2020年02月12日 | 通勤・交通・旅行
新型コロナウイルスのせいだと思うが、通勤電車がとても静かだ。
この時期、咳をする人、鼻をすする人が一車両に一人や二人乗っていてもおかしくない。たまに大きなくしゃみをして顰蹙を買っている人もいたりするが、最近そういう人が激減している。この前、目の前の座席にすわっていたおじさんが咳を3回しただけで、その隣の女性が露骨に嫌そうな顔でそのおじさんを見ていた。おじさんは口を手で押さえてはいたが、それでも咳エチケットが守れていないと判断されたのだろう。
とにかく、電車の中が静かだ。それも異様ともいえるほどに。

マスクをしている人はやっぱり多い。乗客の6割ぐらいかと思っていたが、先日、7人がけのベンチシート一列全員マスクということがあった。かくいう私もマスクは冬場の乾燥から喉を守ってくれるのでお世話になっている(マスクのつけ方 -2014年3月13日)。マスクをしていないと、空調のせいもあり喉がイガイガして咳が出る。そうなったら、このご時世、さっきのおじさんではないが周囲から射るような眼差しが飛んでくることは火を見るよりも明らか。おかげさまで、咳は出ない。マスクは毎日取り替えた方がいいのかもしれないが、それほど汚れないので、数日は続けて使っている。

マスク不足が深刻だが、そもそも医療用のマスク(N95)が手に入るわけでもないので、つてけても仕方ない。それにそもそもN95なんてつけて電車に乗っていたりしたしたら、あっという間に苦しくなって倒れてしまう。病理解剖となったら使うかもしれないが。

手洗いの励行が徹底したせいか、インフルエンザが減っているそうだ。厚労省の”インフルエンザの発生状況”を見ると、2020年5週(1月27日〜2月2日)の資料では総数はおよそ7万人で、昨年同期の21万人あまりの3分の1となっている。ひょうたんから駒といっては新型コロナウイルスにかかってしまった方には失礼にあたるが、例年このレベルの防疫体制をとることで、相当な額の医療費が削減できることが示唆されたのではないか。厚労省にはぜひ検証して欲しい。私は感染症の専門家ではないので、詳細な分析はできないし、ただ単に暖冬のおかげなのかもしれない。でも、まあ、うがい手洗いのおかげだと宣伝しても悪くはないと、静かな電車の中で考えている。
行きも帰りも

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消えゆく車窓からの富士山拝みポイント

2020年02月07日 | 通勤・交通・旅行
以前は横須賀線から富士山がよく見えた。いつのまにか線路ぎわにマンションが林立するようになり、そのポイントが数えるほどになっていたので、そのことを書き留めておいた(横須賀線からの富士山 - 2014年12月24日)。このうち、武蔵小杉のあたりは、”タワマンの隙間”も埋められてしまってもはや見通せない。

そして、こんどいよいよ新川崎手前のかつての貨物の広大な車両基地跡地に大きなマンションが建てられるようで、そのことを宣伝する看板が立っている。いよいよここからも富士山が見えなくなるのかと思うと少し残念だ。
それにしても、空き地が少しでもあったらどんどんマンションを建ててしまうというのはどうにかならないかと思う。通勤電車の窓から見るとどこもかしこもマンションだらけ。東京一極集中はわからないではないが、これだけの人を受け入れるだけのキャパシティーが今の東京には無いのではないか。オフィスビルはまだまだ都心部に増えそうだが、電車はもう限界。タワマンが1本建つごとにたくさんの人が既存路線に殺到することになる。

かくいう私も都内に勤務先があるのだからそれがあとか先かというだけでどうこういう資格はない。だが、こういう中距離通勤列車の周りにまで高層住宅が増えてその底を横須賀線が走るようになるとは25年前に、都心から引っ越した頃には思ってもいなかった。世の中はあっという間に変わっていくということ。
勤め先からは見える

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学生さんが冬休みになって

2019年12月24日 | 通勤・交通・旅行
私が使っている路線は学生が多い。中学、高校生は少し時間が早いのでいいのだが、大学生は私の通勤時間ともろにかぶる。若くても彼らも疲れているようで、ドアが開いた途端におりてくる人を押しのけ、その横から、車内に乗り込む。そうまでして座らなくても死にはしないのにと、私は降りる人を待ってから乗り込むので、大抵の場合座れない。仮に席が空いていても体育会系のような男子学生の隣しか空いていない様な時はあきらめる。女子学生でも、大柄な子やゲームにふけっている様な子の隣はちょっとと思う。だから、娘に火曜日から冬休みだと喜んでいたのを聞いて、これで車内で若者たちとスペース争いをしなくてよくなるかと、私も嬉しかった。

私もかつては学生だったので、まじめに大学に通う学生を邪魔に感じちゃいけないのだけど、通勤通学のストレスというのはかように重い。なるべく混まない路線と時間を選んでこれなのだから、混雑率200パーセントなどというのを想像しただけで気が遠くなる。その様な場合は、そんな職場を諦めるか、転居するかの二者択一となるが、いまのところ鎌倉から出るつもりは無いので、職場を諦めることになるだろう。今の職場で本当によかった。
何はともあれ、今日はガラッと電車は空いていて、本当に楽だった。車窓から見える某大学のキャンパスにも人影はまばらだ。それでもまだチラホラ学生さんがいるようだが補講でもあるのだろうか。夜は若者が繰り出していたが、明日からは朝晩ともに空くだろうと期待している。

今夜はクリスマスイブ

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通勤でのスマホのストレス

2019年11月27日 | 通勤・交通・旅行
 歳のせいもあるのだろう、通勤中に気になる事が増えた。通勤中に思うことというのはこれまでにもたびたび書いてきたので、ずいぶん前から精神的に老け込んでいたともいえる。このブログを書き始めたのは40をすぎてからなので感性はすでに中年男のそれではあった。学生時代、通学を苦にしたことはなかった。いまさら、目新しいことはないが、思い出したようにここに不満を述べたて日々の通勤ストレスのガス抜きをしているだけだと言われたらそれまでかもしれない。

 毎日手を変え品を変え私を襲ってくる、それぞれの出来事に対して、いちいち目くじらを立てていたら血圧が上がりっぱなしになってろくなことはない。そんなことわかっているのだけどそれにしてもマナーというか周囲への気配りというものが失われてきている。そして私自身もそうしているのだから始末に負えない。

 通勤で以前と大きく変わったのはスマホの出現とそれによる環境の変化だ。ずいぶん長い間ガラケーで記事を書いていたが、推敲、誤字脱字のチェックなどスマホを使えるようになってずいぶん楽になった。車内を見回すと私を含め7割前後の人がスマホの画面を覗き込んでいる。私のもそうだが、何がそんなに入っているのかわからない大きなリュックを前に抱えて周りから文句を言われないようにと気を使いながら自身の小さな世界を守っているようにみえる。

 そして、そのスマホのマナーが時々とても気になる。最近気になるのはスマホの突き出し。狭い車内で画面の文字がよく見えないからか、少し遠目に見る中高年の突き出すスマホが背中にぶつかってくると困る。覗き込んでいる画面を押し返すわけにもいかず、かといって体をずらしても鬱陶しそうに睨まれる。「そもそもあんたが!」と心の中で叫びながら、次の駅でドアが開くのを待つ。

 あとはホームでのこと。ラッシュ時に駅のホームを歩くにはホームの端を歩くしかないのだけど、先頭には立っている人のほとんどがスマホをホームに向かって突き出している。一歩下がっていてくれたらいいのだけど、ホームから人がこぼれそうになっている状況だから点字ブロックギリギリに立ってスマホを突き出している。目の不自由な人が気の毒だということもあるが、健常者にしても、肩がぶつかりやしないかとひやひやしながら歩かなくてはならず、はなはだ迷惑だ。などと思いつつ、さらにはホームに落ちやしないかと冷や冷やしながらホームの端を歩いている私もあまり褒められたものではないし、自分が先頭に立っている時に邪魔にならないように常に意識しているか、心配になる。
 
 たぶん、私が今時の学生だったらこんなことまったく気にならなかっただろうと思うと、若者が変に偉く見えてしまうのは若さへの劣等感か。

人の振り見て我が振り直せ

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夜間飛行

2019年11月06日 | 通勤・交通・旅行
11月に入って夜空が綺麗になった。家に帰って、東の空を見ると、暗闇にうっすらと浮かぶ絹張り山から朝比奈にかけての稜線近くを赤や白のランプを点滅させながら飛ぶ飛行機が見える。夕方あたりは渋滞しているようにすら見える。首都高で西向きに走っていると、ダイハードさながらに飛行機が羽田空港に向かって数珠繋ぎとなっているが、それを逆方向から見ていることになる。

夜中、遠くの方からひどい騒音が聞こえたような気がして目が覚めた。週末の夜、時々大挙してやってくる暴走族のバイクの音かと思ったがそれとはちょっと違う。いよいよ耳鳴りが始まったか?実際にどこかから音がでているのか、自分の耳鳴りなのかを確かめようとベランダに出てみたらバイクの音は聞こえてこない。でもやっぱり音がどこかから聞こえてくる。幸い耳鳴りではなさそうだ。ではどこから?と、空を見上げたら、ライトを点滅させながら飛ぶ飛行機が見えた。音の正体は飛行機の騒音だったのだ。

たまに飛行機に乗ると神奈川の上空を通ることがあるが、騒音の原因はその飛行機だった。羽田空港(東京国際空港)は、2010年10月より24時間飛行機の離発着が可能 となっているから、こんな夜中でも上空を飛んだら騒音は地上まで届いてくるようだ。それも家の中の枕元まで。このあたりでもこれほどなのだから、夜間発着訓練だの何だのという基地近くの騒音被害はどれほどのものなのだろう、想像を絶するものであるに違いない。神奈川東京は基地が多いので、騒音被害に遭っている人は少なくない。そして沖縄も。

今、ヨーロッパでは”飛び恥”というムーブメントが盛り上がっているそうだ。なんでも、移動には、飛行機よりもずっと地球環境に優しい鉄道を積極的に利用しようということだそうだ。島国の日本ではそうそう簡単にはできないことかもしれないが、国内の移動を鉄道主体とすることだけでも色々と変わってくることはあると思うし、騒音もだいぶ軽減されるに違いない。

私自身も使ってる

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横須賀線は今日も大混雑で

2019年09月10日 | 通勤・交通・旅行
横須賀線は今日も間引き運転。送電設備故障の影響とかで、逗子から先は朝から動いていない。その関係もあるのだろう、逗子からの上り電車の本数も少なく、駅に着いたら、前の前の電車分ぐらいの人がならんでいる。半分くらいしか走らせていないようで、15分に1本とか。昼ならともかく、始発から二駅目の鎌倉から車内はいきなりぎゅうぎゅうづめ。車内の奥の方が空いているからと詰めたら、逃げ場を失って逆に気持ちが悪くなった。慌てて降りるわけにもいかず、途中駅でも降りられなくなり、軽いパニック状態となった。でも、心を落ち着け、音楽を聴いて、ブログを書いて、深呼吸して、笑顔を作って気を紛らわしていたらなんとかなった。これでなんとか東京まで来ることができた。
台風とか、自然災害の被害というのは実際にあってみないとわからない。今回、鎌倉では、といっても、近所の話だが、倒木とか、塀の倒壊が目立つ。停電はひどいことになっていて、新聞配達の人の話によればある地域では電柱がなぎ倒されているそうだ。復旧の目処も立っておらず、熱中症対策のため、公民館や市役所を解放しているそうだ。
二次災害とならないことを祈る。

明日の雨で一服?

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休みたかった、けど、休めず。

2019年09月09日 | 通勤・交通・旅行
台風15号。
窓を開けて様子を見るわけにもいかず、夜中のうちに何があったかわからない。ナイトだけを階下に寝かせておくのも、何かあったときにかわいそうなので2階の私たちの部屋で寝かせた。覚えているのは、雨粒が窓を叩く音と、ナイトのいびき。とにかく、土砂災害にはならなかった。逗子ではトンネル(通称小坪のお化けトンネル)が土砂崩れで通行止めとのこと。昨日、通ったばかりのところがそんなことになるなんて、びっくり。
さて、何事もなく眠って、いつも通りに目が覚めて、台風情報をみたら鉄道はどこも軒並み止まっている。首都圏のJRをはじめとする鉄道各線は昨日のうちから計画運休を発表していたが、朝の8時ぐらいから動かすという話だったので、私もちょっと空いた9時ぐらいに出かけようと思っていたら全くダメだった。いつまでたっても横須賀線が動く気配はない。
無理をしても仕方がないと、開き直って家のことをしているうち、台風一過、吹き返しの風はまだ強かったけれど、空はすっきりと晴れ渡った。湿度はすごかったが・・・。

結局、どの路線も運転再開は遅れ、山手線ですら、動き出したのは12時過ぎ。横須賀線が動かないのは当然で、午後2時過ぎの段階で、1時間に1本。1時間に1本って。
それも途中の二駅先の大船止まり。逗子から先が全く止まっていることを考えたら、良しとしないといけないのだろうが、それにしても大変だった。
大船から東京までは別に動いていてくれた。皆さんお疲れの表情だった。車窓から時折幹線道路や首都高がみえるが、どこも大渋滞で、ドライバーの皆さんもさぞたいへんだっただろう。こういう時は休めばいい、という声がネットで上がっていたけど、人それぞれ事情があるのだ。一概にどうこういうことは難しい。まあ、みんなで一緒に遅れる、というぐらいでいいのではないか。
なんだかんだあったけど、なんとか病院にたどり着いた。患者さんが目の前で待っているわけではないので、という点では病理は臨床医に比べたら少し楽だ。今日中に診断をしてしまえばなんとかなる。

仕事を始めるのが遅かったので、終わったのも遅くなった。全てを片付けて家にたどり着いたのは23時過ぎ。帰りも30分に1本だった。
窓から見える上弦の月が綺麗だった。

明日はいつも通りとのこと

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相鉄12000系電車が横須賀線で試運転

2019年08月30日 | 通勤・交通・旅行
先日、横須賀線武蔵小杉駅のホームに、ブルーのなかなかカッコイイ電車が停まっていた。近づくとSOTETSUの文字があって、”試運転”の表示を出していた。以前、相鉄線が横須賀線に乗り入れるという話を聞いたことがあったが、どうやらそのための試運転のようだ。
そのうち、日常的にこのような場面にであえることになると考えると、これがラッキーなのかどうかわからないがとりあえず写真を撮っておいた。せっかく写真を撮ったのだけど、すぐに私の乗る電車がやってきてしまい、先頭車両の写真を撮ることはできなかった。

この車両、相鉄の12000系という新型車両だそうで、相鉄・JR直通運転のために導入され、今年の4月から運行しているらしい。この直通運転で新宿までつながるそうで、この11月末に始まるとのこと。これまで”横浜を中心としていた神奈川の電車”という相鉄線のイメージが随分変わる。それにしても、横須賀線は今の様な過密ダイヤのどこに新しい列車を組み込めるものだと思う。貨物線も利用して可能になるらしい。心配なのは、関係する路線のどれか(横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄線、東海道線、根岸線・京浜東北線)一つで何かあったら一体どうなるのかというのと、これ以上武蔵小杉に乗降客が集中したらあの狭い地下通路は一体どうなることか、ということ。ぜひ、利用客目線の安全対策をとって運行してほしい。

E 217系と比べるとちょっと小ぶり

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魔法の絨毯は悪魔も運ぶ

2019年07月20日 | 通勤・交通・旅行
うーん、暑い。鎌倉は朝7時過ぎでもう26度。湿度は90%あって、むしむしする。ちょうど凪いでいて風も無い。梅雨寒は体には楽だったけど、いつまでたってもそのままでも困るし。
そして、来年の夏が心配になる。

今日は少し遠ざかっていたけど、最近また勉強を始めた領域の研究会。今度は定年までちゃんと続いて勉強したいと考えている。
会場は名古屋。
名古屋は案の定、蒸し暑かった。さっさと会場に逃げ込んで夕方まで勉強させてもらったけど、帰りはもっと暑かった。
そもそも名古屋駅はなんであんなに混んでいるのか。

ところで、今日は新幹線で日帰り。のぞみだと新横浜名古屋間が1時間22分。毎日の通勤時間と大して変わらない。こんな短時間で、移動できる鉄道という道具、まるで魔法の絨毯だ。アラビアンナイトの頃よりもずっとスピードは早いから、それどころではない。
その魔法の絨毯、飛行機であればハイジャック防止のためのセキュリティチェックがあるが、新幹線はそういったものがない。駅には警察官が目を光らせていて、不審人物に目を配っているが、それは鉄道の安全に関するものだけで、その先のことまではわからない。

大阪で警察官から拳銃を奪った事件、一昨日のアニメーション会社放火事件、いずれも東京に住む人間が関西地方に乗り込んで犯罪を起こした。どのような交通手段で移動したかは知らないが、新幹線を使っていたかもしれない。
こうして新幹線を利用していると、この中には悪いことを企んでいる人もいて、その人物はそのスピードを利用して”気軽”に遠距離を移動して悪事を働くのかと思うと暗い気分になる。
様々な思いを乗せて、今日も魔法の絨毯はひた走る。

密室でもある

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