goo blog サービス終了のお知らせ 

こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

後悔は忘れた頃に

2011年02月09日 | いじめ飲酒とタバコとギャンブル
昨日の人間ドックを受けるにあたり、問診表に喫煙歴についての質問があった。
二十の頃から吸い続け、四十を過ぎた頃にやめはじめ、ほぼ完全に離脱できているのはほんのこの3、4年に過ぎない。
煙草をやめられた頃は、高揚感もあり、永遠の健康を再び手に入れられたと思ったりもしたが、こういうことがあるたびに、胸中穏かざる気持ちになる。

イジメにしてもそう、小学校や中学校の頃、気の優しい友人をイジメたことがある。
少々、成績がよい、とか身体が大きいという程度のことで優越感を感じてしたことだったように思う。いずれもなんら、みずからの努力によって手に入れたものではないものだったのに。

私たち個人個人の体はなにも、私たち自らが手に入れたものではない。
親から、天から授かった、ありがたいものだ。

そのありがたい体をこれまで、ずいぶん痛ませてきた。

「自分は剖検されたら、どれほど炭粉がついているだろう?」などとうそぶきながら、同僚と一服していた頃のことが、頭をよぎる。

先日、ある芸能人が、いじめられた経験談をテレビで話していた。
いじめられた方は、そのことを覚えている。それは当たり前。
そして、いじめた方も、忘れられない。後悔ばかりだ。

後悔というもの、ずーっとあとになって押し寄せてくる。
そのときには、何も気がついていない。

そのためにも、今、自分はどこに立っていて、なにをなすべきか。
一生懸命、考えていかないといけない。