
世界が揺れている。
民主化を求める第二の社会革命が、エジプトをはじめとする独裁支配と言われる国々で起きている。
これらの国々は、ジョージオーウェルの描いた世界にあった政治体制を敷いていたのかもしれないが、大ききな誤算はインターネットをはじめとする、電脳化の発達だろう。
インターネットの発達は、すべての人が共通のプラットフォームに立つことを可能とし、既得権益者がそれまで構築してきたものが、不公平の上に成り立っていることが明らかになってしまった。
権力者側もインターネットを利用している為に、これを完全に閉鎖することはいまさらできない。
電脳化社会の発達は、人々をより平坦化していくに違いない。
このことが、さらに生き馬の目を抜くような競争社会を招いていくのか、それとも、多くの人が、それぞれの納得できる社会に棲み分けていくことになるのか。
できれば、後者となって、みんなが人間性を獲得して生きていける、幸せな世界が訪れて欲しい。
真の民主化がどのようなものかはわからない。
それでも、人類が獲得した、科学技術はすでに世界を包んでしまっていて、地域間格差は消失している。
もはや、貧しいから仕方がない。というような弁明はあり得ないだろう。
電脳化は人類に幸福をもたらすか。