朝、病院までの道を歩いていたら、しゃかりきになって自転車をこいでいる人がいた。私だったら、あんな前傾姿勢になってまでこいだりなんかしないだろう。あれじゃあまるで、友だちとはぐれた小学生だ。
彼は一生懸命に自転車を漕ぎ続け、私のことなど一顧だにせず猛スピードで目の前を横切っていった。
なんてことはない、彼には彼のスピードがあり、私にそのスピードは無い。ただそれだけのこと。私だって、駅のコンコースでは少々早足に他の人を追い越す。

世の中にまったく同じスピードで生きている人というのはいないように、まったく同じ価値観で生きている人というのはいない。
普遍的な価値観などというものは、どこにも存在しない。
自然科学の目的はその普遍的な価値観、すなわち真理というものがあるかもしれないと追い求め続ける作業であるけれど、突き詰めていえばそんなこと無理だ。
ビッグデータといわれるものに人間の行動パターンを集約させてビジネスチャンスにつなげようという動きがある。
不肖コロ健、これは人間の多様性を奪ってしまう危険をはらんでいるように思えてならない『ビッグデータに飲みこまれるな!(2014年06月22日)』。

世の中にはいろんなスピードの人がいる。言葉や育ってきた環境が異なればその違いはますます大きくなる。いろんな人との間の違い、というか溝を埋めるのは容易なことではないけれど、その違いの存在を認めるところから、相互理解が始まり、そこから大なり小なり文化が発展するのだと思う。
彼は一生懸命に自転車を漕ぎ続け、私のことなど一顧だにせず猛スピードで目の前を横切っていった。
なんてことはない、彼には彼のスピードがあり、私にそのスピードは無い。ただそれだけのこと。私だって、駅のコンコースでは少々早足に他の人を追い越す。

世の中にまったく同じスピードで生きている人というのはいないように、まったく同じ価値観で生きている人というのはいない。
普遍的な価値観などというものは、どこにも存在しない。
自然科学の目的はその普遍的な価値観、すなわち真理というものがあるかもしれないと追い求め続ける作業であるけれど、突き詰めていえばそんなこと無理だ。
ビッグデータといわれるものに人間の行動パターンを集約させてビジネスチャンスにつなげようという動きがある。
不肖コロ健、これは人間の多様性を奪ってしまう危険をはらんでいるように思えてならない『ビッグデータに飲みこまれるな!(2014年06月22日)』。

世の中にはいろんなスピードの人がいる。言葉や育ってきた環境が異なればその違いはますます大きくなる。いろんな人との間の違い、というか溝を埋めるのは容易なことではないけれど、その違いの存在を認めるところから、相互理解が始まり、そこから大なり小なり文化が発展するのだと思う。