今週から、一斉に学校が夏休みに入り、通勤がずいぶん楽になった。電車はこれまでの七掛けぐらいの感じだし駅からの道で押しよせる小学生の大軍もない。
と、サラリーマン目線で考えると、ある意味待ちに待った夏休みなのだが、小学生を持つ働く母親にしてみると話は違うようだ。子供が家にずっといるということが困るそうだ。
小学校までは保育園があるが、そのあとがない。カギっ子などといういい方が昔あったが女性の社会進出が当たり前となった今、そんな表現は適切ではなくなってきている。子を持つ女性が離職するタイミングとしては、子供が小学校に上がるときが一番多いそうだ。多感な時期に入っていく子供たちを一人で家においておくことを心配するのは当たり前である。
労働力不足が深刻化している状況下、キャリアを積んだ女性の離職はきわめて大きな損失である。ここは子育てに父親が参加するしかない。父親にももっと子育ての時間を与えるべきだ。女性の社会進出は男性と棲み分けているのではなく、これまで男性が独占してきた仕事に入ってきているのが本当のところだ。適当なところでやめてくれたらと思う男がいてもおかしくない。だが、それでは社会の発展はない。同じような仕事をしているからといって、男女の仕事が全く重なるということはない。仕事をするにあたり、それぞれのジェンダーの特性を生かしたものがあるに違いない。
男女間でもっと仕事をシェアすれば、子育てにも余裕が生まれると思うのだが、そうはいかないのだろうか。同じ仕事を早番と遅番というように男女ふたりで行う。女性の職場に男性が進出するのが難しい状況もありことは簡単ではないし、給料も必然的に減ってしまう。
だが、夏休みで学生がいない電車内を見回すと、不肖コロ健と同じかそれ以上の年のおじさんがあまりにも多い。この四分の一でもが女性であれば、電車の混雑はひどくなるかもしれないが、労働力不足は多少なりとも解消されるのではないかと思う。
といったところで、家族の形態は千差万別、夫婦親子もそう。こんな素人考えでどうこうなるとは思えないが、自分の回りではよかれと思うことをやってみたい。