Yahoo!知恵袋とか、教えて!gooとか、わからないことがあった時にはネットに質問を投げかけ、その答えがすぐにたくさん返ってくる。私自身は、これらを使ったことはない、というか、疑問に思ったことはすでに誰かが聞いていてその回答、”ベストアンサー”、というやつですでに解決済みだからだ。
一昔前だったら、あれやこれや事典を調べたり、役所で調べたりしていたのに、そういったことが今ではほぼ正確に、それも丁寧にわかりやすく教えてくれる。自分で調べて結局間違っていたなんて時にはがっくりしてしまうが、今ではそんなこともずいぶん減った。
昨日の記事で、文明の利器が発達したせいで、今の人は人間やものをよく見なくなったのではないかと心配したが、はてさて節穴のような目でいくら見たり、調べたりしたところで何も見えないと考えると、モノは使いようということになる。
ネット上では本当に価値のある情報を無料で得ることはできないというが、少しレベルの低い情報ならもうどうやったって手に入るようになってきている。文献検索で、少し頑張って資料を読めば、その分も補完される。いまでもそうだろうけど、こういった?マークや疑問詞が付いた文が収集され解析されていくのだろう。そして、疑問文を書いた途端、回答がいくつも出てきたりするようになるのではなかろうか。
この先、こんな傾向はますます強まっていくに違いない。とすると、生身の人間がするべきことは一体なにが残されるのだろう?
考える前に、答えが返ってくるようになったら、人間だれも考えなくなってしまうように思えて、少々心配である。