10周年記念特集も残すところあと3日。振り返るカテゴリーも残り少ない。私がこのブログを始めた動機の一つに病理の知名度を上げるということがあった。最近では病理医に興味を持ってくれる高校生、医学生、研修医などからも相談のコメントをいただき嬉しい限りだ。残念ながら同業の病理医からのコメントは少ないが、病理医の場合学会場で会ったときに、直接声をかけてくれる人がいて、思いがけず嬉しい思いをすることはある。
病理医の社会的認知度は10年前に比べたらずいぶん上がったと思う。まあ、知名度が上がったからといって、給料は上がらないのだが、モチベーションは上がる。このブログが社会的に認知度を上げることにどれほど貢献したかはわからない。というのも、”病理のこと、医療のこと”のカテゴリーの記事は500本あまり。全体の2割にも満たない。医療ブログとか医者ブログの看板を掲げるのであれば、少なくとも半分ぐらいは医療関連の記事であるといいのだろうけど、残念ながら、私は病理、医療についてそれほどたくさんのことは書けない。それでも、500本ともなれば、それなりのボリュームだ。今日一日でどれほど振り返ることができるかわからないがやってみよう。
最初の記事は、病理医としての自己紹介『病理医とは・・・(2007年10月27日 )』。その頃の勤務先が標榜科にしてくれていなかったので、私は病理医ではない、などとへそを曲げている。でも、翌年には標榜科となった『いよいよ病理診断科(2008年03月27日)』。
まずは、私が病理医を目指した理由については『病理医をめざしたわけ(2008年02月08日)』にある。
シリーズで書いているので、それらを中心にして、関連する記事を振り返ってみる。
病理の紹介など。
『病理診断科のこと(1)(2007年11月21日)』『病理診断科のこと(2)(2007年11月24日)』『病理診断科のこと(3)(2007年11月25日)』
『病理医の道(2007年12月14日)』『病理医の道(続き)(2007年12月15日 )』
『病理医になるための勉強・・・上(2012年02月18日)』『病理医になるための勉強・・・下(2012年02月19日)』
『病理医になるには(1/3)・・・病理診断科にかかわる人(2016年02月03日)』『病理医になるには(2/3)・・・病理医とはどんな人がなるのか(2016年02月05日)』『病理医になるには(3/3)・・・病理医以外で臨床に関わる医師(2016年02月07日)』
『病理に関する誤解(1/7)はじめに(2016年03月15日)』『病理は金を稼がない・・・病理に関する誤解(2/7)(2016年03月16日)』『病理医には臨床ができない医者がなる・・・病理に関する誤解(3/7)(2016年03月17日)』『病理は定時に帰れる・・・病理に関する誤解(4/7)(2016年03月18日)』『病理は治療方針に関わらない・・・病理に関する誤解(5/7)(2016年03月19日)』『病理は患者に接しない・・・病理に関する誤解(6/7)(2016年03月18日)』『病理に関する誤解(7/7)おわりに(2016年03月20日 )』
『はじめに・・・病理医に興味のある君へ(1/10)(2016年05月30日)』『もくじ・・・病理医に興味のある君へ(2/10)(2016年06月01日)』『病理医の種類・・・病理医に興味のある君へ(3/10)(2016年06月08日)』『市中病院の病理医の1日(臨床検査技師への朝の挨拶)・・・病理医に興味のある君へ(4/10-1)(2016年06月16日)』『市中病院の病理医の1日(午前)・・・病理医に興味のある君へ(4/10-2)(2016年06月17日)』『市中病院の病理医の1日(午後)・・・病理医に興味のある君へ(4/10-3)(2016年06月18日)』『市中病院の病理医の1日(夜)・・・病理医に興味のある君へ(4/10-4)(2016年06月19日)』『市中病院の病理医の1年(春)・・・病理医に興味のある君へ(5/10-1)(2016年06月27日)』『市中病院の病理医の1年(夏)・・・病理医に興味のある君へ(5/10-2)(2016年06月28日)』『市中病院の病理医の1年(秋)・・・病理医に興味のある君へ(5/10-3)(2016年06月29日)』『市中病院の病理医の1年(冬)・・・病理医に興味のある君へ(5/10-4)(2016年06月30日)』『病理医と臨床医の違い・・・医局にいて思うこと・・・病理医に興味のある君へ(6/10-1)(2016年07月25日)』『病理医と臨床医の違い・・・学会に参加して思うこと・・・病理医に興味のある君へ(6/10-2)(2016年07月27日)』『病理医と臨床医の違い・・・友人をみて思うこと・・・病理医に興味のある君へ(6/10-3)(2016年07月29日)』『学者としての病理医・・・病理医に興味のある君に(7/10)(2016年08月08日)』『病理医の生活レベル・・・病理医に興味のある君に(8/10-1)(2016年08月26日)』『病理医の生活レベル・・・病理医に興味のある君に(8/10-2)(2016年08月27日)』このシリーズ、未完だったのね。続きを書かないと。
病理のあり方、臨床との関係についても。
『病理医よ、もっとプライドを持て(1)(2009年08月18日)』『病理医よ、もっとプライドを持て(2)(2009年08月20日)』
『病理医は臨床医の下請けではない(上)(2016年02月25日)』『病理医は臨床医の下請けではない(下)(2016年02月26日)』
『病理診断とは・・・検査ではない(2009年10月04日)』
『人にものを教えるということ・・・私の引き出しの中身は?(2011年11月14日)』
『あきれたレジデント・・・君のような医者は絶対に伸びない(2011年11月16日)』
『先生は診断だけしてくれればいいですから(2014年05月11日)』
でも、一般の人に間違った説明も。『病理解剖と病理検査(2010年01月30日)』
私が病理医としての仕事をしていることも、紹介させていただくことにした。こういう話の方が、医療ブログとしてはいいのだろうが、自分が診断する標本、というのはすなわち患者さんそのものであって、それを題材にするのはなかなか気持ちのいいものではない。
『癌の病理診断(2017年07月03日)』『癌の病理診断(2)・・・Group 5(2017年07月20日)』
『たまには病理診断の話を・・・電子顕微鏡的診断(2017年05月22日 )』『たまには病理診断の話を・・・食物残渣(しょくもつざんさ)(2017年05月17日)』
病理解剖については何度か書いている。
『病院で死ぬことと病理解剖(2010年01月30日)』『病院で死ぬことと病理解剖・・・注1) 日本の医療はなぜ、何も変わらないのか(2010年01月30日)』『病院で死ぬことと病理解剖・・・注2) なぜ、私の代わりの病理医はいなかったのか?(2010年01月30日)』『病院で死ぬことと病理解剖・・・注3)病理解剖はなんのために行うのか?(2010年01月30日)』
『死出の旅立ちのお手伝い(1/5)上手に死ぬということ(2016年01月05日)』『死出の旅立ちのお手伝い(2/5)適切な医療評価の必要性(2016年01月06日)』『死出の旅立ちのお手伝い(3/5)病理解剖と医療監査(2016年01月07日)』『死出の旅立ちのお手伝い(4/5)コロ健が考える病理解剖(2016年01月10日)』『死出の旅立ちのお手伝い(5/5)よりよい死を模索する医療(2016年01月12日)』
『病理解剖で思うこと(1/10)死者の人生1(2016年04月05日)』『病理解剖で思うこと (2/10) 死者の人生2(2016年04月06日)』『病理解剖で思うこと(3/10)死者への感謝(2016年04月08日)』『病理解剖で思うこと(4/10)報告書作成までの長い道のり(上)(2016年04月12日)』『病理解剖で思うこと(5/10)報告書作成までの長い道のり(下)(2016年04月13日)』『病理解剖で思うこと(6/10)マクロ的な死とミクロ的な死(2016年04月20日)』『病理解剖で思うこと(7/10)マクロ的な死と病理(2016年04月21日)』『病理解剖で思うこと(8/10)ミクロ的な死と病理(2016年04月27日)』『病理解剖で思うこと(9/10)・・・病理解剖の歴史と未来(2016年05月10日)』『病理解剖で思うこと(10/10)・・・病理学会にて(2016年05月13日)』
『法医と病理・・・この似て非なるもの(2012年03月06日)』
学問と病理の関連について。
『病理の教科書・参考書・・・なにが書いてあるのか、誰が書いたものか(1)(2013年09月29日 )』『なにが書いてあるのか・・・なにが書いてあるのか、誰が書いたものか(2)(2013年09月30日)』『誰が書いたものか・・・なにが書いてあるのか、誰が書いたものか(3)(2013年10月03日)』『まとめ・・・なにが書いてあるのか、誰が書いたものか(4)(2013年10月04日)』
『デキる医学者になるために(1/5)学会発表であがらないために(2014年08月14日)』『デキる医学者になるために(2/5)論文をよむ時には(2014年08月15日)』『デキる医学者になるために(3/5)データは自分で叩き出す(2014年08月16日)』『デキる医学者になるために(4/5)無知を開き直らない(2014年08月16日)』『デキる医学者になるために(5/5)自分一人でやっているのではない(2014年08月18日)』
STAP論文騒動もあった『STAP細胞論文の感想・・・十年一昔(2014年02月11日)』『STAP細胞論文の感想(2)・・・論文を鵜呑みにした私が悪かった(2014年04月03日)』『STAP細胞論文の感想(3)・・・これがあなたの人生の幕引きなのか(2014年08月07日)』『STAP細胞論文の感想(4)・・・成果至上主義の果てか(2014年12月27日)』
『医療を哲学的に考えてみる(1)(2013年08月05日)』『『医療』の定義、医術・・・医療を哲学的に考えてみる(2)(2013年08月07日)』『『医療』の定義、病気・・・医療を哲学的に考えてみる(3)(2013年08月08日)』『『医療』の定義、治す・・・医療を哲学的に考えてみる(4)(2013年08月14日)』『『医療』の定義・・・医療を哲学的に考えてみる(5)(2013年08月23日)』『『哲学的に考えてみる』の定義・・・医療を哲学的に考えてみる(6)(2013年09月12日)』『医療を哲学的に考えてみる(7)・・・患者の願いはなにか(2013年12月03日)』『医療を哲学的に考える(8)・・・医療者による”手助け”(2014年01月25日)』『医療を哲学的に考える(9)・・・4つのカテゴリー(2014年01月27日)』『医療を哲学的に考える(10)・・・患者の視点からの医療とは その1(2014年01月29日)』『医療を哲学的に考える(11)・・・患者の視点からの医療とは その2(2014年02月04日)』『医療を哲学的に考える(12)・・・患者の視点からの医療とは その3(2014年02月05日)』『医療を哲学的に考える(13)・・・患者の視点からの医療とは その4 『医療とは人の願いの実現』(2014年02月12日)』『医療を哲学的に考える(14)・・・医療者の視点からの医療とは その1(2014年02月15日 )』『医療を哲学的に考える(15)・・・医療者の視点からの医療とは その2(2014年03月01日)』『医療倫理研修会・・・医療を哲学的に考えてみる(番外)(2013年10月27日)』『医療を哲学的に考える(16)・・・医療経済の観点から(2014年05月19日)』
医療安全
『医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (1)東急東横線(2014年02月24日)』『医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (2)京浜東北線(2014年02月25日)』『医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (3) 医療安全への教訓(2014年02月26日)』
病理の知名度あげてくれたのは。
『病理医ドラマ、フラジャイル、出来は上々(2016年01月14日)』『病理医ドラマ、フラジャイル、健闘中(2016年01月29日)』『病理医ドラマ、大健闘・・・水10ドラマ 異例視聴率バトル(2016年03月03日)』
『コウノドリとデザイナーベイビー (1)(2015年11月03日)』『コウノドリとデザイナーベイビー(2)(2015年11月04日)』
もっとあげたいのだけど、字数オーバー。最後は、この記事で。
書きも書いたり病理ネタで500本