10月も最終週に入ってしまった。ちょっと油断していると時間がどんどん過ぎていく。そしているうちに、私に残された時間は減り、できることも減る。どう頑張っても時の流れに棹差すことはかなわず、生きるということは何なのかと考える。何のために生きるているのか、目的がなくても生きなくてはならないものなのか。
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いったん生を受けたなら、精一杯生きなくてはならない。虫も花もみな命をつなぐことのために生きる。命をつなぐとは、遺伝子を存続させることで、それはあたかも時間に抗っているかのようだ。
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時間が限られている、というのは生き物にとってであり、この世を包む時間は永遠に前に進み続け、巻き戻せはしない。私たちの体を構成する細胞それぞれの命には限りがあり、役割を果たすと消えていく。細胞の命は老化するしかなく若返ることはない。そしてそれは細胞の集合体である私たちの体も同じこと。生き物だけでなく、すべてのものはやがて朽ちて消え果てる運命にある。
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などということを秋が深まるにつれしみじみと感じるが、それは実は仕事から逃げたいだけだからだ。良いアイディアも湧いてこないし、一体どうしようと途方に暮れているだけ。ほんと、いよいよ追い詰められてきた。
さっさとやれ