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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

なぜ憂鬱なのかはわかっている

2022年01月12日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 昨日降った雨が全て凍ってしまったようで、手すりにもウッドデッキにも氷の被膜が貼られていていて、革靴で表に出たら足を取られそうになった。その分といってはなんだが、雲はほとんどなくスッキリしている。この先も真冬の寒さが続くようで先が思いやられる。これまでにも何度か触れたが、コロナ禍以来四季がはっきりとしている。とくに、去年の春ごろからその傾向は顕著だ。これが、社会全体の行動変容の結果なのか、経済活動の縮小による温室効果ガスの排出量の低下でもが引き起こしたことなのかはわからない。いずれにしても、新型コロナはある意味、使徒と言えるかもしれない。

 最近また元気が出ない、というか憂鬱だ。妻に相談したら、更年期じゃないかと言われた。自分としても老化のせいとか、寒さのせいとか、それこそコロナのせいにしたいところだが、本当の原因は締め切りが迫っているある疾患のガイドラインの原稿のせいだと分かっている。

 正月休みにコツコツ勉強しておけばよかったのに、墓参りだの、初詣だのでぼんやり過ごしていたものだから、頭がすっかり鈍ってしまった。いざ、エンジンをかけても急発進はできなくて、まずは文献読みからやっている。締め切りを考えるとそんな悠長なことはしていられないが、新しい知見が入ってなくては読者の役に立たない。そう考えると余計に焦ってしまい、飛ばし読みと飛ばしたところの読み直しとで時間ばかりかかっている。

 若かったらこういうのを読んでもあっという間に頭に入ってきたのにと思うが、それは多分違って、自分自身に対して言い訳をしているだけに過ぎない。若い頃は、知識がなかったので何を読んでも新しく、新しいファイルが作成されていたに過ぎない。結局のところ、脳の活動性とこれまでの経験値を組み合わせたら、全体的なポテンシャルは衰えていない。

 今回のガイドラインは4年ぶりの改訂で、前回の原稿をたたき台とできるのだが、アップデートしなくてはいけないところがたくさんあり過ぎて、結局一から勉強し直している。そんな、私の頭の中のてんやわんやを、老化だのコロナだのせいにしていてはいけない。今日、ここに買いて少し落ち着いたので、きっちり恥ずかしくないものを仕上げよう。
結局やるっきゃない

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