こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

死ぬまで働いて5千万なんて、とても無理

2022年01月19日 | 日本のこと、世界のこと
 昨晩は寒々とした満月。昨晩もわが地区の電柱の付け替え工事が行われた。今朝も時間通りに無事終わったようで、大工事があった跡は全くなくなっていた。体は徐々に慣れてきたとはいえ寒い、老後は軽井沢か八ヶ岳か北海道に住んで、妻と二人日向ぼっこしながら晴耕雨読の生活を送って過ごしたいと思っていたが、それらの地の冬の過酷な気温をみるとおじけづく。それどころか老後の生活というのが大変なことになりそうだという話を出かける前のニュースで見て、朝からがっくりきた。

 経済評論家の森永卓郎さんが、30年後にもらえる年金は今の半分、老後には(金融庁のいう)2000万どころか、5000万は必要、などということをインタビューの中で話していた。老後の貧困に陥らないためには亡くなるまで働かなくてはいけないとも。15年前に”年収300万時代が来る”と予言していた(実際はそれ以上だと言っている)人の言なので、あながち妄言ともいえない(
森永卓郎さん語る「年収」      NHKニュースおはよう日本 2022年1月19日 )。消費税が給料が上がらない原因だとも。

 仮に現役の間に2億円稼いだとしても、その4分の1の5千万をコツコツ貯めることなんてできるわけがない。税金でがっぽり持って行かれ、子育てでもしたら貯金なんてできるわけがない。亡くなるまで働くといってもいつまでも元気でいられるわけではない。生きている限り働いているしかないといわれても、では一体何歳まで生るのか自分でもわからない。死んでしまえば後は野となれ山となれだが、死ぬのはいろいろ大変だ。
 カードの払いが多いのは無駄遣いがすぎるのではないかと思っていたら、それは消費税が10%にもなっていたからだと気がついた。これではたしかに景気も悪くなる。というようなことを考え、暗い気持ちになったのだ。

 別のニュースでは、アメリカのIT富豪の資産はコロナ禍で倍増したそうだ。8兆円が17兆円になったとかで、感染症とITはよほど相性が良かったようだ。栄枯盛衰は世の常なので、いつかはまた転換点があるだろうが、私が亡くなるまでに富の再分配が行われることは決してない。

 どの程度のお金があったら幸せだという基準はない。どんな生活ができたら幸せかというのも相対的なものでこれといった基準はない。森永さんは生活のスケールダウンとか、ちょっと田舎に住んで野菜でも作れと言っていた。バブル期のような生活をダウンさせるのではなく、そこそこ質素に暮らしている人間にもっとダウンさせろといわれても削るところを見いだすのはなかなか難しい。野菜作りもいいけれど、土地が必要だし、誰もが出来る体力はない。
お先真っ暗

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