自然はなぜこんな姿を私に見せてくれるのだろう、美しい朝焼けは写真などに残すまでもなく心にしっかりと残る。色々あった先週末だったが、時間は静かに流れているが、世界は絶えず慌ただしく変動している。それぞれの人がそれぞれの考えで動き、地殻は常に動いていて、次に何か起こるかなど誰にもわからない。
今年の大学受験生は気の毒だった。コロナに加え、傷害事件にトンガの海底火山の大噴火による津波。こんな状況でどれだけの人が落ち着いて試験に臨むことができただろうか。余談になるが、昨日は朝から頭痛というかなんとなくおかしな感じがしていた。風邪かさもなくばコロナ禍と思ったが発熱も味覚障害もない。妻も同じようなことを言っていたので不思議に思っていたが、もしかするとトンガの地震のせいではないかと考えた。
昨日の津波はこれまで経験してきた地震によるものとは異なるメカニズムで発生した可能性が高いとかで、詳細はよくわからないらしい。もし、仮説として考えられている局所的な気圧の変化によるものとしたら、同じ波という観点から、音波となって日本にまで及んでいた可能性もあるのではないかと思った。”ショックウェーブ”とでも言ったらいいのだろうか、想像以上のことが起こるのが現実の世界だ。これをお読みの方で同じような感覚に捉われた方はいなかっただろうか。
6434人の方が亡くなった阪神淡路大震災から今日で27年。大火事、崩落した高速道路の映像が思い出される。トンガの方々の無事を祈るばかりだが、こういうことがあると、地球はやっぱり大きく、小さな陸地の上に地衣類のように張り付いている生物などというものはほんの儚い存在なのだと自覚する。そんな幻のような存在の一つである人間、人新世だなんだとこの世の春を謳歌しているが、やがては消え去ってしまう運命にある。それなのに人間は互いにいがみ合い、時には殺し合うという人間の行動は不可解であり、理解することは難しい。どうしたら、すべての人が幸せになることができるのだろうと考えるが、これまでに人間が作ってきた社会システムの範疇で解決することは不可能だろう。
ご破算で願いまして