こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

エスカレーターで危機一髪

2023年05月17日 | わたしのこと
梅雨が近づくこの頃、近所の二階堂川には蛍が舞い始める。
昨晩は、鎌倉に帰ってから娘婿を連れて蛍狩に出かけた。
とてもたくさんの蛍を見ることができて彼も満足していたようで、いい思い出ができた。
喜んだ彼は地方に出張している娘に写真を送っていた。
蛍はイタリアで何かのイベントの時に見たことがあるが、あれは点滅していなかったから、ここの蛍とは違うんだろう、といっていたので、それは本物の昆虫か?と尋ねたら、キョトンとした顔をしていた。
もう少し英語力があったら考えを伝えることもできたのだが、面倒になって途中でやめてしまった。

昨日、あわや大事故、ということがあったので、今日はその話。
出勤時、2時間足らずの遠距離通勤の終点近く、勤務先最寄りの駅で電車を降りた。
病院まではこの後、まだバスに乗らなくてはならず、その発車時刻まであと3分というところ。
微妙なタイミングだったのでエスカレーターの階段を歩いて上がることにした。

ちなみに東京では急いでいる人は右側を上る。

私は普段から左肩にショルダーバッグ、右手にお弁当を入れた手提げのバッグを持っているので、手すりを掴むことができないので、そこそこ気をつけて上がる。

ちょうど、同じドアから降りた、高校生か大学生の女の子が左の列にいたが、私と並んだ途端、彼女もエスカレーターの階段を上がり出した。

 おいおい、そっちでは立ち止まっていろよ

と、まるでカンダタのように思い、彼女より少し早めに上がろうとしたら、その暗い気持ちにバチが当たったのか、その途端、靴のつま先がステップに引っかかった。
かがんだ私の目の前に迫る銀色に輝くステップを見て、

 ここに手をついたら一巻の終わり

と咄嗟に思い、もう一方の足で踏ん張り、そのあと、2、3歩たたらを踏んでなんとか体勢を立て直すことができた
一応、紳士らしく彼女に謝ろうと振り返ったら、5、6段下から怯えた顔で私のことを見上げていた。

 ごめんね

とかなんとか言って前を向いたら、もう水平になっていて慌てて降りた。
すっ転びそうになりながらなにカッコつけてんだよ、と自分にツッコミをいれながらそそくさと改札に向かった。
大怪我にはならなかったものの、その時踏ん張った膝や手が一晩経ってもまだ少し痛いし、このところ調子の良かった腰痛も再発。

人生一寸先は闇。
こんなことで生を確かめることになろうとは・・・まったく現実はトホホである。

きのうのこのこと、私のインシデント事例として、原因を考えなくてはならない。

1.私がルール違反をした
エスカレーターは危険なので手すり(移動手すりというそうだ、バンドと書いてあるところもある)につかまって立ち止まっていなくてはいけないのに私はそれを上った。

まあ、これに尽きる。
しいて他に挙げるとすると、

2.つま先が少し長い靴だった
いつもローファーを履いていたのだが、妻が

 学生じゃないんだから、いい加減普通の革靴を履いたら?

というものだから二月ほど前に買ったのだが、どうもつま先の長さの感覚が掴めないでいて、よく躓く。
なら余計に注意したらいいのに通勤時の切迫感はこのことをつい忘れさせるのだ。

3.エスカレーターの階段は普通の階段と違う
この話を妻にしたら、

 あのねえ、エスカレーターの階段は普通の階段と違うのよ。
 止まっているエスカレーターの階段を上る時のことを考えたらわかるでしょう。
 今後はもう2度とエスカレーターの階段を上ったりしないでね。

と、釘を刺された。

4.電車を降りたら先を急がない
途中のターミナル駅でもそうなのだが、乗り換えの時、つい急いでしまう。
考えてみると多くの人は、階段を使うか、並んでエスカレーターを使っている。
それなのに私は、ほぼ毎朝、階段に近いドアまで移動し、階段を一段飛ばしで上がっている。

いつも同じ電車に乗り合わせる人から見たら、

 あの、手提げバッグのおっさん、今日も駆け上がっているよ

ぐらいに思っているかもしれない。
ホームを走るようなことはしないが、階段を急いで上るのも誉められたものではないが、なにせJRが遅れるのが悪い、
といったらもう八つ当たりか。

5.もう一本早い電車で出勤する
これは現実的な解決策だが、学生を避けて出勤時間を少し遅らせているので、そうすると乗り継いだ先が混むので、また悩む。

あれこれ考えても、やっぱり通勤は嫌だ。
とはいえ、この時間がなければブログを書く時間もなくなるわけで、それも困る。

エスカレーターに乗りながら、

 エスカレーターは止まって乗ろう

の標語をみて、これがそもそものルールなのだからと反省する。
ブログじゃ偉そうなことを書いている割にこんなでは全く情けないと感じた次第。

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