雲に覆われていたせいかあまり冷え込まずほっとして出てこられた。
昨夜から、反町隆史演じる病理医が主人公の『グレイトギフト』というドラマが始まった。
医療サスペンスといった趣の内容で、そういう目で見たら面白いのだろうが、ちょっと拍子抜け。
病理医の仕事内容は比較的正しく描写しているので、違和感は感じない。
細菌に詳しいというのも、感染症病理が専門であったらお手のものだろう。
波瑠演じる、検査技師が病理学会のPathology International(PIN)を広げている場面があったが、あれなどPINの編集委員から、査読者にお知らせが来ていたほどで学会としても注目している。
そういえば、病理医の娘がワーカホリックで家庭を省みない父親に向かって、「(お父さんなんて)顕微鏡ばっかり覗いていたらいいじゃない」と文句を言っていたが、丁寧に作られていることがわかる。
あと、定時に終わるから病理医になったという若手医師もいたが、この辺りはまさしく今の病理医事情をよく表している。
ただ、800床の大学病院に病理医二人、というか、この先生が万年講師ということは教授も准教授もいるはずなのだが、そういう人たちは現れない。
私と同じ総合病院の病理診断科といった感じで、設定に違和感を持つ。
何はともあれスケールの大きいドラマなので、登場人物が多く、そのあたりの描写が追いつかず序盤はなにがなんだかわからず、スタートダッシュとはいかないだろうが、その辺をなんとか乗り切って、病理の知名度向上に貢献してもらいたい。
腕は良さそう
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