こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

楽しく食べてはいけません!”新しい生活様式がもたらす新しい時代”(3)

2020年07月20日 | 日本のこと、世界のこと
朝からお日様を拝むことができ、気持ちよくスタートできた。昨晩はひさびさに星空を見ることもできた。週の後半は連休だし、太平洋高気圧にはもう少し頑張ってほしいところだ。天気が良くて、仕事や通勤といったストレスがないという状態だと、なかなかいつものようにブログを書くことができない。花の手入れをすること自体が精神の安定をもたらすから、ブログを書く時間がそちらにとられてしまう。私にとって、花の手入れもブログも等価といえるのかもしれない。定年後、もっと時間が使えるようになったら、ブログを書く時間も増えるだろう。

さて、今回の新型コロナウイルス感染症、ほんの1年前までは誰も想像できないでいた。致死性の猛毒のウイルスが人類を滅亡寸前にまで導くというようなSF小説はいくらでもあったが、現実は今起きていること。ウイルスにしても、宿主を殺してしまうようでは共倒れ。SF小説作家というか、人間の想像力などたかが知れている。”新しい生活様式”というものだって、予想していなかった。その生活様式、もちろんマスク以外にもいろいろとある。

マスクよりもつらいと感じるのが食事の様式だ。先日、妻と外食したときには4人掛けの椅子に斜めに座らされた。夫婦でもとなるとあらためておどろく。確かにレストラン側としては、私たちが寝食共にするような関係であるのかそうでないかはわからないからそうするしかないだろう。たしかに職場ではこのようにすることを励行しているし、食事スペースを確保できる人は極力孤食だ。でも、残念ながらみんながみんなそんな環境で食べることなどできない。医局でも若い先生たちのスペースは密だ。

ビスコンティの映画に出てくる貴族のような優雅な食事だったならば、会話をしてもそれほど問題とはならない、というか大声で話さなかったら、大きなテーブルの向こうまで声が届かない。でも、町の定食屋なんかで、二人分のスペースを取ろうなどとしようものなら、いやな顔をされるだろう。大声で話しても歓迎されず、外食の楽しみというのは半減してしまった。そうはいっても、駅前の居酒屋では大声で話している人はいくらでもいるし、飲み屋の客引きはノーマスクもいる。多分、新しい生活様式など知らないのだろうが、自分たちが避けられているのを自覚しておいた方がいいように思う。
実効性よりもそうする姿勢

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