夜明けが美しい時間がやってきた。春はあけぼのというがまさにその通り。そんな美しい空を撮った写真を見てみると、もっと青みがかって美しかったのにと残念になる。もっと広い範囲が入るようにしておけばよかったと思うが、寝起きでは寒くてそんなに外に出ていられない、2、3枚パパッと撮り、見直すこともなくすぐに引っ込んだ。今朝の鎌倉、気温は2度ということだけど、車載の温度計では氷点下0.5度。それでも、昨日ほどの寒さを感じないのは今日から暖かくなるという天気予報のせいかもしれない。
いつの間にか2月も10日。来月の講演の打ち合わせをZoomを使って担当の方としたら、案外時間がないことに気がついた。何を話すかというのはしばらく前から考えているのだが、実際にスライドを作るとなると想定とは違ってくる。1月中にもう少し頑張っておけばよかったのにとほぞを噛んでも遅い。1月締め切りの原稿はやっと半分終わったところ。1月締め切りの原稿は他にも2本あって、それらはとっくに片付けていたのだが、残り3本の1.5本分というわけなのだが、原稿依頼がたくさんきたのに気を良くして引き受けたのは軽率だった。原稿バブルが弾けてしまうことのないようもう一踏ん張りというところだが、休みが来ると思うとすぐに疲れが出てしまう。
昨日、病理診断科に出入りしている業者さんが懐かしい病理医の名前を聞かせてくれた。最近、ご無沙汰でどうしているだろうかと何かの折にふと思い出していたのだが、その業者さんの口から、先生が新天地で元気にご活躍だということを聞いて嬉しかった。なんでも、私のことをずいぶん褒めてくれたそうで、私のような人間のこと気にもかけちゃいなかっただろうと考えていた身としては意外だった。例え、その人の立場に立っているつもりであっても、他人が自分を見る目などわかったものではなく、真逆のこともしばしばある。相手に期待しないことを当たり前として、おかしな予断は持たないで接するようにすることが大切だろう。
コロナ禍で、人と人との付き合いが減ったようであっても、全くなくなるわけではないし、やがてはこれも収束したら付き合いも多少は戻る。Zoomでの講演会の打ち合わせは3人で行なったが、相手方の1人は初対面だった。背格好はわからなかったが、マスクをしないで家族以外の人と話したのは久しぶりで新鮮な思いがした。容量の問題もあって大人数のオンライン会議では映像を切るようになっているが、どうするかは難しい問題だろう。やっぱり、相手の顔を見ながら話すのはいいが、わざわざ嫌いな人の顔を見るのは遠慮したい。人との付き合い方もこれから変容していくので、どういうことがあると人の好き嫌いが生じるようになっていくのかもなかなかわからない。対応するのも一苦労となりそうだ。
嫌なら即、シャットダウンというわけにもいかず