こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

私たちにできること(1)

2011年03月16日 | 自然災害・事故・感染症
都内という理由で、23区の大部分が計画停電の対象になっていない。鎌倉はいつ停電になるかと連日戦々恐々としているのに、ずいぶんな違いだ。今日、計画停電が実施された(そうだ)。
通勤電車(横須賀線、東海道)が不自由なため、都内の実家に逆疎開している身としてはなかなか複雑な心境だ。

実際のところは、都内にある勤務先が停電になったら、全く仕事にならないので、停電にされたら意味がない。
そこで、多少は節電になろうかと鏡顕室の蛍光灯を間引いた。

外した蛍光灯を掴むとずいぶん熱かった。間引いたところで、仕事にはほとんど差し支えなく、必要以上に明るくしていた自分が少々恥ずかしかった。
家電の量販店もテレビなどを消すようにしているそうだ。当たり前のことだが、これまでなかなかできなかったことなのだろう。
個人レベルであれば、節電の余地はたくさんある。
帰りには、顕微鏡のランプ、PCの電源、当たり前のことだが、指差し確認を行った上で帰る。
個人個人が、1割、節電すれば状況はずいぶんと変わるはずだ。

原子力発電の是非を今問うたところであまり意味は無い。起きてしまったことは取り返しがつかないし、今、現場では、仕事とはいえ、命がけで鎮圧に立ち向かっている人たちがいる。その人たちにも家族がいる。家族のため、会社のため、国民のために必死に戦っている。彼らの無事こそが、事故の沈静化と思い、その無事を祈るばかりだ。

私たちの無尽蔵な欲求が、現在の電力需要を生じせしめたということを自覚すべきだ。
電気の使用に関しても、どれが必要で、どれが不要なのかは、人それぞれの考えがあり、一概には言えなが、十分斟酌したうえで、取捨選択していく必要があろう。


高速道路の照明灯は消してあり、道路は真っ暗

下りエレベーターは止めてあった。

意識を意識しながら生きてみる

2011年03月15日 | 生き方について考える
考えること、ということを考えてみたいと思い、先週はじめから、なにをどう考えながら生きているのかを、いくつかのシチュエーションに分けて観察してみた。おそらく、”平時”の感覚、というのが、ここに記録されているのだと思う。4日にわけて、「意識を意識しながら生きてみる」というタイトルで、詳細に書こうと思っていたのだが、大惨事が起こってしまったので、もう、わけが分からなくなってしまった。考えて、記録したことを手を加えること無く、1日に集め、てにをは だけを整えて、載せることにした。没記事をあつめたものといってしまえばそれまでなのだが。
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1)家を出るまで
カンファレンスと学会の準備でこんなことをしている場合ではないのだが、1日の意識量を観察してみた。
少し早く目が覚めたので、意識を観察してみた。
すると、いかにいろいろなことが頭をよぎっているかがよくわかる。
まだ、寝床の中でじっとしている状態でもこれとは、びっくりした。
さて、その後ラジオのスイッチを入れ、音楽が流れ出すと、色々な思いは感じられなくなってしまった。これというのは、さっきまでのさまざまな意識の上に乗っかってきているのだろう。思いがかき消された、というよりは、マスクされた、という状態なのか。
朝食、出勤となると、脳内に流れこむ情報は飛躍的に増大する。
ニュース、天気予報、新聞、おびただしい量の情報が一気に入ってくる。家族に別れを告げ、家を出る。
2)通勤
いつもの電車に飛び乗り、車内にあふれる音、充満する臭いを感じる。
人間、家から職場にたどり着くだけでも一苦労だ。
これはまだ、ほとんどが入力されるだけ、職場ではいよいよアウトプットが始まる。
その前に、駅から職場までウォーキング。
今日は生憎の雨、駅を出て、しばらくは行き交う人、自動車の量も多い。
今日は、いつも以上に雨脚にも注意する。自動車のはねにも注意しなくてはいけない。
3)職場
病理医であること以外は、プライバシーに関わる問題となりかねないので、伏せる。
確かなのは、仕事中は考えていた以上に仕事以外のことは考えていなかった。
が、あの仕事も、この仕事も、とあれこれ考えてしまった。・・・この感覚は、表現が難しい。
4)帰宅してから就寝まで
(このことを書こうと思っていたのだが、毎日帰って、入浴、食事後には眠くなってしまい、記録できないでいた。そして、週末、大地震が起こってしまった。ということで、残念ながら、”平時”における帰宅後の心の変化を記録することはできなかった。おそらくこの先もずっと。)

病理医の仕事

2011年03月14日 | 自然災害・事故・感染症
 鎌倉市は停電が予定されているということで早起きしたが、横須賀線はもちろん、東海道線も動いていないということで、万事休す。欠勤願いをメールで上司に送った直後、近所の方が都内へ向かうタクシーが確保できたということで、便乗させていただいた。会社の手前でおろしてもらい、あとは電車で病院に。
平素からのご近所付き合いの大切さをひしひしと感じた。ありがとうございました。

 都内は以外と平穏で、普通の出勤風景だったが、ターミナル駅はさすがに、いつもと違う経路を取る人が多いせいだろう、ずいぶんとごった返していた。

 途中、私と同い年の石灯籠が気の毒にも無惨な姿になっていた。


 病院に向かう途中、公園のプールに向かって歩く人と一緒になった。
プールの前に来て、「今日は中止」のお知らせ。警備員に聞くと、東電から中止の依頼があったそうだ。
 非常に残念そうな、悔しそうな表情だった。しばらくは我慢してはいかがだろう。
 それでも、一部の遊戯施設は開店しているらしい。気晴らしも必要とは思うが・・・複雑な気持ちになる。

 さて、勤務先のある地区も停電が予定されていた。
 停電になっても、のんびり標本がみれると思っていたらおお間違い、電源が無いと顕微鏡が使えない。なんでこんな当たり前のことに気がついていなかったのだろう。
 計画停電の予定時刻にさしかかり、PCとともに電源を落とす。明日のカンファレンスの標本出しをして、時間の経過を待つが、真っ暗にはならず、結局、この地区は停電にはならなかった模様。
 入院中の患者さんのことを考えると、よかった。

 病理医である私は、目の前の患者さんのために、粛々と自分たちの仕事を行うことしかできない。
これまで通り、一つ一つの命のために。

 被災地の方々、そしてそこで懸命の救助活動をしておられる自衛隊、警察、消防そして医療関係者の皆様方がさらなる事故や災害がおこらないことをお祈り申し上げます。

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帰宅困難者

2011年03月12日 | 自然災害・事故・感染症
 東日本大震災のため、私鉄、JRとも運転を見合わせたため、帰宅困難者(帰宅難民)となった人がたくさんいた。

 実家では、4時頃おこった長野での地震で目が覚めた。学会での発表(指定発言)と後輩の結婚式があるため、着替えのためにも一旦家に帰らないといけない。東海道と横須賀線が動き出したということをテレビで確認し、おふくろにお礼を言って、出る。

 東海道が動いているという話だったが、動いていない、みんな立ち往生。
 鎌倉へは、京急で金沢八景周りで新逗子へ。逗子から歩くつもりだったのだが、鎌倉行きのバスがあってそれに乗った。海周りのバスで、小坪を通ったときは不安だったが、窓越しに見える海は静かだった。
 昨日は由比ガ浜に1メートルを越える津波が来たということだったが、大津波ではなく幸運だった。
 新築とはいえ、あのような大津波が押し寄せていたら、木造家屋の我が家など、あっという間に流されてしまっていただろう。
それにしても、この海があのようになってしまうとは、都内と違って大きく見える富士山を仰ぎ見ながら考える。

 鎌倉に着き、駐輪場に行くと、自転車がいっぱいある。
 まだ多くの人が帰って来れないでいるようだった。
 これが、9時半。我が家に着いた。
 フラットコーテッドレトリーバーのナイトが、いつも以上に私に抱きついてくる。
 マルチーズのコロも同じようなもので(彼はフラットコーテッドレトリーバーほどな抱きかかえられるような距離には来ないが)。犬たちもよほど怖かったのだろう。

 文字に書かれているもの(朝刊)を読むと、大変さが別の形で認識される。

 学会の中止の知らせが来て、今日の予定は夕方にある後輩の結婚式だけとなった。
 娘は稽古事の発表会で私とはすれ違いに妻と神戸に。息子は、ボーイスカウトのキャンプが中止となり、中学時代の友人のところへ。
皆、普段の生活をすることしかできない。

 横須賀線は終日、逗子-大船間のみの運行。東海道を乗り継いで、都内に入った。
 3時間(普段の倍)ちかくかけて、式場に着いた。
 新郎新婦とも、このような事態のうちに結婚式を開くことに、気の毒にもずいぶんと恐縮していた。
 それでも列席者全員で新しいカップルの門出を祝った。
みな、昨晩は帰宅難民化しており、新郎は3時間、主賓の方も5時間位かかったとスピーチでおっしゃっておられた。

 帰りは、極めて乗り継ぎがよく、1時間程度で帰ることができた。

 家ではテレビでは、ますます深刻化する被害状況が流されていた。

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大地震

2011年03月11日 | 自然災害・事故・感染症
みなさん、大丈夫でしたでしょうか。

私の病院では、壁にひびが入りましたが、本棚の倒壊、マッペの山崩れは、おさえて阻止することができました。

ただ、医局のデスクに戻ると、大変なことになっていました。

それでも、病理医は、鏡顕室(=仕事場)に本類が多くあるので、助かりました。
臨床の先生方の机は大変なことになっていて、気の毒です。

東京でも余震が続き、いやな感じです。
東北地方の方がお気の毒です。

鎌倉には帰れないので、病院に泊まってもいいのですが、とりあえずは東京の実家に向かうことにします。

みなさんのご無事をお祈りします。

占いは心の散歩

2011年03月10日 | 日々思うこと、考えること
私は射手座生まれ。
たまに、『goo占い』をみる。
で、本日の運勢ランキングは10位。総合運、恋愛運、金運、仕事運いずれもあまりよくなかった。
”一日のアドバイス”
「マイナス思考に支配されやすい日かも。物事の悪い面ばかりに目がいってしまうため、自分で自分の可能性を閉ざしてしまう恐れが少々。自分を厳しく見つめすぎるのは精神衛生上あまり良くありません。無理してでも長所をピックアップし、自分を褒めてあげましょう。対人関係でも批判や悪口はNGです。とくに陰口は厳禁。あなたの人格を疑われてしまいそうです。その一方、体を動かすことは◎。ひと駅分歩いてみてはいかが?」
とあった。
二駅分くらい歩いているよ、なんて、自分で自分に突っ込みを入れて仕事へ。


さて、今日も一日お疲れ、と思って、『Yahoo!占い』をみると、5位。なんだ、悪くはなかったのか。
なにが書いてあるかとみれば、

タイトル ”自分のやりたい事を見定めて”
「運気は好調です。自分のやりたかったことが、はっきりと見えてきそう。明日以降の予定を立てたり、来週、来月、そして来年と、自分が達成したい事を計画的に考えることができそうです。まずは真っ白なノートに思いついた「自分のやりたいこと」を書きだしてみましょう。それらを未来のカレンダーにあてはめていけば、あなたが長年抱いていた夢に一歩近づけるはずです。また、読書をすれば新しい価値観を取り入れることができ、あなたの今後の人生に生かしていけるでしょう。」

まずは、真っ白なノートって、運勢5位で、真っ白なノート用意して「自分のやりたいこと」を書き出すのか。
土曜日の学会での指定発言の準備で忙しいのに・・・それは先延ばし。読書も論文読み込むので無理だ。すくなくともカンファレンスと院内の勉強会があって、来週いっぱい読書は無理。と、またまた突っ込みを入れたくなる。

いつも思うが、占いの文章、とくに日々の占い、というのはすごい。いったい誰がどうやって書いているのだろう。
バイオリズムにしても、占いによって、違うというのも驚く。
これに、血液型、イニシャル、動物占い、などが複雑にからんできて、人の運勢なんぞ、わかったものではなくなる。

私の普段の運勢指南は神宮館高島歴。トイレにおいて、毎朝読んでいるが、一日の運試しというよりは、気分転換。
占いは心の散歩、くらいに思ってちょうどいいだろう。



朝の迷惑

2011年03月09日 | いじめ飲酒とタバコとギャンブル
鎌倉駅周辺は路上喫煙禁止となっている。
(鎌倉駅のコンコース)
にもかかわらず、朝、駅前でタバコを吸っている人が必ずいる。
今朝は二人。
自動車の排気ガスの少ない、きれいな空気を吸い込もうとしている身にとっては、たまらない。

臭いだけなら我慢もできよう。しかしながら、タバコが我慢出来ないというのは、副流煙中にさまざまな化学物質が含まれているからだと思う。
汗臭い人の人が隣に来ても、「まいったな」とは思っても、タバコの臭いに対するときに感じるような「怒り」にはならない。

自転車でプカーッとやられている後ろに着いた時も悲惨だ。なんとか追い越して前に出るが、その時は駐輪場に到着していて、入り口では後ろから追いついてきた喫煙者と目が合う。なんだか、こちらの方が悪いような気になってしまうのは、大損だ。

電車を降りてからだと、今度は吸っている人とすれ違ったあとがつらい。目には見えないが、”タバコの煙”という弾幕の中を進んでいくようで、結構臭いはつづく。

私のように、元中毒者の場合特にそう感じられるのかもしれない。

喫煙はあくまでも、吸っている本人の禁断症状の緩和にしか過ぎず、周りの人間にとって利益は何もない。

私自身、以前・・・
「タバコ吸っていいですか?」などといって、タバコを吸って周りの人に迷惑をかけていた。
いまでこそタバコは吸わないが・・・思い出すと恥ずかしい。
こんなことを20年以上続けていたことに関しては、いくら中毒だったとはいえ、申し訳なく謝罪するしか無い。

タバコの煙を発生させずにニコチンを補給してもらえば、いいのだが、最もいいのはニコチンパッチだろう。
タバコの自販機でニコチンパッチを売ったら、周囲に迷惑をかけずにニコチン補給ができるようになると思うのだが駄目だろうか。
まあ、タバコが売れなくなるのは、これはこれでいろいろ困ったことがおこるのだろう。

もうすぐ1歳

2011年03月08日 | 犬との暮らし

フラットコーテッドレトリバーのナイト。もうすぐ1歳になる。

我が家に来てから約半年、あっという間の半年だった。

1歳と言うと人間では18歳から20歳くらいに相当するらしい。
最近は面構えもずいぶんよくなってきた。


少しずつ、落ち着いてきたように思うが、昨日の雪では、雪をぱくぱく食べ続けなかなか家に入ろうとしなかったらしい。


犬の訓練所には子犬がいるが、ナイトはこういう子達にも興味津々。すぐに近寄っていく。
この子達はシェパード

フラットコーテッドレトリバーはレトリバーの中でも
、ずいぶんとやんちゃなようだが、さいわいうちのナイト君、これまで、テレビのリモコンの蓋と電子体温計を破壊しただけで、家具などは被害無しで来ている。
ということは、すごいらしく、職場で、ラブラドールを飼っていたことのある人が驚いていた。


散歩をしていても、近所の人に「いつもカバンを持って(くわえて)、えらいわね」などと声をかけられたりするらしく、受けもいいようだ。

コロ(マルチーズ)がどう思っているかは、別だが・・・。

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考え事

2011年03月07日 | 日々思うこと、考えること
論文のことを考えながら歩いていたら、信号のない交差点で右折してきた自動車にひかれそうになった。

思わず声をあげてしまったほどで、治りかけた左膝で踏ん張って、また痛めてしまった。

車にひかれそうになったことは、それはそれで危なく、夜道は気をつけて歩かねばならないのだが、それよりもおどろいたのは、それまで考えていたことすべて忘れてしまったこと。
こういうのは、ぼんやりしている時におきることなので、そのときなにを考えていたのか、なんて覚えていないのだろうと思っていたのだが、仕事のことを真面目に考えていてもおこるというか。命に関わるようなことがおこると、脳の意識すべてが、防御のために動員されるようだ。
とりとめの無いこと、大切だと思っていること、結局は、内容のいかんにかかわらず、そのことに気が取られる、いわば集中する、という状況はどのようなときにも起こり得ることで、これは周囲に対して無防備で危険な状態であるということか。

しばらくの間、自分の意識を意識しながら生活して、自分を観察しようと思っているのだが、死ぬ目にあっては元も子もないので、程々にしよう。


考えない練習

2011年03月06日 | 読書、映画、音楽、美術
最近、『考えない練習』という本を読んだ。

私が最近悩んでいたとこと。とくに、すぐに怒ってしまうこと、の理由について、少しだけ手がかりが得られたように思う。
そして、どうすれば怒らなくなるか。
社会の鈍感さについて、不満をいだいていたが、どうやらもっと広く、深く考えなくてはいけないようだ。
そして、同じようなことは、お釈迦様の昔から多くの人が考えてきたことらしい。

自分自身ろくでもない人間であることを自覚しつつ人のことをあれこれ言う。
そういう姿勢、というか考え方自体が悪いようだ。

欺瞞に満ちた自分が、一方で正義漢ぶる。その間にある齟齬が、自分の心身を分裂させていく。
そして、うつにもなる、ひどくなれば、死にたくもなるし、ボケてもしまう。
なんだか、最近ボケてきたのは、自分に嘘ばかりついて生きてきたからのような気がしてならない。
あるがままの自分を見つめ、その自分をそのまま表現して生きることが大切なようだ。
正義感にもとづいての行動、などというものは、少なくとも私にとっては偽善なわけで、過去に数多くの不義理をしてきた私には、この先も償うしか道は残っていないように思う。
人生、一度しか無く、リセットはきかない。そうであるからには、償うためには、この先の人生を良くしていくしかない。

ずいぶんと、実践するのが難しい本で、何処から手をつけて良いかわからないのだが、まずは、周囲の音に耳を傾けてみることから始めている。匂い、特にタバコの匂いはまだ受け入れられないので、まだ、無理そう。






空の旅

2011年03月05日 | 日々思うこと、考えること
日航のジャンボ機が退役したそうだ。約40年というから、私が小学生くらいの頃から今まで。
御巣鷹山の事故もジャンボだったし、子供たちを連れて行ったハワイ旅行も、たしかジャンボだったと思う。旅客機というのは大きくて、多少すいているものだとさえ思ったが、どうもそうではなったようだ。

国際線は昨年中国へ行っただけなので、最近のことはよく知らないが、国内線に限っていうと最近はずいぶん混んでいるように思う。
昨日の下り便は満席、今日の上り便も満席。
無駄なフライトは無くして飛んでいるのだろうが、地方の人が、大阪、東京へ移動するに当たってはずいぶんと不自由になったのではないか?
そうは言っても、赤字を垂れ流しながら飛ぶというわけにはいかない。
これが当たり前と考えれば、以前の状態が異常だったようにも見えてくる。

だが、日本中につくりすぎてしまった、飛行場、離着陸の本数がどんどん減ってしまったが、あれはどうするのだろう。人の移動、集散、いろいろな意味で、大変そうに思える。

羽田に着陸する前の景色。
久々に、夕焼けに映える富士山を見ることができた。

強行軍・・・といっても、現地での観光で

2011年03月04日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
日本海側の某県にて臨床医学系の学会。

羽田はいい天気だったのだが、当地は今ひとつのお天気とのことで心配していた。
おまけに寒いとか。
飛行機も着陸の時には濃霧の中。
突然、滑走路が見えるという感じで、やっぱりパイロットはすごいな、などと思いながら外に出れば、それほど寒くない。
研究会が始まるまでの2時間を利用して、当地の観光名所に。

高校の修学旅行以来だったのだが、以前の記憶は全くなくなっており、初訪問のようなものだった。
残念ながら、現在改修中だったが、それはそれでいい(めったにない)時にこれたのかな?と。
なにせ、空港に着いて、直通バスがあるのを知って、おもいっきり計算。
往復1時間、現地で1時間。

レトロな私鉄にも乗れて、大満足。
時間通り、評議員会の会場に到着。何食わぬ顔をして末席にて会議に参加。
研究会、一日目、私の病理コメンテーターとしてのプレゼンもあった。多少、難しい症例だったのだが、同じフロアに権威の先生がおられて、助け舟を出してくださったということもあり、無事(?)終了。

懇親会でちょっと飲み過ぎてしまったが・・・
なんだかんだ言っても、早くに宿に戻っているので、明日はきっちり目を覚まして、一日頑張ろう。

ひな祭り

2011年03月03日 | 日々思うこと、考えること
今朝は寒かった。
霜柱の高さもひときわ(寒さと高さに相関があるかは知らない)。

まるで冷蔵庫。

そうはいっても、朝日の作る影もだいぶ短くなった。

日向を選んで歩くと、やっぱり暖かい。

今日はひな祭り。

娘の成長を祝うために、早く帰ろうと思ったのだが、カンファレンスが長引いて、病院をでたのは8時半。
家に帰り着いたのは、10時で、娘はすでに寝る準備。

娘の健康を妻と息子と私とで祝って乾杯。

寒さは明日まで続くとのこと、学会で日本海側の街に行くが、寒そう・・・

カフカと筒井と芥川賞・・・2011年2月の読書記録

2011年03月02日 | 読書、映画、音楽、美術
2月はカフカがほとんどすべて。読みやすいのだが、読み通すにはあまりにつらい大作。
あまりにつらくて、途中で芥川賞を挟んで読んだ。この2作、内容もさることながら、葉山/逗子と京浜臨海地区という点でも、対照的。横須賀線上にある別荘地と工業地帯。
筒井2作;最近の筒井、集大成と言えるような作品が多い。
これから、学会が多くなるので、大作は読まないように気をつけよう。

2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1550ページ

なんで筒井がこんなアホな本を書いたのだろう、と思い手に取った。朝日で連載していた”漂流”もそうだったが、これまでの筒井作品(がいかにして書かれたか)を振り返るような文章。75歳ということで、それも宜なるかな。私は、蛇蝎をつい先日まで「だこつ」と読んでいた。周りの運転手に悪態をつきながら運転しているし、アホなことはどこにでも転がっている。 なぜ、筒井が、こんなアホな本を書いたかは、最後まで読まないとわからない。
読了日:02月25日 著者:筒井 康隆
Kとの濃密な、でも決して感情移入のできない4日間。郷に入りては郷に従え。従僕、助手が犬のように描かれていたのが象徴的だった。このことについてのフリーダの解説のところで、著者の本編への介入が感じられてしまったのがちょっと残念。Twitterがなくても、人々は社会の不条理性をひしひしと感じていたということか。
読了日:02月23日 著者:フランツ カフカ
誰でもが、こんな育ちをすればこんな風になってしまう、ということか。悪事には手を染めない、その善良な心が底流にあることが、貫多を愛すべき、感情移入すべき主人公にしている。19歳にしては物事をよく考えていて偉い。私の19歳の頃なんぞ、軽挙妄動、傍若無人、最低の人間だった。”ダメ人間”という感想が多いが、私には全くそうは思えない。少なくとも私は主人公以下の人間であったと思える。ところで、文春の吊り広告に著者の紹介に「逮捕歴あり」とあったが、これにはいささか失望した。
読了日:02月15日 著者:西村 賢太
一文一文丁寧に推敲して、昭和40年代にわずかに残っていた言葉を駆使しての文章。技巧が前面に出てきてしまっているのがちょっと。女性の思考回路ってこういうものなのかと、ちょっとのぞきみたような気がした。
読了日:02月10日 著者:朝吹 真理子
ビアズを読んだあとだったので、2番煎じの感が拭えない。筒井版悪魔の辞典も読もうかと思っていたが、先延ばしにすることに。
読了日:02月07日 著者:筒井 康隆

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