こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ご招待の準備

2013年03月16日 | ガーデニング・菜園・花・緑
今週末はオンコール当番なのだが、明日、後輩が我が家に遊びに来てくれることになっている。奥さんと、まだ1歳前のお子さんも一緒だ。病院から呼び出しがあったら、時間をずらしてもらうか、キャンセルだが仕方ない、二週間に一度は当番なのでどうしようもない。
気候も良く、今日の鎌倉もとても暖かだった。
東京は観測史上最も早い桜の開花となったそうだ。

私のお客さんということもあり、率先して掃除をした。

今日、手入れしたのは、主に庭。
というか、庭いじりの延長のようになってしまった。目土をいれた芝生もずいぶん生えてきている。

フラワーポッドのガーデンシクラメンも元気になってきた。残っていた小さなスペースに植木鉢のなかでぎゅうぎゅうになっていたチューリップを移植して地植えにした。
さて、庭がひとしきり終わったら次は窓。
フラットコーテッドレトリバーのナイトのよだれが着いてしまっているので、ケルヒャーで落とす。

結構、かぴかぴで苦戦したが、なんとかきれいになった。

玄関前の小さなスペース。ここには土止めに石を置いているのだが、この上に多量の落ち葉が残っていた。
四つん這いになって葉っぱを取り除いた。
取っても取っても取りきれない。落ち葉をすべて取り除くなどというのは土台無理な話だと、変に納得してしまった。

時々、花をいじって、植木鉢を動かして、掃き掃除をして、とのんびりやっていたら、あっという間に一日が終わった。

まあ、これならお客さんをお迎えするのに恥ずかしくはないだろう。

明日も天気になりそうで、楽しみである。

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診断書、論文の添削

2013年03月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
私は、普段万年筆を4本使っている。
30年前に大学の合格祝いでいただいたものもある。今は、場面場面でわけてなるべく均等に使っている。
書類などの記入にはこれ、普段の業務関連に使うのにはこれ、手帳に書き込むのにはこれ、といったような具合だ。これで3本の万年筆を使っているのだが、もう1本には添削のために赤インクを入れている。
病理診断という仕事は、標本を診て診断をつける。その診断を文章にして、報告書を書いていく。
電子カルテが導入されているので、報告書の紙がプリントアウトされるわけではないが、レジデントの先生の下書きが、指導医であるコロ健達にまわってくる。診断のチェックだ。
ここで、下書きの診断、診断文にある誤りや、てにをは、などスムーズでないところを赤ペンで直す。

私の頃は赤入れされた診断文をワープロで打ち直して清書していた。
赤入れされた下書きは貴重な教科書となって、あとになって何度も見直した。
今は、何度もやり取りするのが面倒なので、赤入れしてそれをそのまま自分で訂正して報告している。
下の先生がそれを見直しているかはよく知らない。

論文も直す。
あたりまえのことだけど、私がさんざんしてもらったことを後輩にしてあげる。
この間など、1000字程度の日本語のごく短い抄録を5回くらいやりとりして、直した。
面倒と思ってしまうとそれまで。辛抱強くやってあげなくてはいけない。

結局、4本ある万年筆のうち、一番使うのは赤インクを入れているものばかりで、ほかの3本を合わせたよりも使っているように思う。

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連載小説

2013年03月14日 | 読書、映画、音楽、美術

朝日新聞で連載中だった筒井康隆の小説 聖痕 が昨日で終わった。
私的には昨日で終わっていたようだ、というのが正しく、今朝、宮部みゆきの新連載を読んで初めて気がついた。
主人公の語りが明日からの次なる展開を期待させるような感じだったので、(了)の字をすっかり見落としていた。
筒井らしい小説で、最後まで楽しませてくれたが、お子さんに挿絵を描かせたのは、筒井もやはり人の親であったかと思える。

夕刊に連載中の松尾スズキの 私はテレビに出たかった も、松尾が一体いつから小説家になったのだ、と驚きながら読みはじめたら嵌まってしまい、朝出かける前、帰って風呂から出たあとの二度小説を楽しんでいた。
毎日、少しずつ読むので、ある意味単行本を4、5日で一気に読むよりは無理がない。

さて、その連載小説だが、連日新聞に掲載されている。ということは、作家は連日分書かなくてはいけないわけで、結構大変そうだ。
私も1000日連続投稿を目指して、毎日記事を書いて頑張っているが、あちらは金をもらって書いているわけで、日々気楽に更新している私とはプレッシャーの度合いが違う。なんせ、書けなくなったら終わりだ。
でも、小説というのは、どこで終わらせてもいいとのことなので、ある程度続けてしまえば、いつ、どこで終わってしまおうが、気にしないでいいのかもしれない。

新聞の一面で、小説が何ページにあるかを確認してから探すが、それがもどかしく開いてみても、なかなか見つからない。小説以外全部広告なんていう時もあり、新聞のごちゃごちゃ感が楽しい。
ネットでばかりニュースを読んで済ませていると、こういった楽しみは無い。
宮部みゆきも嫌いではない作家なのでしばらくの間読んでみようと思っている。

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お客様

2013年03月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
西日本の病院に勤務されている病理の先生がコロ健が勤めている病院の見学にいらしてくれた。
ところ変われば、病理医の立場もかわるで、結構ご苦労が多いとおっしゃっていた。

まあ、病理医をないがしろにするようなことはどこでもあって、コロ健も何度も悔しい思い、悲しい思いをしてきたし、いまでも残念な思いをすることはたびたびある。
春になったので、愚痴のような相槌はしなかった。

代わりといってはなんだが、「病理は、どこにでも顔を出して、知ってもらうように努力しています」と、お伝えした。

おかげ(営業努力?)で、けっこう重宝がられるようになってしまって、忙しくなってしまったことは黙っていた。

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今年の冬も乗り切れた

2013年03月12日 | 日々思うこと、考えること
春になると元気になる人が多い。というか、ほとんどの人が元気になる。
私たちに寄り添うように木々花々が元気を取り戻し、小鳥のさえずりが耳に心地よい。

コロ健もずいぶん元気になってきた。このブログのテンプレートも今日から春バージョンにした。
今年の冬はとくに寒かったので元気も萎えていたが、なんとか乗り越えることができたように思う。とくに、落ち込み気味の記事のときにいただいたコメントには、ずいぶん助けていただいたのがよくわかる。ありがとうございました。

こうやって、ブログとして、心の移り変わりを書き留めていると、季節というものが心の調子に大変つよく影響を与えているということがわかって良い。昨年の秋口には、「また、落ち込む季節が来るぞ」と、心の準備ができたし、このブログに書く内容も「コロ健、また落ち込んでいるよ」と笑われないようにしていたら、心も少し強く持つことができたように思う。

とはいえ、1月、2月の記事を見返すと情けなくなる。
1月16日「どうも最近、仕事がうまくいかない。診断、研究、発表。どれも、いま一つだ。」
1月24日「どうにもこうにも調子が上がってこない。毎年、秋に感じる気分の落ち込みとは異なる。どちらかというと、スランプというもののような感じだが、それとも違う。なんだか、こう、足が前に進まないという感じだ。」
2月4日「私は、ずいぶんとずるいことをしながら生きている」
2月27日「肩こり、腰痛、口内炎。コロ健、ちょっと、マジでキツい状態にある。」
どうも、この27日の記事の時がピークのようで、内容はそれから徐々に上向きになってきている。
それにしても、大の大人がよくもまあ、これだけ弱音を吐けるものだ。



そうはいっても、なんやかんやで、この冬も持ちこたえることができたようなので、コロ健もそろそろ頑張ろうと思う。この時期の頑張ろうは、結構頑張れるのでいいように思う。

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失うということ

2013年03月11日 | 自然災害・事故・感染症
仕事に疲れて伸びをして天井を見ると、2年前の今日、壁と天井の境にできたひび割れが目に入る。
外壁や廊下の修繕は済んでいるが、部屋の中などには地震の爪痕がまだ残っている。
本棚から落ちた資料類の片付けも終わっていない。

14時46分、院内に放送が流れ、病院全体で黙祷を捧げた。
黙祷の1分間はあの時の揺れに比べてずいぶん短い。
終わって外を見ると明るい。あの日は、何度も余震が来ていたのと、迅速診断を行っていたので、気がついた時、外はずいぶん暗かった。
あれから2年。

夜中、急に目が覚めて、寝床を出る。
妻の寝息が聞こえ、息子や娘の部屋の壁の向こうに感じる気配。ちょっと歩くとマルチーズのコロが軽く吠え、フラットコーテッドレトリバーのナイトのいびきが聞こえる。
もし、これらすべてから引き離されてしまったら、私はいったい、どうなってしまうだろうと想像してみる。

あの震災の津波で多くの人が家族と死別した。その悲しみはいかばかりだろうか。
絶望から立ち直ることはきわめて難しいに違いない。

そして、地震に引き続いて起きた原発事故。
住み慣れた家、町、ふるさとが放射能で汚染され、そこから引き離される。

手入れをして住んでいた家から離され、花の手入れもできなくなってしまう。

失うということは、なんとつらいことだろうか。
あの日、私たちは多くの命と心を失った。

現実の社会で、このような不条理が起こる。

被災された方々はいまだつらい生活を強いられている。
季節は春だが、本当の春は残念ながらまだ遠い。

何もできないまま、また1年が過ぎてしまった。

真面目に仕事をして、税金を納める。今のところ、それしかできない。


花の春が来た

2013年03月10日 | 日々思うこと、考えること
アカシア(ミモザ)の花が咲き始めた。
わが家には二本のミモザがある。1本はギンヨウアカシア。

もう一本は、一月の大雪で幹が折れてしまったパールアカシア。
残った枝だけでも、なんとかしようと裂けてしまったところをあわせて、包帯を巻き、防腐処理をした。そのかいあってか、残った枝の花が咲きだした。

樹形は悲しいほどの変わりようだが、大切に育ててあげたい。

花の少ない冬の間、目を楽しませてくれたパンジー、ビオラが、暖かさとともにぐっと大きくなってきた。

こんなにもたくさんの花が咲くと思っていなかったのだが、このところの陽気もあって、冬のうちにいろいろ植えた花が満開となった。
寄せ植えを作ったときにはギュウギュウにしたつもりでもすかすかだったのだが、本当にギュウギュウになってきた。これから4月いっぱいくらいまではこの花達が目を楽しませてくれるだろうと思うと、嬉しくなる。

今年はチューリップをたくさん植えた。袋詰めの球根を植え忘れていたら、袋の中で根が生えていて驚いて、あわてて植えたのだ。

そのチューリップ達もずいぶん芽が出てきた。
花の咲く日が待ち遠しい。


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息子の高校卒業

2013年03月09日 | 家族のこと
今日は息子の高校の卒業式だった。書き始めてすぐに凡庸なタイトルだと思ったが、私にとっては一生に一度のことなので、結局このままにした。子供の人生は彼ら自身のものであり、私たち夫婦のものではない。でも、神様から預かっている少しの間(「よいこの育て方 エピローグ  子供は親のものではない」)、子供の成長をいろいろな気持ちで見守り、思い出をとどめておきたい。

息子にとっては不本意な高校受験で進んだ進学先だった(「人生いろいろ。」)。だが、3年間で多くのよい友人を得ることができ、卒業式の朝、「この高校でよかった」と言って家を出て行った。そして充実した学校生活のなかで、3年間たゆまぬ努力を続け、近所の公立大学への現役進学を決めた(「僕が三年間してきたこと」)。

挫折しても、くじけずにそれをバネにして、成長する。
私は、そんなこと、実際にあるわけないと思っていたし、息子の将来を悲観的に思ったこともあった(「なにが最善か」)。
だが、目の前で息子がそれをやってのけてくれた。

若いうちの苦労は買ってでもしろ、というが、彼にとってこれがまさしくそうだったということなのだろう。
だが、その”苦労”も本当は、苦労ではなかった。
苦労を苦労と思い、あきらめるから苦労なのであって、苦労は幸せとは表裏一体なのだ。
多くの若者がそれぞれの春を迎えた。不本意な春を迎える若者もいるだろうが、一見不本意のようであっても、その裏には大きなチャンスがある。ものごとを一面的に見てはいけない。

すべての卒業生へ、ご卒業、おめでとう。

・・・って、もうPTA会長じゃないんだから(PTA会長の祝辞 (卒業式および入学式))。
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遺訓と宿題

2013年03月08日 | 日々思うこと、考えること
私が大変尊敬していた中学高校時代の先生が亡くなられた。88歳だった。

中学校の入学式のときに、下駄箱の横の壁に、先生の名前のあとに「死亡」と続けてある落書きがあって驚いた。すでに母校の名物教師であり、生徒指導もしておられた先生に反抗した生徒がそんな落書きをしたのだろう。36年前のことだ。その時、学生運動の燃えかすの臭いのようなものを感じ、高校生という大人のいる学校(中高一貫校)に入ったのだと感じたのを覚えている。
社会科の先生で、優しい笑顔でしてくださった授業は楽しく、もともとも文系科目が好きであった私は先生の大ファンであった。
私が初めてお会いした時、先生はすでに50歳を過ぎておられたわけで、自分たちの親よりも年上の、戦争を体験してきた人生の大先輩ということを感じ取っていたのだろうか、多くの生徒から慕われていた。

先生はそんな落書きにもかかわらず、それから36年間ご無事に過ごされ、3年ほど前に開いた同窓会にもお出でいただいた。

今となっては、遺訓であり永遠の宿題となってしまったが、そのとき、私たち同窓生に次のようなお言葉をいただいた。    
「この頃の我が国の様子は、言葉がないくらいの内憂外患状態です。短歌をひとつ聞いてください。

『君による 為さるべきこと さらにあり この大いなる 国の窮みに』。

この国の有事に君にしてもらいたいことがたくさんある…… これは昭和21年、私が中国から復員してきたばかりの頃に新聞で見た短歌であります。順番からいって、あとは君たちにお願いします。どうか、我が愛する日本をよろしくお願いします」

某科の迅速が入っていたのだが、葬儀場が近いということもあって合間を縫ってお通夜に参列することができ、お焼香の列に並びながらこの言葉を思い出し、考えていた。

これまで私はどのように生きてきただろうか。
この国のために何をしてきただろうか。果たして自分のことばかりで、この国から何かをしてもらうことばかりを考えていたのではないだろうか。

先生は教育者として、多くの優秀な人材を育てた。
私ももうすぐ、初めてお会いした時の先生の年となる。
まだ時間はある。
いま一度立ち止まり、よく考え、宿題に取り組まなければならない。

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前後方注意

2013年03月07日 | 日々思うこと、考えること
携帯電話でメールをやりとりするのが普通になった頃から、そういったものをいじりながら歩く人が多くなった。この傾向はここ数年のスマホの普及とともにより一層進んで、ゲーム、テレビ放送の視聴など、各人各様に使用しながら歩いている。

携帯メールの頃はメールを打ちながら歩いていても、周囲を気をつけている人が多かったが、スマホだとこれにのめり込んで、周囲を気をつけないで歩いている人が増えているように思う。
夜道とかで、バックライトに照らされた青白い顔がすぐ傍まで、自分の方へまっすぐ突進してくるのは結構怖い。

人と人のすれ違というのは、10メートルぐらい手前からお互い相手に気がついて、どちらがよけるというわけでもないように間合いを取りながらするものだ。
ところが、スマホの画面に夢中だったりすると、5メートルくらいまで気がつかず、画面の縁に相手が見えて急に身構える。
それでもまだ、気がついて、悪いと思うのかよける人が多いが、そのうち、よけていない方が悪いような感じになってしまうのだろうかと思うと、暗澹たる気持ちになる。

あと、困るのが、同じ方向に向かって歩いているとき、中途半端にノロノロと歩いている人。お年寄りや小さい子供連れの人が周りのペースより遅く歩いているのは気にならないのだが、普通の体格の、それも若い人が周りとは明らかに違うペースで歩いているとイライラする。追い抜くときに手元をみると、10人中9人ぐらいがスマホもしくは携帯をいじっている。漫画を読みながら歩いている人もいるが、後ろから見てわかるのであきらめがつく。これに対してスマホ、携帯いじり歩きは何で遅いのかがわからないので気持ち悪い。
後ろの人にも気を使って欲しい。

私自身、このブログの更新にスマホを使っている。帰り道でも、歩きながら更新していることがあるので、前から来る人には、くれぐれも気をつけないといけない。

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気になる音

2013年03月06日 | 日々思うこと、考えること
多少、聞こえが悪くなったのかもしれないと思うことが無いわけではないが、今のところ耳はよく聴こえる。
音というものは、耳を塞いでも聴こえてくる。そして、その中には嫌な音というのがある。

通勤時、電車やホームで気になるのは、ヘッドフォンからの音漏れ、携帯ゲームのボタンを押す音、携帯電話での会話、いびきなどだ。

音が気になる気にならないというのは、場面場面でめまぐるしく変わる。

キャスター付きバッグのガラガラ音があまり気にならないのは、移動を目的とする場所での音だからなのだろう。

職場で気になるのが、キーボードをたたく音、物を飲み食いする音だ。
とくに、せんべいの音、が気になる。

せんべいの音というのも、おやつ時にくつろいでいるときに、いい音を立てて食べるのは、こちらも嬉しくなるが、顕微鏡を覗いている時、医局で文献を読んでいるときなどに、「ぼりっ、ばりっ」とのんきな音が聞こえてくるといっぺんに気が萎えてしまう。
せんべい好きな人というのは結構いる。
こちらも食べれば一緒のレベルになるのだけど、仕事をしながらせんべいを食べると指先が汚れるので私にはできない芸当である。

あとは、飴、キャンディー。舐めているだけならいいのだけど、これを砕く音、というのがやっぱり気になる。
これは、私も無意識のうちにやっていることがある。ハッとしたときには手遅れ。周囲の人に”ごりっ”というような音を聴かせてしまっている。

それぞれ、いちいち目くじらをたてて注意するようなことではないので、自分で気がついて欲しいのだが、自分が起こした音というのが周りに迷惑をかけているなど気がつくことはまず無い。

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50年間夫婦を続けるということ

2013年03月05日 | 家族のこと
今日は私の両親の50回目の結婚記念日。金婚式だ。
両親の結婚生活50年というのが、長いのか短いのか、良かったのか悪かったのか、当人たちではないのでわからないが、少なくとも私の人生よりは長い。
どうして続いたのかということを尋ねたところで、お袋だったら「どうしてかしらね?」、親父だったら「どうしてだろうね?」と答えて終わりだろう。

子供からみても、答えなどわかるわけが無い。両親にしても夫婦円満の秘訣だのなんだの、聞かれたところで大きなお世話に違いない。

一つだけわかることは、結婚の継続に子供というものはあまり関係がないということだ。
不肖の長男(コロ健)が問題を起こしたときも、夫婦で乗り越えていたようだし、障害のある弟を育てるのも夫婦でやってきた。年の離れた妹も、とてもかわいがって育てていた。祖父母との関係にしても、ときどき(ではないかな?)波風は立っていたようだが、結局は乗り越えていた。
だから、私は自分で思っているほど両親に迷惑をかけてはいないのではないかと思ったりもする。

コロ健は結婚して20年そこそこ。これでもよく続いたほうだと思う。両親の域に達するまで、あと30年近くある。

わがふた親が大病もせず、50年もの間、元気に過ごしてくれたことが一番嬉しい。
近いうちに、金婚式のお祝いをしてあげたいと思っている。

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今日に限って腹ごしらえ

2013年03月04日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
朝のうちに某科の緊急手術が決定し、術中迅速診断の依頼が立った。
通常の手術枠はいっぱいで、予定手術がすべて終わってからとなる。
迅速診断は緊張する。昼間のテンションの高い時間帯に行っても緊張するのが、時間外となるともっとつらい。

臨床医が病理医の手助け無く闇雲に手術をしているというのは患者さんにとって、不利益以外の何ものでもない。臨床医にしても、心細いに違いない。

病理医もやっぱり臨床の一翼を担っている。彼等を置いては帰れない。
というわけで、われわれ病理医も手術の進行を待つ。

今夜も遅くまでかかるのだろうと思って、売店で丼を買って腹ごしらえをしていたら、意外と早く検体が出てきた。診断は難しかったが、手術室まで出向いて術者に直接説明した。部屋に戻って迅速診断の報告書を書き上げて終わり。
普段と同じに仕事が終わった。
大抵は、腹ごしらえなど無しでいるのだけど・・・今日に限って早めに食べてしまった。
中途半端なことになってしまったが、仕方ない。
帰りは、すこし早く歩いてみた。

それでもあまりお腹は空かない。夕食はどうしよう。

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息子とバスケで筋肉痛

2013年03月03日 | スポーツ・健康・ダイエット
「ねえ、パパ明日(鎌倉)体育館でバスケやらない?」と息子に誘われた。第一志望の発表はまだだが、第二志望の大学に合格していて浪人は無いので、受験勉強は終わっている。いつの間にか、呼び方がパパに戻っているのはさておき、ほぼ2年ぶりとなるバスケ、どうしようかと、少しだけ躊躇したが、オンコール(で遠出できない)ということもあり、誘いに応じた。

体育館は結構混んでいたが、体育館の壁についているリングが確保できた。
久ぶりにシュートを打ったら、ゴールに入り、ホッとした。
10本ほど打ったら、もう疲れてしまったので、あとは、息子のシュートのためのパス出し、1 on 1のディフェンスをやって汗を流した。
ボールを持って、嬉しそうな息子の顔を見て、ずいぶん我慢していたのだということが改めてよくわかった。
私も、ひざ、ひじの痛みはさほど感じなかった。

だが、今朝。
起きてみると、右ひじが痛い。左ひざも多少重く感じる。両ふくらはぎにも張りを感じる。やっぱりだめだったか、と思っていたら、息子が「すっごい、筋肉痛だ、まいった」などと言いながら起きてきた。
まあ、いきなりやったら当然無理だろう。徐々に戻していけばいいのだろうが、いろいろ忙しいようだから、結局は、入学後、入部後ということになるのだろう。
体育館には親子で楽しんでいる人が私たちのほかに二組いた。一組はミニバス、もう一組は中学生だろうか。ゲームでなくてもバスケは楽しい。
私も、クラブチームに戻ろうかと思う。



娘はバレー部。コロ健、手首が細くてボールを受けると痛いレシーブが苦手で、残念ながら娘の相手をしてやることができない。

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本を読むにも体力が要る・・・2013年2月の読書記録

2013年03月02日 | 読書、映画、音楽、美術
私にとって、これという本がなかった。芥川賞、直木賞もなんとなく面白くなさそうで、スルーしてしまった。本屋には2,3度行ったのだけど、手に取ろうという気がしない。まずは積読本を片付けようかということに。体も心もちょっとお疲れ気味だったので、読書をする気にもならなかったのだろう。本を読むにも体力、気力が必要だ。種類は雑多。今月は、論文を読み込まないとならない、というか読まなくてはならない論文が溜まっている”ので、読書に関しては先月から読み終えられていない本を片付けるくらいか。

それにしても…物理。



読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1714ページ
ナイス数:99ナイス

 面白くて眠れなくなる化学
面白くて眠れなくなる化学感想理系の選択は生物化学。物理は全くできなかったので、「面白くて・・・」の物理を読んでみたら、まずまずだったので、化学も読むことにした。内容的には物理の方が良かった。筆者の専門が化学ということがあるのか、難しいし、中盤はかったるい。最後の実験シリーズも、もう少し図や化学式を入れて理解しやすくしたらよかった。読者層を絞りきれずに散漫になってしまったように思える。読了日:2月26日 著者:左巻 健男


面白くて眠れなくなる物理面白くて眠れなくなる物理感想中2で物理系の科目に挫折して以来、物理はダメ。時々、こういう本があって、読んでみるが、やっぱり途中でわからなくなる。この本も、”物理を身近に”というコンセプトは理解できるのだけど、数式とか - , + が出てくる辺りでもう挫折。でも、身近なものでの実験は大変素晴らしい。理科離れとは、物理離れである、と常々思っているけれど、学校での教え方をもっと工夫しないと、もっと進行するに違いない。読了日:2月22日 著者:左巻 健男


雨の日も、晴れ男 (文春文庫)雨の日も、晴れ男 (文春文庫)感想仕事はテンパイというか、溢れてしまい、仕事帰り、職場から駅に向かう途中で「もう、ダメだー」などとひとり言を漏らしていた。本当にダメそうになってしまい、大好きな本に助けてもらおうと思って、スマホで「元気の出る本」を検索した。ヒットしてきたうちの1冊がこの本。幸い本屋はまだ開いていて、駆け込んだ。そして、この本はそこにあった。きっかけは、偶然(神の配剤)かも知れないが、それを自分のものにするのは、人それぞれ。この本のおかげで忘れかけていた笑顔も取り戻すことができそうだ。読了日:2月21日 著者:水野 敬也


傾国子女傾国子女感想美人も一万人に一人くらいはいて、好みも別れるので、誰もが千春さんに惚れるわけではないので、“傾国”というタイトルはちょっとどうか。あと、まともな奥方のいる男が出てこないのはおかしい。美人は隠れて生きてても誰かが探し出してしまう。目ざとい男は美人を見つけ次第結婚してしまうが、運悪く社会に出てしまった美人というのは本当に気の毒で、老若様々な男につきまとわれることになる。それにしても、美人というのは本当に不思議な存在だ。なんで惹かれ、もう一度会いたくなるのだろう。残念ながらその答えは本書にはない。読了日:2月20日 著者:島田 雅彦




小説講座 売れる作家の全技術  デビューだけで満足してはいけない小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない感想ぱらぱら読んで赤い字が目立ち、まるで参考書だと思ったら、本当にそうだった。技術論はさておき、後半ではプロというもの、どんな領域でも必死に勉強し、必死に客にサービスし、必死に仕事し、作家の世界も例外ではない、ということが書かれている。知ってしまえば、どうってことないが、文壇たるところ、こういったものは作家それぞれが生き抜く”知恵”として隠していたことなのだろう。作家になりたい人必携の書。私は、これで完全にあきらめた。自分の仕事を必死にやるのがいいし、書きたいことはブログに書けば十分だ。読了日:2月13日 著者:大沢 在昌


くじけないでくじけないで感想柴田さんの声まで聞こえてきそうな詩の数々。もちろんご本人の声を聞いたことは無いけれど、そんな気にさせられてしまう。私だけじゃない。私はさびしくない。読了日:2月7日 著者:柴田 トヨ

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