きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

見えない太陽系外の惑星 150年以上前の方法で発見!

2012-06-02 23:16:12 | 科学だいすき
見えない太陽系外の惑星 150年以上前の方法で発見!

米航空宇宙局(NASA)が2009年に打ち上げた宇宙望遠鏡「ケプラー」によって、太陽以外の恒星の周りを回る惑星が次々発見されています。ケプラーの太陽系外惑星探査は、惑星が恒星の前を横切るとき明るさが変わるのを利用しています。米国とデンマークの研究グループはケプラーの観測データを150年以上前に海王星の発見に用いられた方法で解析して、恒星の前を横切らない“見えない”惑星を発見したと、米科学誌『サイエンス』電子版(5月10日付)に発表しました。


KO1―872の周りに新たに見つかった惑星の想像図
(c)Southwest Research Institute


海王星は、太陽からの距離が約45億キロメートルと、太陽系で最も外側を回る惑星です。1846年にドイツの天文学者ガレによって発見されましたが、そのきっかけはフランスの天文学者ルベリエによる計算結果でした。ルベリエは、海王星の内側を回る天王星の運動が未知の惑星によって影響を受けているとして、海王星の位置を予言しました。
研究グループは、ケプラーが観測した数多くの恒星に関するデータの中から、「KOI―872」と呼ばれる恒星に注目しました。KOI―872には、主星の周りを約33.6日の周期で回る惑星の存在が知られていました。しかし、この惑星の周期が2時間以上遅れたりすることがあるため、問題になっていたからです。
KOI―872の惑星でみられる周期のずれを、研究グループがルベリエと同じ方法で計算したところ、新たに57日の周期で回る惑星の存在が確実になったほか、6.8日の周期で回る惑星の存在も示唆されたといいます。ケプラーは地球の周りを回りながらはくちょう座とこと座の方向にある約15万個の恒星を観測しています。KOI―872で新たに見つかった二つの惑星は、地球の方向からの観測では恒星の前を横切らないため、ケプラーでは見えない惑星です。
研究グループは、今回の研究結果はケプラーの観測では予想していなかった惑星も見つかる可能性を示したとしています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年5月28日付掲載



かつては冥王星が太陽系で最も遠くを回っていいる惑星だったのですが、惑星の定義付けの変更により降格された冥王星。
それからは海王星が太陽系のもっとも遠くを回る惑星になりました。
ホルストの管弦楽組曲に「惑星(プラネット)」がありますが、ホルストが「惑星(プラネット)」を作曲したのが1914年から1917年の間と言われています。
肉眼で確認できる火星、木星、土星に続き、望遠鏡でしか確認できない天王星が発見されたのが1781年、海王星は1846年。
冥王星の発見は、ずっとくだって1930年だった。
だから、ホルストの「惑星」には冥王星は入っていない。

今となっては結果オーライだったのかもしれませんが・・・


望遠鏡の技術がまだまだ発達していなかった時代の技術で、その時代とは隔世の感のある度合いの解像度の望遠鏡で太陽系外の恒星の惑星を見つけようという試み。

海王星の場合は予測した方向に望遠鏡を向けたて発見できたのですが、今回のKOI-872の場合は太陽系外惑星。惑星がその主星から受けて反射する輝きは、いくら高感度の望遠鏡といえどもとらえようがありません。現在の技術では・・・

そこで威力を発揮したのが、望遠鏡の制度が低かった150年前の技術が今になって見直されてきたのですね。


温故知新とはこの事を言うのでしょうね(^^♪
コメント
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