木質バイオマスの熱利用 高知県など普及・研究
農業ハウスの暖房に
農山村にある自然再生エネルギーのうち、身近で豊富にあるのが森林の資源を熱や電気として使う「木質バイオマス」です。とくに熱源としての利用が課題になっています。まきストーブのほか、製材くず木を砕いた「チップ」、さらに圧力と熱をかけて固めた「ペレット」を暖房に利用できます。
高知県では、農業用ハウスに木質ペレットの暖房施設を普及しています。木質ペレットは、小さな塊のため、暖房施設のボイラーに自動的に供給することができます。
同県によると、来年度は5000トンの木質ペレット生産能力がある新工場を建設。合計5工場をフル稼働すれば、168基を予定する県内のペレットポイラー需要にこたえられるといいます。
輸入重油の削減にも
ペレット工場は、林野庁の補助事業に加え、県費で建設しています。
「輸入の重油を1割削減すれば、4億円ほど浮く。それが毎年、県内に循環することになる。エネルギーの地産地消にもなる」(木材産業課)と積極的に位置づけます。
森林総合研究所(独立行政法人)では、木質ペレットの研究をしています。木材乾燥研究室の吉田貴紘主任研究員は、ペレットをさらに熱処理して炭に近い状態にする「ハイパー木質ペレット」を開発中です。発熱量を2割以上増やす実証試験をする予定です。
吉田さんは、木質ペレットは、一定価格で営農計画が立てやすく、近くにペレット工場があれば、灯油や重油よりも安いといいます。化石燃料が地球温暖化につながるのに比べ、二酸化炭素を吸収する木は再生可能であり、産業的にも地域にお金がまわる利点がある、と指摘しています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年10月28日付掲載
昔ながらの薪を使った暖房。それを「チップ」として燃焼効率をアップしていくと、いろんな暖房に使えます。
「地産地消」や「地球温暖化」対策にもなります。普及が望まれます。
農業ハウスの暖房に
農山村にある自然再生エネルギーのうち、身近で豊富にあるのが森林の資源を熱や電気として使う「木質バイオマス」です。とくに熱源としての利用が課題になっています。まきストーブのほか、製材くず木を砕いた「チップ」、さらに圧力と熱をかけて固めた「ペレット」を暖房に利用できます。
高知県では、農業用ハウスに木質ペレットの暖房施設を普及しています。木質ペレットは、小さな塊のため、暖房施設のボイラーに自動的に供給することができます。
同県によると、来年度は5000トンの木質ペレット生産能力がある新工場を建設。合計5工場をフル稼働すれば、168基を予定する県内のペレットポイラー需要にこたえられるといいます。
輸入重油の削減にも
ペレット工場は、林野庁の補助事業に加え、県費で建設しています。
「輸入の重油を1割削減すれば、4億円ほど浮く。それが毎年、県内に循環することになる。エネルギーの地産地消にもなる」(木材産業課)と積極的に位置づけます。
森林総合研究所(独立行政法人)では、木質ペレットの研究をしています。木材乾燥研究室の吉田貴紘主任研究員は、ペレットをさらに熱処理して炭に近い状態にする「ハイパー木質ペレット」を開発中です。発熱量を2割以上増やす実証試験をする予定です。
吉田さんは、木質ペレットは、一定価格で営農計画が立てやすく、近くにペレット工場があれば、灯油や重油よりも安いといいます。化石燃料が地球温暖化につながるのに比べ、二酸化炭素を吸収する木は再生可能であり、産業的にも地域にお金がまわる利点がある、と指摘しています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年10月28日付掲載
昔ながらの薪を使った暖房。それを「チップ」として燃焼効率をアップしていくと、いろんな暖房に使えます。
「地産地消」や「地球温暖化」対策にもなります。普及が望まれます。