「維新」政治どうみる Q&A⑥ 「異質の危険」 「オール大阪」の共同
Q なぜ大阪では国政と違う共同が?
「維新」が大阪でやってきたこと、やろうとしていることには、従来にない、次のような「異質の危険」があります。
①「大阪都」構想で大阪市をつぶし、くらしを守る施策をつぶし、権限・財源を「府」に吸い上げ、「1人の指揮官」でやりたい放題―およそ「自治体改革」とは無縁な「統治機構改革」を狙う。「なんでも民営化」で公的役割を根こそぎ捨てる。
②「教育基本条例」「職員基本条例」によって、教育に土足で介入し、教職員を縛り付け、「国際競争を担う人材」づくりのためと称して子どもたちを「競争」「競争」であおる。公務員は「府民・市民の奉仕者」でなく、「維新の奉仕者」にすることを狙う。
③手法の異質さ―平気でウソとペテンを弄(ろう)す。激しい公務員バッシング、「既得権益者」攻撃で対立と分断をはかる。“選挙に勝てば何でもできる”と「民意」も「独裁」の道具にする。メディア攻撃とツイッターでの一方的情報発信…。
これらの「異質の危険」にたいし、従来の自民党・「オール与党」支持基盤にも大きな矛盾と反発が生まれました。「教育基本条例案」反対の声は、教育委員会や校長経験者、PTA関係者、日教組・全教など垣根を越えた共同のとりくみへと広がりました。
「独裁」政治はいりません―2011年秋、大阪府知事・大阪市長ダブル選挙時のビラ
2011年秋、「大阪都」構想を掲げて、橋下徹氏が知事の座を途中で投げ出し、大阪市長選に出馬し、府知事・大阪市長ダブル選挙が行われることになりました。このとき、日本共産党も加わる「大阪市をよくする会」から市長選に出馬表明していた渡司(わたし)考一さんが「独裁政治を許さない」という一点で候補者を降り、現職の平松邦夫市長を自主的に支援する態度を決めたことは、保守・無党派層にも衝撃を与えました。
今夏の参院選で日本共産党の渡部結さん(大阪選挙区候補)の応援のためマイクを握った落語家の笑福亭竹林さんは、この大阪市長選で「渡司さんを降ろして、共産党は本気やと思った」と語りました。
ダブル選挙は敗れたものの、「維新」政治を許さない「オール大阪」の共同が動き始めました。(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2016年9月22日付掲載
大阪を「維新」に独裁的に支配させてはならない。
党派を超えて現職の平松さんを支援したことは、「オール大阪」の共同だった。
Q なぜ大阪では国政と違う共同が?
「維新」が大阪でやってきたこと、やろうとしていることには、従来にない、次のような「異質の危険」があります。
①「大阪都」構想で大阪市をつぶし、くらしを守る施策をつぶし、権限・財源を「府」に吸い上げ、「1人の指揮官」でやりたい放題―およそ「自治体改革」とは無縁な「統治機構改革」を狙う。「なんでも民営化」で公的役割を根こそぎ捨てる。
②「教育基本条例」「職員基本条例」によって、教育に土足で介入し、教職員を縛り付け、「国際競争を担う人材」づくりのためと称して子どもたちを「競争」「競争」であおる。公務員は「府民・市民の奉仕者」でなく、「維新の奉仕者」にすることを狙う。
③手法の異質さ―平気でウソとペテンを弄(ろう)す。激しい公務員バッシング、「既得権益者」攻撃で対立と分断をはかる。“選挙に勝てば何でもできる”と「民意」も「独裁」の道具にする。メディア攻撃とツイッターでの一方的情報発信…。
これらの「異質の危険」にたいし、従来の自民党・「オール与党」支持基盤にも大きな矛盾と反発が生まれました。「教育基本条例案」反対の声は、教育委員会や校長経験者、PTA関係者、日教組・全教など垣根を越えた共同のとりくみへと広がりました。
「独裁」政治はいりません―2011年秋、大阪府知事・大阪市長ダブル選挙時のビラ
2011年秋、「大阪都」構想を掲げて、橋下徹氏が知事の座を途中で投げ出し、大阪市長選に出馬し、府知事・大阪市長ダブル選挙が行われることになりました。このとき、日本共産党も加わる「大阪市をよくする会」から市長選に出馬表明していた渡司(わたし)考一さんが「独裁政治を許さない」という一点で候補者を降り、現職の平松邦夫市長を自主的に支援する態度を決めたことは、保守・無党派層にも衝撃を与えました。
今夏の参院選で日本共産党の渡部結さん(大阪選挙区候補)の応援のためマイクを握った落語家の笑福亭竹林さんは、この大阪市長選で「渡司さんを降ろして、共産党は本気やと思った」と語りました。
ダブル選挙は敗れたものの、「維新」政治を許さない「オール大阪」の共同が動き始めました。(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2016年9月22日付掲載
大阪を「維新」に独裁的に支配させてはならない。
党派を超えて現職の平松さんを支援したことは、「オール大阪」の共同だった。