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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

「維新」政治どうみる Q&A⑦ 堺市長選・住民投票 画期的な共同の勝利

2016-09-25 07:11:17 | 政治・社会問題について
「維新」政治どうみる Q&A⑦ 堺市長選・住民投票 画期的な共同の勝利

Q 堺市長選や住民投票で「維新」を打ち破った原動力は?

「反維新」の勢力が「共同の力」「論戦の力」「草の根の力」を発揮して、「維新」を打ち破ったのは2013年秋の堺市長選挙、15年5月の大阪市廃止・解体を間う住民投票でした。
「大阪都」構想実現へ、「堺市のっとり、堺市つぶし」の挙にでた「維新」に対し、堺市民は「堺は一つ。堺をつぶすな」の合言葉をかかげました。自治連合協議会、医師会、歯科医師会、商工会議所、商店街連合会、農協の代表と自民、民主、共産各党市議が並ぶ集会も開かれました。日本共産党も加わる「住みよい堺市をつくる会」は、竹山修身市長を自主的に支援することを決め、初めての「日刊ビラ」全駅頭連日配布も展開。橋下徹・「大阪維新の会」代表(当時)は「都」構想の言い訳に終始しました。
堺市長選の勝利は、「『オール堺』ができたことが沖縄県知事選挙でも本当に参考になった」(沖縄県議)といわれるほど反響を呼びました。橋下氏は「勢いある共産党が相手方についてしまい、共産党の力で負けた」と語りました。「維新」の総括では、「橋下代表に対する市民の評価」が「権力への挑戦者(大阪人好み)から権力者(大阪人嫌い)」へ変化したと嘆きました。その後、府内七つの市長選で「反維新」市政を生み出しました。



「愛する大阪をなくしたらあかん」と党派を超えて結集した市民集会=2015年5月10日、大阪市・扇町公園

大阪市を廃止し五つの特別区に分割することの是非を間う住民投票は、大阪を二分した大激戦でした。「維新」は、連日の新聞折り込み、街頭ビジョンカーの導入、全国動員など「5億円以上」と言われる「金権住民投票」を繰り広げました。
日本共産党も加わる「明るい民主大阪府政をつくる会」「大阪市をよくする会」は、『大阪都丸わかりパンフ』の全戸配布、「日刊オール大阪」の全駅連日配布を展開しました。自民、民主、公明、共産の市議団は「共同公報」を作成。「前代未聞」といわれた自民、民主、共産合同街頭演説を実施。幅広い「オール大阪」勢力が結束し、投票日当日も、全投票所前宣伝を実施しました。
結果は賛成69万4844、反対70万5585。わずか0・76ポイント差で否決。投票日の夜、橋下氏は「政界引退」を表明しました。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2016年9月24日付掲載


「維新」に対して勝った選挙戦。堺市長選と「都構想」の住民投票。
「維新」が「権力者への挑戦者」ではなく「権力者」そのものだと分かれば、「反維新」に変わる。
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