情勢激動 いま魅力増す「赤旗」⑦ “政府に妥協しない唯一の例外”
韓国全国紙の特集記事
「京郷新聞」に掲載された小木曽赤旗編集局長のインタビュー
小木曽陽司・赤旗編集局長の訪韓(3月8日~11日)を機会に、「しんぶん赤旗」は韓国社会でも注目を集めました。
韓国の日刊全国紙・京郷新聞(13日付)が、小木曽局長へのインタビューをもとに「赤旗」の特集記事を掲載。冒頭、日本のメディア状況と「赤旗」の役割について次のように紹介しました。
「日本政府とメディアは、怪異な伝統を持っている。政府が非公開対話を通じてメディアの協力を要請すれば、メディアはほとんど例外なくこれを受け入れている。ここで除外されれば一種のいじめを受ける。正常な民主主義国家で想像し難い野合である。唯一の例外が日本共産党機関紙である『赤旗』だ。政府の協力要請に一切応じない。逆に、日本政府はどのような報道資料や取材の便宣も『赤旗』に提供しない。日韓間の歴史問題についても『赤旗』は例外だ」
「赤旗」は創刊いらい90年、時の権力と対峙(たいじ)し、どんな弾圧にも迫害にも屈せず、真実の報道をつらぬいてきました。その姿勢が、権力と癒着する日本の一部メディアの「怪異な伝統」との対比で、こう評価されたのです。
歴史間題でいえば、「赤旗」は戦前、命がけで侵略戦争と植民地支配反対の論陣をはり、今も過去の戦争に真摯(しんし)に向き合う姿勢を堅持しています。
今回の編集局長の訪韓のきっかけになったのも、この歴史問題。編集局編の『語り継ぐ日本の侵略と植民地支配』が建国大学で翻訳出版され、韓国メディアでも、「日本の政治家の妄言に憤怒しても、植民地支配を心から反省し軍国主義を警戒する良心的な日本人が少なくないことを忘れてはいけない」(東亜日報)、「日帝の侵略の現場を追跡、日本の言論人らの良心の告白」(国際新聞)などと評されました。
京郷新聞の特集記事の見出しは「創刊90周年 一貫して三・一運動支持 日本の野党共闘広げてこそ未来がある」。1919年3月1日に起きた、日本の植民地支配からの独立闘争「三・一運動」から来年は100年。創刊90年の「赤旗」と韓国社会との連帯感がにじみ出る紙面となっています。
(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年3月28日付掲載
韓国の全国紙・京郷新聞が赤旗を取材。日本のメディアが、政権に迎合しているなかで、唯一権力と対峙した報道を貫いていると伝えてくれている。
それに誇りをもって「しんぶん赤旗」の拡大に取り組みたい。