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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

貴重な左足クロス(三都主アレサンドロ)

2009-04-06 18:45:50 | 浦和レッズ
おとといの浦和対大分戦のMVPを選ぶとすれば、ボールタッチ数が多く、面白い感覚のスルーパスを供給した山田直輝選手だと思いますが、彼のネタは書いたばかりです。そのため、見事に復活を遂げた三都主アレサンドロ選手のネタにします。

三都主は2007年の一年間、どうしても海外でプレーしたいという希望通りに、オーストリアのザルツブルクに移籍していました。ただ、ここで左足の付け根の腱を断裂してしまい、失意の中日本に帰国してきました。

そのため、2008年シーズンは最初からは戦力にならないことは承知の上でした。しかし、三都主はこの年、最悪のシナリオをたどってしまいます。復帰戦だった6月の柏戦で、開始わずか15分で前に断裂した部分と同じところを断裂してしまいました。

この負傷で、三都主は一気に選手生命の危機に立たされます。患部は手術しましたが、同じところをもう一度断裂したら即引退くらいの崖っ淵でした。レッズサポといえども、三都主が必ず復活できると確信していた方は多くなかったと思います。

しかし、浦和のチーム事情が三都主を必要としていました。浦和がなかなか4バックを採用しなかった理由は、本職の左SBがいなかったからです。開幕から出番を与えられていた平川は、彼の持ち味である「後ろへの速さ」を十分に発揮できていませんでした。

また、左サイドから確実にクロスを上げてくれる三都主の攻撃力は、フィンケ監督にとっても魅力的だったのでしょう。ジーコジャパンで三都主は4バックの左SBもやったことはありますから、守備の不安は承知で使ったのでしょう。

確かに、全盛期の三都主(清水時代)を覚えている、私のような古参サポにとっては、全盛期のような高速ドリブルはもう見られないかもしれないという寂しさはあります。しかし、三都主はアルディレス、ペリマンと清水の黄金期を率いた名将に、左サイドからのクロスで信頼を集めていました。

おとといの試合では、無難なアーリークロスもありましたが、三都主のところへ渡せば必ずクロスを上げてくれて、カウンターを食わないという安心感は取り戻したと思います。相手がドリブラーを右サイドに置いてきたときの守備は課題ですが、今はとりあえず90分できて故障が再発しなかったことを喜びたいと思います。
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