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岡田ジャパンの生命線

2009-04-28 18:49:21 | ワールドサッカー
日本代表監督が岡田監督になってから、しばらくはオシム前監督時代のメンバーをそのまま選んでいました。岡田監督は、急な就任だったこともあり、3次予選はオシムジャパンのメンバーで戦い、最終予選から自分のオリジナルメンバーを投入する予定でした。

初戦のタイ戦は予定通り圧勝しましたが、2戦目のバーレーン戦で敗れたことで、3戦目、4戦目のオマーン戦に連敗すればW杯に出場できなくなる崖っ淵に立つことになりました。ここで岡田監督は、オシム時代を白紙に戻し、自分のやり方でメンバーを選ぶ決断をします。

この決断自体は、やりたいようにやったほうが、岡田監督としては悔いが残らないだろうと思いましたが、この決断が間違っていたらW杯に出られなくなるので、3戦目のオマーン戦の前はかなりどきどきしていました。

しかし、このオマーン戦で、今の日本代表の戦い方の基礎となるものを見せてくれました。一言でいえば、「中盤の4人を軸にしたサッカー」です。オシム時代はあまり呼ばなかった海外組を多く呼び、本来守備力重視で選ぶ中盤のアンカーの位置に、パスを出せる遠藤を置きました。

その他にも、長谷部、中村俊輔、松井と並べた中盤は、全員パスセンスに優れたタイプで、最初にこのスタメンを聞いたときは、「誰が守備をするんだ」と思いました。しかし、少し前の記憶を紐解くと、遠藤はユース代表時代に守備専門のボランチと言われていたことがあります。

しかし、遠藤一人が守備をする訳ではありませんでした。アジアが相手だと、日本と対戦するときは引いて守り、カウンターを狙う相手がほとんどです。このカウンターを止める意欲はFWや中盤の全員にあって、取られた瞬間の帰陣の早さは日本代表の売り物になりました。

しかし、日本代表がFWに課している役割は、ポストプレーのようなキープはほとんど期待していません。中盤でワンタッチ程度で消え、あとは点を取ればいいという期待です。その分、中盤でキープするサッカーを目指していて、中盤の4人だけで組み立ててしまう、ドイツW杯で4強のポルトガル代表のようなサッカーです。

ポルトガル代表はサイドハーフが二人ともドリブラーで、アシスト役のデコも置いていますから、日本代表とは違うところもありますが、強力なFWに頼らずW杯の4強まで行けるというのは日本代表にとっては良い手本でしょう。
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