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原口元気と永井雄一郎

2009-04-14 19:10:04 | 浦和レッズ
おととい、初ゴールを決めた原口元気選手ですが、ゴールを決めた勝負強さは評価しますが、まだまだ田中達也と比較してはだいぶ差があります。キープ力もドリブルの切れもまだまだ全然違いますが、17歳の新人と現役日本代表を比較するのはかわいそうなので、今回比較対象に選ぶのは18歳で派手なデビューを飾った1997年当時の永井雄一郎(現清水)にします。

当時の永井は、開幕戦の横浜M戦で当時の日本代表DFの井原、小村を手玉に取ったドリブルで注目を集めてワールドユースの日本代表に選ばれています。ただ、当時の永井はまだまだシュートの威力が足りませんでした。当たり損ないのシュートも結構ありました。

これと比較すれば、原口のシュート力は即戦力のレベルに達しています。本人は「味方がつないでくれたボールだから決めなければいけない」と言っていましたが、相手GKは現役日本代表の楢崎ですから、弱いシュートでは止められてしまいます。

今回、原口が放ったシュートは威力もコースも十分なもので、少なくとも田中達也の欠場時にはスタメンで使えると思わせる出来でした。また、原口は自分で打開するタイプの永井とは対照的に、良いボールに反応するタイプです。

下がってパス回しに参加しても、大先輩のポンテや阿部勇樹のパスセンスに反応できる能力は非凡なものです。原口がパスを回せばある程度つながるという安心感は既につかんだでしょう。

ただ、これは若き日の永井と共通していますが、ボールを長時間キープできません。まだまだ肉体的には未完成のはずで、J1レベルのDFに対抗できるフィジカルを備えるのは、もうしばらく先の話になるでしょう。

また、原口はまだまだ常時スタメンを勝ち取った選手ではありません。しばらくは短い出場時間で結果を出す必要があります。永井が福田の重傷による出遅れでしばらくFWが足りない状況だった幸運を生かしたのと比較すると、原口はエジミウソンも高原もいますから、不利な条件でポジション争いに挑むことになります。

これを突破して、今年一年間原口がコンスタントに試合に絡むようなら、永井を超える選手になれる第一歩を記したと言ってもいいでしょう。
コメント
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