Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

この引き分けは悪くない(4/29清水対浦和)

2009-04-29 22:49:23 | 浦和レッズ
確かに、試合終了間際に追いつかれた引き分けなので、あと数分持ちこたえていればという悔いは若干ある引き分けです。しかし、この引き分けは前向きに捉えていいと私は思います。まず、試合内容を見れば、清水のチャンスは得点シーン以外はあまり危ないものはありませんでした。それだけ、浦和が前目でボールを持てていて、清水のセカンドボールをことごとくマイボールにできたということでもあります。

また、浦和のやりたい、運動量の多い中盤サッカーは、この日はできていたと思います。たまたま、闘莉王がうかつにもPKを献上してしまったので、前半のスコアは1-1でしたが、山田直輝が神出鬼没にいろいろなところに登場するとか、原口が下がってきてボール回しに参加するとかの浦和らしさを存分に発揮できました。

この試合では、ポンテの存在の大きさを改めて実感しました。右サイドに抜け出す選手はエジミウソンや原口、山田直輝などいろいろな選手がいましたが、ポンテの見せるクロスの精度は誰も真似できませんでした。テレビの解説でも、「ポンテにボールが入ったらスイッチが入ったように攻め上がる」と言っていましたが、それだけポンテがようやく好調時のプレーを思い出し、正確なクロスで闘莉王やエジミウソンの頭に合わせていました。

ポンテは点も取りましたし、しばらくポンテは外せないというアピールは十分できたでしょう。ただ、清水が慎重策で入ったことが、この試合をもつれさせたという気はします。しばらく外していた伊東をスタメンに戻し、本来ボランチのマルコス・パウロまで右MFで起用する采配を見ると、少なくとも守備の安定がなければ浦和とは互角に戦えないという長谷川監督の意図を感じます。

また、岡崎をスタメンから外したのも、ヨンセンと合うのはスピード型の原という思いはあったのではと思います。ただ、結果を残している選手を外して、あえて違う形で勝負したのは、先制点の原の得たPKで結果を出すことができました。

これを見る限り、浦和は相手が専用の対策を立ててくるチームになったわけで、これをさらに打ち破れるものがなければ、上位定着はできません。次の新潟も、何か手を打ってくる可能性はありますが、それを乗り越える何か、我々の想像を超えたものを、ピッチ上で見られたら嬉しいです。
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32歳で初の海外(ヨンセン)

2009-04-29 10:12:02 | 他チーム
Jリーグで、ポストプレーヤーの代表格といえば、現清水のフローデ・ヨンセン選手だと思います。日本人のポストプレーヤーはなかなか育たないので、本物のポストプレーヤーに来日してもらって「これがポストプレーだ」というものを見せて欲しいと思っていましたが、ヨンセンはまさにうってつけの選手です。

ヨンセンは元ノルウェー代表の実績があり、日本(当時名古屋)に来る前に在籍していたチームも欧州CLの常連、ローゼンボリ(ノルウェー)でした。ノルウェーがなかなか欧州選手権やW杯に出てこれないため、代表姿のヨンセンを見た方はあまりいらっしゃらないと思いますが、埼スタで名古屋時代のヨンセンのプレーを見ると強烈なインパクトがありました。

上背は高いですが、それでも186cmと、日本人が絶対に届かない高さではありません。しかし、ヨンセンはボールに対する執着心が非常に強いです。たとえアバウトなボールでも、体のどこかには当てようとしますし、実際に当たります。最初の頃は、ヨンセン一枚を残して皆で引くこともあった名古屋ですが、それでも点を取れる、強力なFWです。

ただ、ヨンセンは英語が広く通じる北欧の出身で、ヨンセン自身も日常会話はほとんど英語でOKのようです(ヒーローインタビューが全て英語)が、海外移籍が32歳までできなかったのは不思議でもあります。ただ、イングランドのプレミアリーグあたりでは、ポストプレーヤーはアフリカ人の指定席の感があり、なかなかヨンセンに目をつけるチームはなかったのでしょう。

清水で、今季ノーゴールが続いているのは多少気になりますが、ファーサイドで頭で折り返して他の選手のゴールをアシストする形は健在です。おそらく、涼しい北欧から来たヨンセンは日本の夏は最初は辛かったでしょうが、今は慣れたと思います。まだまだこれからもポストプレーを見せて、日本人にこれがポストプレーだという姿を見せて欲しいものです。

余談ですが、ノルウェー代表はポストプレーを得意にする選手が多いため、パスサッカーのチェコと対戦したときに、グラウンドに砂を撒いて相手のパスが通らないようにしたという話を聞いたことがあります。当時の代表にヨンセンもいたと思いますが、こんな手を使うあたり、やはりヨーロッパのアウェーゲームは一筋縄ではいきませんね。
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