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数的不利の驚異的な粘り(12/24大宮対湘南)

2016-12-24 22:30:07 | 他チーム
天皇杯準々決勝、大宮対湘南をテレビ観戦しました。湘南が、新しいサッカーを目指そうと、4バックの布陣で入ってきました。しかし、サイドハーフを置くボックス型の4-4-2ではなく、アンカーを置いてシャドーを2枚置く、変則的な4バックでした。前半、その湘南の急造布陣のバランスが悪いところを大宮に徹底的に狙われるところからゲームが動きました。

大宮が、左SB大屋をオーバーラップさせると、湘南の守備が右SB奈良輪一人になってしまうので、そこにサイドハーフと左SBの2枚で攻撃を仕掛けると数的優位を作れるというのが、大宮の狙いでした。これが効いて、泉沢のドリブルからのシュートが決まって、大宮が先制点を挙げます。

これを見た、湘南のチョウ監督は、いつもの3バックに布陣を戻すことで対応してきました。これで一旦は落ち着くだろうと思われましたが、試合は意外な形で動きます。湘南DF、奈良輪が2枚目のイエローで退場したからです。1点ビハインドでしかも数的不利、湘南の勝機は潰えたと誰もが思う展開です。

しかし、ここからの湘南の戦い方は感動すら覚えるほどでした。やむを得ず、湘南は自陣に2ラインを引く4-4-1で後ろにブロックを作って引いて守り、少ないチャンスに1トップの山田直輝を走らせる攻めに切り替えます。そのため、湘南はまず左MFに回していたFWの大槻を下げ、ボランチタイプの長谷川アーリアジャスールを入れます。

この長谷川の投入で運動量を増やした湘南は、バイタルエリアでパスを何本かつなぎ、菊地のゴールで追いつく粘りを見せます。これから、大宮が湘南の守りを崩せず、特にFWのムルジャは完全に相手DFアンドレ・バイアに消されるなど、数的優位を生かせない大宮は延長戦に持ち込まれます。

しかも、その延長戦の頭、自陣からのロングボールを藤田祥史に頭で合わされ、大宮はまさかのビハインドを追うことになります。しかし、追い込まれた大宮は、好調なFW清水慎太郎の頭狙いをうまく使って同点に追いつき、あとは湘南が動けなくなって最終スコアは4-2で大宮が準決勝進出を決めました。

大宮にとっては、数的不利の相手に苦しまされたこの試合は、決して会心の試合ではないと思います。それでも、天皇杯は勝てばいい大会ですから、これからやるべきことができたことに感謝して、準決勝に向けて準備して欲しいです。
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