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全日本フィギュアスケート選手権雑感

2016-12-26 22:09:49 | 他スポーツ
昨日まで、全日本フィギュアスケート選手権を見ていました。フィギュアスケートは、素人には難しいスポーツで、映像を見ているだけで技の名前「トリプルアクセル」などをすぐに言えるファンは少ないと思います。今回、フジテレビの中継で、技の基礎点、出来栄え点の審判の判定をリアルタイムで放送するという、新しい試みを行っていました。

その点数は興味深かったです。これを見ると、男子フィギュアと女子フィギュアが、全然違う内容の競技と感じられます。今の男子フィギュアは新しい大技合戦になっており、4回転トーループは当たり前、それより難しい技をと、「4回転サルコウ(羽生結弦選手)」「4回転フリップ(宇野昌磨選手)」など、大技を入れないと勝てなくなっています。

これに対し、女子はちょっと違った攻防戦になっています。女子は4回転のレベルはまだですが、浅田真央選手の代名詞となっている「トリプルアクセル」が、点数的にはそれほどのアドバンテージにならないという事実を、今回の採点公開で感じました。トリプルアクセルの技術点は8点台ですが、それよりは3回転+3回転のコンビネーションジャンプを飛べば技術点が10点を超えるジャンプはあります。

そのため、フィギュアスケートでは誰でもわかるように「転ぶと減点」ですが、コンビネーションを飛ぶタイミングで転んでジャンプがシングルになってしまうのが一番痛いミスと理解できます。もちろん、転ぶ減点は、出来栄え点がマイナス3点ほどとかなり厳しく付けられるので、外からわかるマイナス1点よりももっと痛いと理解できます。

そのルールを利用して活躍しているのが、今回女子で2位に入った樋口新葉(わかば)選手です。彼女は、3回転+3回転のコンビネーションを飛べるという強みを持っており、そのコンビネーションの技術の高さで今回結果を出して世界選手権の代表に決まりました。トリプルアクセルがすべてではない、それが新鮮な発想でした。

男子は、本命羽生のインフルエンザによる欠場で、グランプリファイナル3位の宇野にとっては確実に勝っておきたい試合でしたが、ショート2位と出遅れたものの、フリーでさすがの技を見せて見事初の栄冠に輝いています。日本国内で、4回転を飛べる選手はまだまだ少なく、技術点だけで宇野の優位は動かないですが、夢は大きく羽生と宇野で世界を争う姿が見たいものです。
コメント
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