今季のJ1得点王は久しぶりに外国人選手で、広島FWウタカと神戸FWレアンドロが19得点で並んで受賞しました。二人とも、複数のJ1クラブに所属した、お馴染みの外国人選手ですが、実力通りの印象を受けるレアンドロとは違って、ウタカは32歳ながら今季成長したというイメージです。
ウタカは元ナイジェリア代表の実績があるFWで、清水に加入する前は中国のクラブに所属していました。アジアの文化に慣れているのはアドバンテージでしたが、清水加入が決まったのが開幕直前だったので、清水が慌てて獲得した印象もありました。
清水でのプレーを映像で見た印象は、「このFWは動かない」というものです。当時、清水はKリーグ水原からシーズン途中で獲得した、鄭大世とウタカで2トップを組ませていました。ポストプレーヤー2枚の2トップは合わせるのが難しく、どちらかがドリブルでえぐったりサイドに流れる補完関係が必要です。
しかし、この鄭大世とウタカの2トップは、両方とも真ん中で待ってしまいました。必然的に清水の攻撃は中央に限定され、それも清水のJ2降格の理由の一つになりました。ウタカはそのシーズンオフに広島への移籍を選択します。広島というチームは、機動力が求められるチームなので、動かないウタカをどう機能させるかは正直、懐疑的でした。
広島には、エースの佐藤寿人がいたので、ウタカはシャドーでの起用も受け入れての移籍でした。そのシャドーをやったことが、今につながっていると感じます。広島の森保監督は、ウタカに粘り強く守備に戻る際のポジショニングを教え込んだようで、それを守ったからこそ、佐藤寿人から1トップのポジションを奪うまでの活躍につなげました。
広島は、前年のドウグラスに続いて、またも動きの量には問題ありと言われていた選手の再生に成功しました。きっと、何かノウハウがあるのでしょう。そういう、育成型クラブで育つのは若手ばかりではない、ウタカの活躍を見ているとそう思います。
ウタカは元ナイジェリア代表の実績があるFWで、清水に加入する前は中国のクラブに所属していました。アジアの文化に慣れているのはアドバンテージでしたが、清水加入が決まったのが開幕直前だったので、清水が慌てて獲得した印象もありました。
清水でのプレーを映像で見た印象は、「このFWは動かない」というものです。当時、清水はKリーグ水原からシーズン途中で獲得した、鄭大世とウタカで2トップを組ませていました。ポストプレーヤー2枚の2トップは合わせるのが難しく、どちらかがドリブルでえぐったりサイドに流れる補完関係が必要です。
しかし、この鄭大世とウタカの2トップは、両方とも真ん中で待ってしまいました。必然的に清水の攻撃は中央に限定され、それも清水のJ2降格の理由の一つになりました。ウタカはそのシーズンオフに広島への移籍を選択します。広島というチームは、機動力が求められるチームなので、動かないウタカをどう機能させるかは正直、懐疑的でした。
広島には、エースの佐藤寿人がいたので、ウタカはシャドーでの起用も受け入れての移籍でした。そのシャドーをやったことが、今につながっていると感じます。広島の森保監督は、ウタカに粘り強く守備に戻る際のポジショニングを教え込んだようで、それを守ったからこそ、佐藤寿人から1トップのポジションを奪うまでの活躍につなげました。
広島は、前年のドウグラスに続いて、またも動きの量には問題ありと言われていた選手の再生に成功しました。きっと、何かノウハウがあるのでしょう。そういう、育成型クラブで育つのは若手ばかりではない、ウタカの活躍を見ているとそう思います。