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ライプチヒ旋風の秘密

2016-12-22 21:51:22 | ワールドサッカー
今、ドイツ1部ブンデスリーガで、新興勢力が旋風を起こしています。その主役は、昇格1年目のライプチヒです。ライプチヒは旧東ドイツで、ブンデスリーガでは長年強豪がいなかった地域です。飲料水メーカーのレッドブルが資本参加して、5部リーグにいたチームをわずか8年で1部に上げてきたのがライプチヒです。

そんな新興勢力が、なんと世界の名門、バイエルン・ミュンヘンと互角の争いをしている秘密を知りたくて、NHK-BSで放送されていたライプチヒ対ヘルタのビデオを見てみました。ライプチヒは昇格1年目のチームですから、誰でも名前を知っているようなワールドクラスの選手はおらず、スウェーデン代表MFフォルスベリ、デンマーク代表FWポウルセンが辛うじて代表クラスという雑草軍団です。

そのライプチヒを率いるのは、前年昇格1年目のインゴルシュタットを1部に残留させた、オーストリア人のハーゼンヒュットル監督です。サッカーのコンセプトはしっかりしていました。このチームはパスをつないで勝つことを哲学にしており、かつてのフィンケ監督が率いた浦和のように、コートの半分に選手を集めてショートパスで打開を狙うサッカーでした。

しかも、そのパス回しはほぼ2タッチ以内で行われており、乱れることの少ないボールコントロールで、完全に相手のヘルタを圧倒しました。ヘルタも今季3位と、決して弱いチームではありませんが、ヘルタのボール支配率はわずか33%と、圧倒される結果になりました。もちろん、フィンケ監督のレッズが相手に対策を覚えられて後半戦で失速したように、後半戦もライプチヒの快進撃が続くかどうかはわかりません。

それでも、明確なサイドハーフを置かず、中盤の4人が常に近い位置でプレーするサッカーは、見ていて面白いです。今回のヘルタ戦は2-0でライプチヒの勝利に終わりましたが、ライプチヒは守備も良く、カウンターを食らいそうな場面でも帰陣して間に合わせる、かつてのオシム監督の千葉を思い出すサッカーもしていました。

次節はバイエルンとの直接対決ということで、これを勝つと本当に優勝もあるかもしれません。こんなチームが出てくる可能性があるから、サッカーは面白いのでしょう。
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