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日本をフランスに導いたFW(城彰二)

2017-08-04 23:18:39 | 他チーム
今日はネタがないので昔話で、日本をW杯に導くゴールを挙げた元代表FW、城彰二さんの思い出です。城は鹿児島実業から市原(現千葉)に入団し、高卒1年目からゴールを量産してセンセーショナルなデビューを果たします。この活躍で、アトランタ五輪を目指す五輪代表で期待され、メキシコ以来30年ぶりの五輪出場という快挙を達成します。

プレースタイルは、足でも頭でも取れるワンタッチプレーヤーでした。いいボールに反応するタイプで、日本代表でコンビを組んだ中田英寿と最も感覚の合ったFWでした。城のゴールで一番思い出せるのは、1997年のジョホールバルでのイラン戦の同点ゴールのヘディングシュートです。

この場面は、イランが中盤でボールを奪ってカウンターを仕掛けようとしていました。そこを山口素弘が奪って素早く中田英寿に出し、中田英寿のクロスを城が頭で合わせたものです。イランに逆転され、嫌な流れになっていた時間だったので、この城のゴールで流れが大きく変わり、最後の岡野のVゴールにつなげることができました。

もっとも、城が輝いた時期は短かったです。フランスW杯には出場することはできたものの、日本代表は3戦全敗という結果に終わります。城は成田空港で、心ないファンに水を掛けられるという、屈辱も味わうことになります。その後はスペインリーグのバリャドリードに移籍しますが、開幕戦でゴールを奪ったもののそれ以降鳴かず飛ばずで終わります。

2001年、復帰した横浜FMではわずか2ゴールという結果に終わり、その後はJ2の横浜FCに移籍し、注目されることはなくなりました。輝いた時期は短かったですが、日本を初めてのW杯に導き、W杯というものがどういうものか教えてくれたのが、当時の城たちでした。今、メタボ状態でダイエット商品の広告に出演するなど、当時の面影はないですが、今でも城には感謝の気持ちを持っています。
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