Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

日本シリーズ雑感

2018-11-03 22:53:03 | 他スポーツ
先ほど、プロ野球の日本シリーズが、ソフトバンクの4勝1敗1分けの成績で決着がつきました。この大会のMVPが、打つ方ではあまり活躍していないソフトバンク捕手の甲斐拓也だったところに、このシリーズの展開が現れています。それは、甲斐が広島の盗塁を、7回中7回とすべて刺し、広島に持ち味の機動力を使わせないことに成功したからです。

今のプロ野球では、盗塁は投手の配球を読んで、変化球が来るタイミングで走ることが多いです。それだけ、捕手側にとっては刺しにくい条件で、走る側は7割、刺す側は4割の成功率があれば上出来とされています。甲斐が優れているのは、たとえ変化球が来ても刺せたことです。驚くべきことに、最も刺しにくいカーブが来てもいとも簡単に刺しています。

もちろん、いくら甲斐でも、レギュラーシーズンでこの「成功率10割」はできないでしょう。それだけ、CSや日本シリーズに体調のピークを持って行くのが上手かったからでしょう。動作に無駄がなく、常にアウトにしやすい位置に正確に投げられた、このシリーズはまさに甲斐が輝いたシリーズだったと思います。

ソフトバンクが勝てた理由には、地元のヤフオクドームで強かったこともあります。去年までの、岩崎やサファテのように、圧倒的に打てない中継ぎや抑えがいたわけではないですが、打たれてもほかの選手がカバーしてくれました。モイネロ、武田など、劣勢の展開でも複数イニングを投げてくれる中継ぎがいたことが大きいです。

広島も、セリーグを制した強さの要因は見せました。いい投手だと感じたのはフランスアです。多少コントロールに難があるものの、力でグイグイ押す投球で第5戦の終盤を締めました。ジョンソンのコントロールの良さも光りました。今のプロ野球ではいい外国人の採用は優勝の条件ですが、広島の場合多少粗削りでも、長所を伸ばして戦力にできている印象です。

打率5割近くをマークした主砲、鈴木誠也の活躍もありました。丸に当たりが出なかったなど不完全燃焼な点もあるでしょうが、決してセリーグ優勝の価値が落ちるものではないと思います。
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ブレーメン対ヘルタ後半

2018-11-03 22:21:26 | ワールドサッカー
浦和のゲームレポートを書く元気が出ないので、代わりにビデオ観戦したドイツ、ブンデスリーガのブレーメン対ヘルタの後半戦について書きます。前半はブレーメンの会心の内容で2-0とリードしていました。ブレーメンの、大迫勇也をトップ下に置くダイヤモンド型の中盤が機能し、ヘルタに何もさせない前半でした。そんな試合は危うく動きそうになるところでした。

それは後半頭に打った、ブレーメンの布陣変更でした。大迫にずっと守備のタスクを課すのは不安と感じたのか、大迫を左のFWに置き、クルーゼを中央、ハルニクを右に置く3トップに変更してきました。これで、ブレーメンの中盤の守備は、アンカーのシャヒンと、サイドハーフのクラーセン、エッゲシュタインの3枚に任されることになります。

しかし、クラーセンとエッゲシュタインは、この日の動きを見る限りではボランチタイプではなく、前に行きたいタイプのMFです。そのため、ヘルタがカウンターを仕掛けると、アンカーのシャヒンさえ外してしまえばバイタルエリアをヘルタが制圧できるようになります。ここから何本も決定的なパスを出されるようになり、右からのクロスをディルロスンが押し込んで1点差に追い上げられます。

その直後、この試合が決まったのはブレーメンにとってラッキーな形からでした。ゴール前の混戦から、微妙な判定のPKとなり、これをクルーゼが決めてセーフティリードといえる2点差がつくことになります。これを見て、ブレーメンは前半と同様の形に布陣を戻し、大迫を元のトップ下にして、前のように中盤から守る形を取ります。

これでブレーメンは余裕ができ、FWを交代させながら前からプレスに行って、3-1でこの試合を逃げ切ります。このレベルでも、采配が裏目に出て危なくなることはある、それも世界のサッカーの奥深さです。
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