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平川忠亮、現役引退

2018-11-27 22:12:43 | 浦和レッズ
浦和レッズのオフィシャルサイトから、DF平川忠亮選手の現役引退が発表になっていました。負傷が少なく、丈夫で長持ちだった平川も、ついに去る時が来たと寂しい思いです。もちろん、39歳まで現役だったことは素晴らしいです。浦和がナビスコ杯で初タイトルを取り、ACL優勝まで一気に駆け上がった、上り坂の浦和を知る最後の選手です。

平川といえば、2002年に筑波大を出て、当時オランダのフェイエノールトに移籍した小野伸二の移籍金を使って、次世代の才能を発掘していた浦和に加入してきました。小野伸二とは清水商業の同級生ですが、高卒でいきなり使えるレベルだった小野伸二とは違って平川は遅咲きの選手でした。本人も「高卒でプロに入ったらとっくにダメになっていただろう」と、小野伸二とは「すれ違い」になったことに未練はない様子でした。

平川は右利きですが、プロ入りして初めて使われたポジションは左アウトサイドでした。高い瞬発力で上下動を繰り返せる能力を当時のオフト監督に買われ、レギュラーだった路木を押しのけて起用されました。右のSBをやるつもりで浦和に入った平川にとっては大きな挑戦でしたが、右足のアウトサイドでクロスを上げるなど対応策も考えていました。

平川が今まで現役でいられたのは、間違いなくこのときの経験が生きています。左右どちらのアウトサイドでも使えるので、守りを固めたいサイドに平川を置くことができました。平川自身も、努力して左足でも蹴れるようになり、オジェック監督には左アウトサイドで多く起用されることになります。

また、ミシャにも信頼を得ていました。当時、浦和にとっては未知の3-6-1を導入するにあたり、キャンプ二日目から戦術練習を始めたミシャが、右アウトサイドで起用したのが平川でした。どちらかと言えば体力レベルの高い方が好みだったミシャに、体力のある平川は起用され、30歳を過ぎていながら安定して右アウトサイドのポジションを確保していました。

しかし、そんな平川は関根の台頭で右アウトサイドのポジションを失うことになります。ここ数年は売り物にしていた瞬発力も落ちていると本人も自覚していました。残念な気持ちもありますが、よくここまで頑張ったと、称えたい気持ちでいっぱいです。
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