Kobby loves 埼玉&レッズ

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ドルトムント対ヘルタ

2020-06-08 21:53:44 | ワールドサッカー
ドイツ・ブンデスリーガのドルトムント対ヘルタのビデオを見ていました。ドルトムントは3-6-1で、両アウトサイドのハキミとゲレーロのところにボールを持たせるサッカーが狙いですが、相手ヘルタの出方を中心に見ていました。ヘルタは4-2-3-1で、ポストプレーヤーのイビセビッチの1トップですが、中盤の5枚を中央に寄せてドルトムントのシャドーと数的同数を作ってきました。

ハキミには持たせてもいいと割り切って、真ん中でボールを待つFWサンチョを消すと明確なゲームプランを持って入りました。これでドルトムントは膠着状態を作られ、なかなかチャンスにつなげられない前半になります。もっとも、ヘルタの攻撃もなかなかつながらず、ヘルタとしても守備から攻撃につなげるという意味では狙い通り進められていない試合でもあります。

そんなゲームは、後半変わりました。ドルトムントの3バックの中央で出ている、本来ボランチのエムレ・ジャンがキーマンでした。ヘルタがハキミには持たせてもいいと割り切っていたのを逆に狙い、ハキミが持っているところを外側からジャンがオーバーラップしてきました。どうしてもヘルタはハキミにSBを付ける必要があるので、後ろから来たジャンへのマークは付けにくい状況になります。

ドルトムントはそういう攻撃を、左サイドも仕掛けてきたので、ヘルタはCB2枚が身体能力で辛うじて守る苦しい展開になってきます。試合はドルトムントの「練習通り」のプレーから動き、ゲレーロの浮き球をブラントが頭で落とし、戻ってきたところをエムレ・ジャンのシュートでゴールを破りドルトムントに先制点が入ります。

ヘルタは苦しくなったので、ボランチの1枚を下げてFWピョンテクを投入し4-4-2に変えてきます。しかし、この布陣は中央の守りの厚みを犠牲にする変更なので、ドルトムントがカウンターを仕掛けると対応が効きませんでした。たまたま、3対1というドルトムント絶対優位な状況で、一人だけ残っていたヘルタDFトルナリガが後ろ足に当ててパスを途切れさせるスーパープレーが出なければ、試合はもっと早く終わっていたでしょう。

ドルトムントは最後は無理せず相手陣内でじっくりボールを回して時間を使い、試合はそのまま1-0でホームのドルトムントの勝利に終わります。バイエルンのように圧倒的にたたみ掛ける強さではないですが、ドルトムントも試合運びという意味では上手いと感じた、このビデオ観戦でした。(写真はドルトムントの途中出場のシュメルツァーです。)
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