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パワーカーブ(宮川哲)

2020-06-20 22:10:13 | 他スポーツ
今日はプロ野球を見ていました。西武ライオンズは日本ハムと対戦し、先発松本航が7回途中まで2失点と好投したものの打線の援護がなく1-2で敗れました。それでも、今日のテレビ観戦では一人注目した選手がいました。8回を投げる中継ぎで投入された、ドラフト1位右腕宮川哲投手です。

宮川は社会人野球の東芝から、西武に昨年のドラフト1位で指名された新人です。高校時代は東海大山形高校でプレーするも甲子園出場はなりませんでしたが、関甲新学生連盟の上武大に進学し、最速147kmをマークしたもののドラフト指名はなく、東芝に入社します。この東芝時代が彼のブレイクで、球速も154kmまでアップし、ドラフト上位指名候補にまで名声を高めます。

西武はドラフト1位では佐々木朗希を指名したものの外れ、外れ1位で巨人と競合しながらくじで当たりを引いて西武に入団することになります。もっとも、社会人野球の選手で入ってくる情報は球速くらいなので、どういう持ち球があるか、コントロールはどうかということは、一ファンの私はプロの一軍のマウンドで初めて知ることになります。

今回、初めて投球を見ましたが、1イニングを投げる中継ぎとしては辻監督は「十分に戦力になる」と評価しています。持ち球は今日見た限りではストレート以外には、130km前後が出るパワーカーブと、135km前後のカットボールがあります。カーブは緩い球というイメージがありますが、宮川のカーブはストレートとの球速の差が小さく見分けにくい強みがあります。

もっとも、今日の投球は無失点で終えられたものの課題も残りました。そのパワーカーブの制球です。やはり、変化球は安定してストライクゾーンに投げこんでなんぼなので、それがボールになって中田翔、王柏融に連続四球を出したことは、今後に向けての課題です。パワーカーブが決まらずにストレートでカウントを取りに行くと狙い打たれるので、捕手の森が工夫してその配球こそ避けましたが、ストレート以外に確実にストライクを取れる球をもう一つ持っていたいです。

それでも、ストレートは安定して150kmを超えていました。西武は、森慎二や石井貴など、不安定な剛腕を戦力にしてきた歴史があります。この剛腕も使い方次第では戦力にできるという印象を、ベンチのスタッフに与えることはできたのではと思います。
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