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逆転満塁本塁打(木村文紀)

2020-06-26 21:28:53 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、中盤でソフトバンクに逆転される悪い流れながら、8回裏に放った木村文紀の逆転満塁ホームランで7-4と逆転勝利を収めました。今日は文句なしのヒーロー、木村文紀選手を取り上げます。木村は地元埼玉栄高校の出身で、西武には高校生ドラフト1巡目で投手として入団してきます。背番号も当時の渡辺久信監督の「41」と期待されていました。

しかし、投手としては結果が出ず、外野手に転向することになります。もともと、長身でパワーもあり、俊足強肩で守備がいいなど、野手向きの特徴を持っていたからこその転向でした。しかし、木村は打つ方で苦労することになります。彼には思い切って振りに行く特徴故に、三振が多いという欠点があります。

下位打線の木村には、つなぐことが要求される場面も多いですが、そういう場面で何も変化を起こせない三振はイメージが悪く、チャンスで打順が回ってくると代打を出されることも多い打者でした。パワーはあり、2014年には100試合に出場して10本塁打も放っていますが、この年は三振が三桁という不名誉な記録もあります。

木村にとって、ブレイクのきっかけになったのは2017年の辻監督の就任でした。辻監督に代わってから、ベンチ入りの野手がそれまでの攻撃重視から俊足の選手に変わり、足のある木村は代走や守備固めで一軍入りのきっかけをつかみました。このあたりから、二軍には落とされない信頼を得るようになります。

去年のシーズンは30歳にして最大のチャンスになりました。浅村がFAで抜けてポジションが一つ空くのは彼なりにチャンスと意気込んだようで、右翼手のポジションをものにして、自己最多の130試合に出場し打率は2割2分ながら本塁打は11本を放ちます。守備は評価していると球団に評価され、年俸も4500万円までアップしました。

今季はここまで打率は1割台と結果が出ていませんでしたが、打球は強い打球を飛ばせていると解説の松沼博久氏から評価されていました。昨日タイムリーで勢いが出ていたところで、今日は最高の結果が出ました。2018年にはサヨナラホームランも打っており、打率が稼げるようになってくればもっとベンチの信頼を得るでしょう。それを楽しみにしています。

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