Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

サポーターが勝たせた試合(2008年浦和対アル・カディシア)

2020-10-08 22:46:06 | 浦和レッズ
今日はネタがないので昔話で、過去には何回かある、サポーターの声援が浦和を勝たせた例を振り返ってみます。今回取り上げるのは、2008年のACL準々決勝、浦和対アル・カディシア(クウエート)です。敵地での初戦は2-3で敗れていた浦和ですが、この第二戦は1-0、2-1の勝利ならアウェイゴールの差で勝ち抜けと、それほど不利な条件ではありませんでした。

当時、アル・カディシアのホームは駒場スタジアムくらいの大きさでした。そこから埼玉スタジアムにやってきたアル・カディシアの選手たちは埼スタの巨大さが物珍しかったらしく、試合前にピッチに出て、親戚縁者に「ここが2002年W杯の準決勝の会場だよ」と見せるためか記念写真を撮っていました。これを見て、「このスタジアムから一斉にブーイングを浴びせたら効果があるな」と感じていました。

また、アル・カディシアの守備のバランスの悪さも目につきました。4バックのアル・カディシアですが、左SBの位置が極端に前に出ており、右SBもタッチライン付近にいたので、真ん中の広大なスペースをCB2枚だけで守る、不安定な守備でした。そこに、エジミウソンと高原の2トップを張らせて点を狙うには格好の相手でした。

試合は、浦和ペースで進みました。最初のチャンスはCKからで、ポンテが蹴ったCKに相馬が合わせて先制点となります。もっとも、相手もさすがは産油国の強豪チームで、チュニジア代表のベン・アシュールという強力なFWがいました。このベン・アシュールに、阿部勇樹が切り返しについていけないピンチがあったものの、クロスが誰にも合わずに事なきを得る場面もありました。

平日の試合だったので最初の方はまばらなスタジアムでしたが、次第に観客が埋まってきました。そのスタンドは、アル・カディシアGKにブーイングを浴びせることで埼スタの威力を示しました。このGKアル・ハルディにとっては相当嫌な思いだったようで、ゴールキックをミスキックしたり、ブーイングを聞きたくないと耳をふさいでゴールキックを蹴るほどでした。

試合は2-0で浦和の勝利に終わり、準決勝進出を決めました。準決勝ではG大阪に敗れ優勝はなりませんでしたが、ここまでサポーターの威力がはまった試合はなかなかないです。鹿島やG大阪あたりには効かないだけに、普段満員のスタジアムに慣れていない相手なら効くのかなと、当時を思い出しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする