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高橋朋巳、現役引退

2020-10-20 21:57:52 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、抑えの増田が打たれて同点にされたものの、9回裏に外崎が二塁打で出塁すると、続く山野辺のライトフライをライトとセカンドがぶつかって落球したことで外崎が還り、劇的なサヨナラ勝ちになりました。今日の試合前、元西武の抑え高橋朋巳投手の現役引退が発表されていました。本人のコメントによれば8月に打撃投手で登板したときに痛みが出て現役続行は無理と感じたようです。

高橋朋巳は2012年、社会人野球の西濃運輸からドラフト4位で西武入りしました。西武の場合、下位で指名する社会人の投手は中継ぎとして育てることが多く、高橋朋巳も入団から中継ぎで期待されました。新人の年はコントロールがあまりにも悪いので、当時の渡辺久信監督が一度までは四球を出してもいいタイミングで起用することを考えていました。

それでも、高橋朋巳はタフな投手で、半年間投げ続けるプロの中継ぎのハードワークができる選手でした。7回を抑える中継ぎになったのち、2014年に抑えになって29セーブを挙げた実績を評価されて、2015年の田辺監督時代に、8回を増田、9回を高橋朋巳が抑える勝ちパターンを作ろうとした時期もあります。球速は147km前後と普通の投手の高橋朋巳ですが、勝負度胸を持っているところは抑え向きでした。

序盤は抑えのポジションを守り、22セーブを挙げますが、7月になって疲労が溜まってくる頃になると打ち込まれ始め、「投げるのが怖い」というようなコメントも発しています。今思えば、彼が抑えというポジションにいたのはこの2年間だけでした。左腕投手で、牽制球などが上手いことから「抑え向き」と言われていましたが、その後は抑えに返り咲くことはありませんでした。

その後は2016年に肘を痛めて、腱を移植するトミージョン手術を受けます。一度は2017年に復帰のマウンドを踏みますが、翌年肩を痛めて長期離脱となり、そのオフに育成選手となり背番号が三桁になります。それでも、この元クローザーの復帰を西武は期待しており、彼の背負っていた43番を今まで空き番にしていました。

ついに復帰を断念した無念は察します。二軍公式戦で引退マウンドに立つ予定ですが、本人曰く「ホームベースに届くかどうかもわからない」ほど悪い状態のようです。それでも、全盛期は短かったものの、抑えというしびれるポジションを2年間務めてきた実績は、何かの形で生きるはずです。彼の今後の人生が豊かなものであるよう、願っています。
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